「RAW AIR」はFIS（国際スキー連盟）スキージャンプワールドカップの枠内で開催されるノルウェーツアーだ。
オーストリアとドイツの数カ所を巡る年末年始のスキージャンプ週間と同じように、選手が各試合で集めた合計点で総合ランキングが決まる。
最終的に一番多くの合計点を獲得した選手が、RAW AIRの総合王者となる。
ジャンプ週間と異なるのは、予選のジャンプの成績（ポイント）も加算される点だ。
2024年 RAW AIR男子ノルウェーツアーの開催地とジャンプ台情報：
第１会場）オスロ ：ホルメンコーレン ラージヒル２試合 （ヒルサイズ134m）
第２会場）トロンハイム：グラナセン ノーマルヒル１試合（ヒルサイズ105m）・ラージヒル１試合（ヒルサイズ138m）
トロンハイム大会では2025年ノルディックスキー世界選手権のために建設された新しいジャンプ台で試合が行われる。
RAW AIRの枠内で開催される2試合が、新しいジャンプ台での初めての国際試合となる。
第３会場）ヴィケルスン：「モンスターバッケン」 フライングヒル ２試合（ヒルサイズ240m）
６試合＝ジャンプ13本
＋予選３回（オスロで２回とヴィケルスンで１回）＝ジャンプ３本
合計１６本のジャンプの総合点が競われる
RAW AIR 2017 Stoch, Kraft. Wellinger
今季の男子のRAW AIRは少し変わった形で開催される：
・オスロ大会では２試合とその予選がそれぞれ１回あり、RAW AIRのうちの６本のジャンプが行われる。
・その６本が終わった時点でRAW AIR総合得点の上位５０人が次のトロンハイム大会への出場権を得る。
そのため上位５０人全員がトロンハイム戦の２試合に自動的に出場することになり、予選が不要となる（トロンハイム大会ではジャンプ合計４本）。
・最後のヴィケルスン大会ではスキーフライング戦となる（現在ヴィケルスン・フライングヒルのヒルレコードはシュテファン・クラフトが立てた253.5m）。まず3月15日（金）に予選が行われ、通常のフライング戦と同じく40人に絞られる。
16日（土）に行われる本戦での2本と合わせて3本のジャンプが行われる（ここまでで16本のうちの13本のジャンプが終了）。
・17日（日）にはヴィケルスン・バッケンにてビッグファイナルが開催される。
予選はなく、試技もなく、その日はいきなり競技が始まることになっている。
RAW AIR総合の上位30人が1本目を飛び、1本目の上位20人だけが2本目に進める。
そして2本目の上位10人だけが、RAW AIRの16本目のジャンプであり最終ジャンプを飛ぶことができる。
そのジャンプの後で2024年RAW AIR総合王者が決まる。
Vikersund
FISレースディレクターのサンドロ・ペルティエは、「RAW AIRの新しい形、特にヴィケルスンでの最終戦の形がスリルとドラマを生むと思う。RAW AIRノルウェーツアーは16本の競技ジャンプが予定されており、ワールドカップ・カレンダーの中でも最長のツアーだ。そして最後にはフライング戦もあって、何が起こるか分からない。 スキーフライングでは、30点や40点の浮き沈みどちらも簡単に起こってしまうから。2024年のRAW AIRで総合優勝を狙うなら、最後の瞬間まで最大限の集中力が要求される。絶対に面白くなるはず。関係者全員がRAW AIRを楽しみにしている」と、話した。
RAW AIR 歴代王者：
2017年 - シュテファン・クラフト（オーストリア）
2018年 - カミル・ストッフ（ポーランド）
2019年 - 小林陵侑（日本）
2020年 - カミル・ストッフ（ポーランド）
2021年 - コロナ禍によりシーズン早期終了で中止に
2022年 - シュテファン・クラフト（オーストリア）
2023年 - ハウヴォル＝エグナー・グラネルード（ノルウェー）
2024年 - ？
女子RAW AIRは2018/2019シーズンより開催され、歴代王者は以下の通り：
2019年 - マーレン・ルンビュ（ノルウェー）
2020年 - マーレン・ルンビュ（ノルウェー）
2022年 - ニカ・クリツナー（スロベニア）
2023年 - エマ・クリネッチ（スロベニア）
2024年 - ？
RAW AIR 賞金（男女とも同額）：
1位 40.000,- Euro
2位 13.000.- Euro
3位 6.000,- Euro
RAW AIRの賞金は、通常のW杯賞金とは別に授与される。
RAW AIR男子：大会・LIVE 日程
RAW AIR女子：大会・LIVE 日程
| 01 | Kraft, S. |  |
2149 | 0 |
| 02 | Kobayashi, R. | |
1673 | 0 |
| 03 | Wellinger, A. | |
1488 | 0 |
| 04 | Hoerl, J. | |
1140 | 0 |
| 05 | Prevc, P. | |
1071 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
8149 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
5142 | 0 |
| 03 | Deutschland | |
5022 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
4360 | 0 |
| 05 | Japan | |
3275 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Pinkelnig, E. | |
244.9 | |
| 02 | Loutitt, A. | |
242.1 | |
| 03 | Prevc, N. | |
235.6 | |
| 04 | Takanashi, S. | |
232.2 | |
| 05 | Bjoerseth, T. | |
229.1 | |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Prevc, N. | |
1454 | 0 |
| 02 | Pinkelnig, E. | |
1305 | 0 |
| 03 | Loutitt, A. | |
1030 | 1 |
| 04 | Ito, Y. | |
1018 | 1 |
| 05 | Seifriedsberger | |
935 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
3891 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
3442 | 0 |
| 03 | Japan | |
2386 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
2280 | 0 |
| 05 | Deutschland | |
1967 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Ortner, M. | |
1243 | 0 |
| 02 | Schuster, J. | |
1195 | 0 |
| 03 | Moerth, F. | |
806 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Kvandal, E. | |
1790.4 | 0 |
| 02 | Opseth, S. | |
1638.4 | 5 |
| 03 | Pinkelnig, E. | |
1634.9 | 1 |
| 04 | Schmid, K. | |
1599.6 | 0 |
| 05 | Prevc, N. | |
1579.0 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Erzar, T. | |
654 | 0 |
| 02 | Wiegele, H. | |
572 | 0 |
| 03 | Graesli, K. | |
436 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
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