国際スキー連盟(FIS)スキージャンプワールドカップ・オスロ大会(ノルウェー)で3月15日(日)、ホルメンコーレン・ラージヒルにて女子個人第2戦が開催され、日本の伊藤有希が優勝した。
伊藤はこれでワールドカップ通算10勝目、2年以上ぶりの勝利となった。
2位は同じく日本の丸山希、3位はオリンピック金2冠のアンナ=オディーヌ・ストロームだった。
ホルメンコーレンで伊藤有希が勝利!
伝統あるオスロのホルメンコーレン・ラージヒル(ヒルサイズ134m)にて、日本の伊藤有希が他の強豪選手を抑えて、驚きの勝利を挙げた。
表彰台に上がったのは他に丸山希とアンナ=オディーヌ・ストローム(ノルウェー)のトップ選手2名だったが、優勝候補に数えられる選手の中で難しい天候条件に苦戦を強いられたジャンパーもいた。
世界で最も有名なスキージャンプ台の一つである高名なホルメンコーレンジャンプ台にて、今日は何度も首位が変わるスリリングな試合展開だった。
伊藤有希は伝説的なホルメンコーレンジャンプ台を舞台に2本の強いジャンプを見せて、特にファイナルラウンドでは精神的強さを証明した。
伊藤 ー 堂々のジャンプで通算10勝目
31歳の伊藤はすでに1本目で技術的に整ったジャンプを決めて上位につけ、勝利につながる成績を収めていた。
その後の2本目で決定的な好ジャンプを成功させて他を抑えた。
試合後のインタビューで伊藤は、「優勝できて信じられないぐらい嬉しい。スキージャンパーにとってホルメンコーレンは特別な場所。今日はとにかく全てがうまく噛み合った。前回の勝利から2年以上も間があいて、待望のワールドカップ通算10勝目となった」と感激した様子で話した。
経験豊富な伊藤は数年来、女子ジャンプ界のトップ選手に数えられており、今日の勝利でワールドカップ(W杯)通算10勝の節目となった。
2012年にW杯デビューを飾って以来、キャリアを通じて数多くの表彰台に立っており、日本代表チームの中で常に安定した活躍を見せる主力選手の一人だ。
熾烈な表彰台争い
伊藤の後に続く2位・3位をめぐる闘いはかなりの接戦だった。
ファーストラウンドが終わった時点で、何人もの選手が僅差で続いており、2本目を見ない限りは勝敗が全く分からない展開だった。
特に日本、ノルウェー、スロベニアの選手が強いパフォーマンスを見せた。
開催国ノルウェーの選手は、自国のファンからの熱い声援に支えられた。
ホルメンコーレンは何十年も前から、スキージャンプW杯全体の中でも最も盛り上がる会場の一つと言われている。
難しい風の試合
今日の試合では刻々と変化する風に悩まされた。審判やコーチが状況が安定するのを観察するために、スタートバーに座ってから待たされる選手も沢山いた。
このようなコンディションはホルメンコーレンではままあることで、それがまたスリリングな試合展開の要素ともなっている。
アンナ=オディーヌ・ストロームは、「今日は本当に大変だった。風はコロコロ変わり、完璧な瞬間をつかむためにはかなりの忍耐が必要だった」とと説明した。
手堅い成績を収めたドイツ勢
ドイツチームからは2本目での追い上げに成功して、貴重なW杯ポイントを加算できた選手が何名もいた。
表彰台入りこそ逃したものの、手堅い団体成績を収めた。
いよいよシーズン終盤
ホルメンコーレンでの試合を終えて、今季はあと2大会を残すばかりとなった。
来週末(3月21日・22日)にはノルウェーのヴィケルスンにて、そして3月28日にスロベニアのプラニツァにて、それぞれスキーフライング戦が予定されている。
今日の勝者、伊藤有希はシーズン終盤の2週間を見据えて、「今日の勝利は、次の大会に向けて大きなモチベーションとなる。今シーズンを良いジャンプで締めくくりたい」と更なる意欲を見せた。
FIS W杯オスロ女子第2戦:リザルト(2026年3月15日)
| 順位 |
ビブ |
名前 |
国 |
飛距離 1 |
飛距離 2 |
合計 |
| 1. |
34 |
伊藤有希 |
 |
127.0 |
126.5 |
225.6 |
| 2. |
47 |
丸山希 |
 |
123.0 |
125.0 |
225.1 |
| 3. |
46 |
Stroem, Anna Odine |
 |
122.0 |
120.5 |
222.2 |
| 4. |
37 |
Kvandal, Eirin Maria |
 |
121.0 |
127.0 |
218.5 |
| 5. |
43 |
Strate, Abigail |
 |
119.0 |
122.5 |
215.9 |
| 6. |
48 |
Prevc, Nika |
 |
120.0 |
120.0 |
213.7 |
| 7. |
40 |
Traaserud, Heidi Dyhre |
 |
123.0 |
115.5 |
210.5 |
| 8. |
42 |
Reisch, Agnes |
 |
112.0 |
119.5 |
199.1 |
| 9. |
33 |
Opseth, Silje |
 |
122.0 |
115.0 |
195.8 |
| 10. |
41 |
高梨沙羅 |
 |
116.0 |
119.0 |
194.9 |
| 10. |
39 |
Vodan, Nika |
 |
119.5 |
114.5 |
194.9 |
| 12. |
31 |
Seyfarth, Juliane |
 |
112.5 |
117.5 |
191.4 |
| 13. |
38 |
Schmid, Katharina |
 |
112.0 |
115.5 |
189.9 |
| 14. |
44 |
Freitag, Selina |
 |
112.0 |
117.5 |
189.0 |
| 15. |
32 |
宮嶋林湖 |
 |
113.0 |
115.5 |
188.9 |
| 16. |
29 |
Sieff, Annika |
 |
111.0 |
114.0 |
187.1 |
| 17. |
13 |
Klinec, Ema |
 |
107.5 |
117.0 |
185.7 |
| 18. |
35 |
勢籐優花 |
 |
116.0 |
117.0 |
185.3 |
| 19. |
36 |
Muehlbacher, Julia |
 |
113.0 |
116.0 |
182.9 |
| 20. |
45 |
Eder, Lisa |
 |
119.0 |
109.0 |
181.9 |
| 21. |
27 |
Rautionaho, Jenny |
 |
108.0 |
114.0 |
175.7 |
| 22. |
12 |
Mattila, Sofia |
 |
109.5 |
112.0 |
172.1 |
| 23. |
23 |
Midtskogen, Ingvild Synnoeve |
 |
110.5 |
111.5 |
171.5 |
| 24. |
26 |
Twardosz, Anna |
 |
109.5 |
110.5 |
166.7 |
| 25. |
9 |
Bodlaj, Taja |
 |
113.0 |
111.0 |
165.7 |
| 26. |
28 |
Westman, Frida |
 |
109.0 |
109.5 |
159.8 |
| 27. |
17 |
Kovacic, Maja |
 |
105.0 |
110.0 |
157.5 |
| 28. |
20 |
Arnet, Sina |
 |
109.0 |
108.0 |
155.2 |
| 29. |
25 |
Pagnier, Josephine |
 |
108.0 |
107.0 |
153.7 |
| 30. |
19 |
Ulrichova, Klara |
 |
110.5 |
104.0 |
149.7 |
| 31. |
21 |
Hollandt, Anna |
 |
106.0 |
|
74.4 |
| 32. |
30 |
Hansen, Gyda Westvold |
 |
107.0 |
|
73.2 |
| 33. |
24 |
Belshaw, Annika |
 |
104.5 |
|
71.6 |
| 34. |
15 |
Zanitzer, Martina |
 |
104.5 |
|
70.3 |
| 35. |
5 |
Wiegele, Hannah |
 |
105.5 |
|
70.2 |
| 36. |
18 |
Maurer, Nicole |
 |
104.0 |
|
69.7 |
| 37. |
3 |
Buff, Simone |
 |
102.0 |
|
67.9 |
| 38. |
14 |
Kykkaenen, Julia |
 |
101.0 |
|
63.3 |
| 39. |
10 |
Beltowska, Pola |
 |
101.0 |
|
61.0 |
| 40. |
4 |
Chervet, Emma |
 |
100.0 |
|
60.4 |
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。