作成: 23.01.2023 08:51
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今週末には今冬初めてのスキーフライング大会が予定されている。
スキージャンプファンにとってだけでなく、ジャンパー自身にとってもハイライトとなる。
今シーズン最初のスキーフライングは、オーストリア、シュタイアーマルク州のバート・ミッテルンドルフで開催される。舞台は「クルム・フライングヒル」だ。
スキーフライング戦ができるジャンプ台は世界に数台しかない。
もう一ヶ所チェコ、ハラホフにもフライングヒルがあるが、
2014年スキーフライング世界選手権(当時
セヴェリン・フロイントが金メダル)が行われて以来、使用されておらず荒廃しつつある。
スキージャンプとスキーフライングの違いスキーフライングは(現在世界で4ヶ所しかない)希少なフライングヒルにて行われる。
フライングヒルは助走路もジャンプ台自体も長く、スピードは時速約90km〜100kmにもなり、飛距離もかなり伸びる。
大きいラージヒルでは約150mまで飛距離を伸ばせるが、ヴィケルスンのフライングヒルのヒルレコードは253.5mにもなる。
しかしフライングヒルで飛ぶ選手はいつもと同じスキージャンパーだ。スキージャンプのトップ選手の中でも、特にスキーフライングヒルを得意とする選手がいる。スキーフライングを得意とする国はスロベニアで、それは名高いプラニツァ・フライングヒルの存在が影響している。
クルム戦 多数の優勝候補基本的には、通常のスキージャンプで好調な選手は、どの台でも飛距離を伸ばすものだ。
そのためクルムでも
ダヴィド・クバツキ(ポーランド)と
ハウヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)の上位が予想される。そして先週末の札幌大会で圧倒的な強さを見せた
小林陵侑のさらなる活躍にも期待が高まる。シュテファン・クラフト(オーストリア)とカミル・ストッフ(ポーランド)も上位にきそうだ。
しかし上に上げたスロベニア勢も忘れてはならないし、
マルクス・アイゼンビッヒラーや
アンドレアス・ヴェリンガー(ともにドイツ)、そして前回のスキーフライング世界選手権で金に輝いたマリウス・リンヴィク(ノルウェー)にも注目したい。
この冬初めてのスキーフライング戦が、スリリングな試合になるのは間違いない。
今シーズンのスキーフライング戦は以下の通り予定されている。
バート・ミッテルンドルフ:2023年1月28・29日
ヴィケルスン(RAW AIRノルウェーツアー):2023年3月19・18日
プラニツァ(シーズンファイナル):2023年3月31日〜4月2日
Skiflugschanze in Harrachov (rechts). (Foto aus dem Buch: 30 Skisprungschanzen der Welt)