女子ジャンプも将来的にラージヒルで

作成: 08.03.2018 19:20 / sk

第2回RAW AIRノルウェーツアーの最初の予選もまだ始まっていないが、国際スキー連盟(FIS)レースディレクターのヴァルター・ホーファーが今後の見通しについて語った。ホーファーはこの数年中にスキージャンプ男子・女子の更なる相乗効果を生み出していきたいと考えている。


FISのスキージャンプ・レースディレクター、吉田千賀(女子ジャンプ)とヴァルター・ホーファーの2人は、男女が同じジャンプ台で一緒にできる試合を増やしていきたいと考えている。ホーファーと吉田は、次のFISジャンプ委員会の会議で、その趣旨に沿って提議する予定だ。

3月8日(木)にノルウェー・オスロで行なわれた記者会見には、ノルウェーの文化・スポーツ相、トリネ・スケイ・グランデと、ノルウェースキー連盟からクラス・ブレデ・ブラーテンとベンテ・リリ・ロモエレンも立ち会って、ヴァルター・ホーファーと吉田千賀が、その計画についても言及した。

スポーツ相は、この計画を支援することを承諾して、「国際女性デーの今日という日にふさわしい素晴らしいニュース」と話した。

 

ホーファーは、「このプランは革命的なアプローチだ。この計画のためには、将来的に女子も主にラージヒルでジャンプするということを意味する。その段階まで進まないとこのシナジー(相乗効果)は理想的な形で生かすことはできない」と語った。

 

早くも今年の夏にテスト期間として、男女ともサマーグランプリのほぼ全会場で同じジャンプ台を使った試合が開催される。
「女子ジャンプはまだ新しい競技とは言え、スポーツ的にかなりの発展を既に今の時点で見せている。だからこそできる前進」と、ホーファーは付け加えた。

 

更にホーファーは、「共同のデーターサービス、共同のテレビ制作、そして競技大会要員の数も減らせることなども考えれば、巨額の経費削減にもつながる。男女混合団体戦は、多くの国に優勝候補となる可能性を広げることになる。次の冬季シーズンの合同ワールドカップ戦の他にも、既にノルウェースキー連盟から、女子のためのRAW AIRシリーズの拡充を図る話も出ている」と最後にまとめた。

 

簡単に言えば、今年の夏から女子ジャンプの試合も主に男子と同じジャンプ台、つまりラージヒルで行なわれることになりそうだ、ということだ。もちろん、そのためにはFISジャンプ委員会とFISの理事がこの提案に賛成することが前提となる。

これまでは、女子ジャンプの試合はほとんどの場合、ノーマルヒルで開催されてきた。例外はオスロ・ホルメンコーレン戦、今季のリレハンメル戦、そして昨年行なわれたオーバーストドルフ・ラージヒル戦だった。

 

女子ジャンプ年表:

第1回FISコンチネンタルカップ:2004年パークシティ大会(米)、優勝:ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)

第1回FISワールドカップ:2011年リレハンメル大会(ノルウェー)、優勝:サラ・ヘンドリクソン(米)

 

ジャンプ女子ワールドカップ個人総合優勝

2011/12シーズン:サラ・ヘンドリクソン(米)

2012/13シーズン:高梨沙羅(日本)

2013/14シーズン:高梨沙羅(日本)

2014/15シーズン:ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)

2015/16シーズン:高梨沙羅(日本)

2016/17シーズン:高梨沙羅(日本)

2017/18シーズン:マーレン・ルンビュ(ノルウェー)

 

ワールドカップで優勝した女子ジャンパー14人

高梨沙羅(日本):通算53勝
ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア):通算13勝
サラ・ヘンドリクソン(米):通算13勝
マーレン・ルンビュ(ノルウェー):通算12勝
伊藤有希(日本):通算5勝
カタリーナ・アルトハウス(独):通算4勝
カリーナ・フォクト(独):通算2勝
コリーヌ・マテル(仏):通算2勝
マヤ・ヴィティッチ(スロベニア):1勝
ジャックリーン・ザイフリーツベルガー(オーストリア):1勝
イリーナ・アヴァクモヴァ(露):1勝
アネッテ・サーゲン(ノルウェー):1勝
スペラ・ロゲリ(スロベニア):1勝
サブリナ・ヴィンドミュラー(スイス):1勝

 

世界選手権

2009年チェコ・リベレツ大会:リンジー・ヴァン(米)
2011年ノルウェー・オスロ大会:ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(オーストリア)
2013年イタリア・プレダッツォ大会:サラ・ヘンドリクソン(米)、男女混合団体戦・日本
2015年スウェーデン・ファールン大会:カリーナ・フォクト(独)、男女混合団体戦・ドイツ
2017年フィンランド・ラハティ大会:カリーナ・フォクト(独)・男女混合団体戦・ドイツ

 

冬季オリンピック

2014年ソチ五輪金メダル:カリーナ・フォクト(独)
2018年平昌五輪金メダル:マーレン・ルンビュ(ノルウェー)

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