プラニツァ（スロベニア）で3/23（日）に行われた今季2013/14年のワールドカップ最終戦で、ペーター・プレフツがホームゲームでの優勝を飾り、最後に追い上げてＷ杯総合成績2位になった。息を呑むシーズンファイナル戦で、セヴェリン・フロインド（独）は辛くも優勝を逃し、総合成績3位で今季終了となった。
Noriaki Kasai, Peter Prevc, Gregor Schlierenzauer
Team Österreich
Severin Freund, Peter Prevc, Anders Bardal
この試合で3位についたのは、ノルウェーのアンダース・バルダル、4位は既に今季のW杯総合優勝を決めていたカミル・シュトッホ（ポーランド）だった。
Ｗ杯総合2位を巡って、フロインドとプレフツの熾烈な一騎打ちが繰り広げられた。1回目でフロインドが136.0mを出して4位につき、プレフツは同距離のジャンプだったもののポイントの差で3位についた。ファイナルラウンドでフロインドはバッケンレコードの141.0mをあっさり決め、280.8ポイント獲得で勝利は確実かと思われた。
Noriaki Kasai, Peter Prevc, Gregor Schlierenzauer
新バッケンレコードで優勝
しかし、プレフツは142.0mの恐らく今季自己最高のジャンプを見せてプラニツァ会場を沸かせ、283.7ポイントで首位に立った。
アンダース・バルダルは1回目で138.5mを出し2位についていたが、2回目で136.5m、合計278.5ポイントとなり3位だった。カミル・シュトッホは、139.0mと136.0mでわずか0.1点の差で表彰台を逃してしまった。
シュトッホは、「自分のジャンプに満足はしているけれど、運が足りなくて4位に終わってしまった。今日は何としても表彰台に立って、今シーズンを堂々と締めくくりたかったのに。Ｗ杯個人総合優勝のクリスタルトロフィーを手にすることができてすごく嬉しい。これからも求められるものは小さくはならないだろうから」と、試合後にインタビューに答えた。
葛西紀明は134.5ｍと133.0m、合計267.8ポイントで、Ｗ杯総合成績同様、5位だった。
Team Österreich
オーストリア勢トップだったコフラー
シーズン最後の試合で、オーストリア・チームのトップ成績を出したのはアンドレアス・コフラーで、133.5mと134.5m、合計262.9ポイントで6位だった。その1.8ポイント差で7位のアンダース・スティエルネン（ノルウェー）は、134.0mと135.5mで、オーストリアのグレゴア・シュリレンツァウアー（261.0ポイント）とシュテファン・クラフト（258.2ポイント）を8位と9位に抑えた。
イェルネイ・ダムヤン（スロベニア）は257.7ポイントで10位に入り、予想以上の好成績を出した今季をキリ良く締めくくった。
トーマス・ディートハルト（オーストリア）はジャンプ週間優勝を果たし今季の勝者の一人と言えるが、この試合ではアンダース・ファンネメル（ノルウェー）の次位の12位についた。ポーランド勢はピオトル・ジーラとマチェイ・コットも13位と15位に入り、優秀なチーム成績に貢献した。ミヒャエル・ハイボック（オーストリア）は14位だった。
ルメルン引退
ビョルン＝アイナー・ルメルン（ノルウェー）は、清水礼留飛（日本）と同点の16位で手堅く今シーズンをしめくくり、現役引退の決断を発表した。18位のヤコブ・ヤンダ（チェコ）は、引退も考えたようだが、引き続き現役にとどまりそうだ。ユーリ・テペシュ（スロベニア）は19位、ドイツのリヒャルト・フライタークと若手マルクス・アイゼンビッヒラーは21位と22位だった。シモン・アマン（スイス）は今シーズンを26位で終了し、デニス・コルニロフ（露）は30位でＷ杯最終戦ポイントを1点ロシアに持ち帰った。
国別総合優勝はオーストリア
W杯個人総合では、カミル・シュトッホがグレゴア・シュリレンツァウアーからタイトルを奪い、ペーター・プレフツを2位、セヴェリン・フロインドを3位に抑えた。アンダース・バルダルが4位、葛西紀明が5位になった。
これまで当タイトルを保持していたシュリレンツァウアーは今季総合6位だったが、Ｗ杯スキーフライング総合でプレフツと葛西に続く3位入賞を決め、少しはなぐさめになっただろう。
国別総合優勝はオーストリア・チームに決定した。オーストリア勢はビショフスホーフェンでのジャンプ週間最終戦以来、個人優勝を出せなかったものの、チーム全体の強さでドイツとスロベニア・チームを抑えた。
| 01 | Kraft, S. |  |
2149 | 0 |
| 02 | Kobayashi, R. | |
1673 | 0 |
| 03 | Wellinger, A. | |
1488 | 0 |
| 04 | Hoerl, J. | |
1140 | 0 |
| 05 | Prevc, P. | |
1071 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
8149 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
5142 | 0 |
| 03 | Deutschland | |
5022 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
4360 | 0 |
| 05 | Japan | |
3275 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Pinkelnig, E. | |
244.9 | |
| 02 | Loutitt, A. | |
242.1 | |
| 03 | Prevc, N. | |
235.6 | |
| 04 | Takanashi, S. | |
232.2 | |
| 05 | Bjoerseth, T. | |
229.1 | |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Prevc, N. | |
1454 | 0 |
| 02 | Pinkelnig, E. | |
1305 | 0 |
| 03 | Loutitt, A. | |
1030 | 1 |
| 04 | Ito, Y. | |
1018 | 1 |
| 05 | Seifriedsberger | |
935 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Österreich | |
3891 | 0 |
| 02 | Slowenien | |
3442 | 0 |
| 03 | Japan | |
2386 | 0 |
| 04 | Norwegen | |
2280 | 0 |
| 05 | Deutschland | |
1967 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Ortner, M. | |
1243 | 0 |
| 02 | Schuster, J. | |
1195 | 0 |
| 03 | Moerth, F. | |
806 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Kvandal, E. | |
1790.4 | 0 |
| 02 | Opseth, S. | |
1638.4 | 5 |
| 03 | Pinkelnig, E. | |
1634.9 | 1 |
| 04 | Schmid, K. | |
1599.6 | 0 |
| 05 | Prevc, N. | |
1579.0 | 2 |
| 全リザルト » | ||||
| 01 | Erzar, T. | |
654 | 0 |
| 02 | Wiegele, H. | |
572 | 0 |
| 03 | Graesli, K. | |
436 | 0 |
| 全リザルト » | ||||
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