01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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ソチ冬季オリンピックのスキージャンプは、2/17(月)夜に行われたラージヒル団体戦で有終の美を飾った。
それは一人の選手にとって、特別感動的な瞬間となった。竹内択は、公表は控えていたものの、難病のためオリンピック参加が長く危ぶまれていたのだ。
26歳の竹内は、1月にチャーグ・ストラウス症候群の症状に襲われた。この病気は小血管に炎症が起こり、場合によれば生命維持に欠かせない臓器に症状が出ることもある。
竹内はこの病気のため、年末年始に行われたジャンプ週間で、インスブルック大会までしか参戦できなかった。その後、入院治療を経て、1月末に故郷日本で行われたワールドカップ札幌大会で再び試合出場を果たした。そして今回、ソチ五輪の団体戦で銅メダルを獲得したのだ。
「オリンピックには出られないかと思った。それでも、家族や、医療関係者、その他多くの人達の力添えによって果たすことができた」と、団体戦の後、竹内択は感無量の様子でインタビューに答えた。「スキージャンプを止めなくてはかもしれない、とまで思った。でも父が僕にならできると励ましてくれた。12月のW杯リレハンメル大会で2位になった時の僕の写真に『金』って書いたのを父は病室まで持ってきてくれた。」
日本チームを引っ張ってきた葛西紀明にとっても、竹内択と共に表彰台に立てた時は特別な瞬間だった。「択の病気のことを考えると涙が出そう。何としてでも彼がメダルを取れるようにと願っていた。」
竹内はソチでの功績で、この病気と戦っている他の人にも勇気を与えられればと願っている。「同じ病気で苦しんでいる人に、諦めないで頑張って続けていけば、メダルだって取れるんだということを伝えたい。彼らに良くなって欲しい。今日はそのことを考えながらジャンプした。」