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W杯エンゲルベルク大会 ストッホがポーランドの強さを誇示

作成: 23.12.2013 23:32 / cy

カミル・ストッホ(ポーランド)の今季2回目の優勝が、ポーランドのファンに少し早いクリスマスプレゼントとなった。スイス・エンゲルベルク大会で、W杯総合成績首位となったストッホが、アンドレアス・ヴェリンガー(独)とヤン・ジオブロ(ポーランド)を抑え1位になった。W杯優勝記録保持者のグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は一回目ではトップだったものの、4位となった。

ストッホは132.0mと130.0mで274.7ポイントを獲得し、2位のヴェリンガーに3.9ポイントの差をつけた。18歳のヴェリンガーは131.0mと129.5mのジャンプを見せた。ジオブロは、1回目では128.0mで11位だったが、ファイナルで今日の最長飛距離133.0mを出し、目覚ましい追い上げを見せたが、0.8ポイントの差で2位に届かなかった。

 

カミル・ストッホは「今日の勝利は勿論、W杯首位としてこの黄色いトリコットゼッケンを着られてすごく嬉しい。アダム・マリシュ以来ポーランド人としてまたこのゼッケンを着けられることをとても誇りに思う。アダムは本当に偉大なスキージャンパーでスポーツマンだった。ジャンプ週間の優勝候補とみられるのは、これが初めてじゃない。この数日を休息にあてて、ジャンプ週間には準備万端で臨みたい。」と試合後、喜びもあらわに語った。


 

アンドレアス・ヴェリンガーは、「今日は昨日より断然上手くいった。2回とも良いジャンプができて、2位に入れてとても嬉しい。ジャンプ週間に向けてのプレッシャーは去年と同じようなもの。去年もここで2日目に2位になっているしね。ここはだいたい追い風が吹いていて、好きなジャンプ台。今日は昨日より安定していたし、全員にとってまあまあの条件だったと思う。これでジャンプ週間までスキーは置いておいて、これからの大変な旅に備えないと。始まるまでに調整して臨みたい。」と語った。

 

ヤン・ジオブロは、「今日の試合ではプレッシャーもそんなに感じなかった。一回目のジャンプは満足いくものではなかったけど、2回目は全ての面で上手くいった。ポーランドでは昨日の僕の優勝を知ってお祭り騒ぎだったみたい。昨日、母に電話した時に聞こえてきた。」と故郷の様子にも思いを馳せた。

 

Jan Ziobro

 

シュリレンツァウアーは、1回目で133.0mで、昨日の27位から見るとかなりの進歩だったが、接戦のファイナルでは128.5mで表彰台には1.6ポイントの差で届かなかった。5位のアンダース・バルダルは、今日もノルウェー勢のトップとして0.9ポイント差でシュリレンツァウアーの後に着いた。今回はアンダース・ファンネメルも7位に入り、ノルウェー・チームは二人がトップ10入りしたことになる。その間の6位にオーストリアの若手トーマス・ディートハルト、その後にヴォルフガング・ロイツルが9位、シュテファン・クラフトが13位、アンドレアス・コフラーが14位と入って、今シーズンこれまででオーストリアの最高チーム成績となった。

 

 

ジャンプ週間前の最後のこの試合で、スロベニア勢もまた伸びてきた。ペーター・プレフツが8位、ヤカ・フヴァラが12位でこの先に希望が持てそうだ。セヴェリン・フロインド(独)が7位から22位に落ちてしまい、なかなか伸びなかった今週末だったが、同ドイツのアンドレアス・ヴァンクは10位に入り、今シーズンの最高成績となった。チェコ勢の中で一番手堅いヤコブ・ヤンダと、ロシア・チームも驚きのデニス・コルニロフが同点で15位に入った。

 

シモン・アマンは地元スイスでの凱旋試合だったが思うようにならなかった。12/21(土)は一回目の失敗の後、ファイナルで追い上げたが、日曜はそうはいかず7位から20位と下がってしまった。21位にロベルト・デラセガ(伊)、25位にマッケンジー・ボイド=クローズ(カナダ)がそれぞれ入り、イタリアとカナダ・チームにW杯ポイントを計上した。ヤンネ・アホネンは29位と、ギリギリでフィンランドの栄誉を守った。

 

次の土曜(12/28)にオーバースドルフで始まるジャンプ週間を前にして、カミル・ストッホが土曜の成績でW杯総合トップとなり、410ポイントで、2位のシュリレンツァウアーに60ポイント弱の差をつけている。3位はアンダース・バルダル、4位・5位はドイツのセヴェリン・フロインドとアンドレアス・ヴェリンガーが入っている。続く6位は、今回のエンゲルベルク大会に不参加だった日本チームの竹内択だ。ヤン・ジオブロはエンゲルベルク大会の1位と3位で、総合成績11位までのし上がってきた。

 

 

W杯エンゲルベルク大会12/22・結果(PDF)

 

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