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カミル・ストッホ(Pol) 今シーズン初優勝!

作成: 15.12.2013 18:39 / cy

W杯ティティゼー=ノイシュタット大会で、シモン・アマン(スイス)と葛西紀明を抑え、世界チャンピョンのカミル・ストッホが、今シーズン初の優勝を祝った。

前日(12/14)の試合で既に2位として表彰台に立ったストッホ(ポーランド)だが、ドイツ・シュヴァルツヴァルトでの2試合目では更に健闘した。ファーストラウンドの142.5mでトップに着き、ファイナルの138.5mで堂々の300.7ポイントを獲得したストッホは2位のアマン(スイス)に7.8ポイント差をつけた。アマンも142.5mと141.5m飛んで、前日の3位に引き続き今週末2度目の表彰台となり好調だ。139.5mと137.5mのジャンプを見せて、わずか0.9ポイント差で3位についたのは、10年来の春に花を咲かせた葛西紀明だ。41歳の葛西は2010年以来、初めてワールドカップの表彰台に立った。

 

カミル・ストッホにとっては大成功の週末となった。「この結果が出せてとても嬉しい。レベルがすごく高い試合で、ほとんど皆が同じ位の飛距離を出していたし、最善を尽くさなくてはだった。今は僕の好きなジャンプ台の一つであるエンゲルベルクの試合を楽しみにしている。」

シモン・アマンはいつも通り自分に厳しい。「最後のジャンプでやっと納得するものになった。飛距離だけでなく、着地姿勢もぴったり合わなくてなのに、昨日はうまく行かなかった。飛距離は最高に伸ばしたけど、まだ余裕が残っている。もっと精進して、エンゲルベルクとジャンプ週間で実力を示したい。」

 

葛西紀明にとっては表彰台達成は自信の裏打ちだった。「僕は41歳で他のメンバーより少し先輩だけど、まだまだ若いつもり。経験は積んでいるし、それが役立っている。この何年かよく怪我をしたけど、その度に戻ってきたし、10年後だってまだジャンプしているかもしれない。 日本チームはかなり良くなっているから、いつの日か優勝できるかもしれない。できればオリンピックで勝てるといいな。」

 

わずか0.2ポイント差で葛西にかなわず、悲運の4位となったノルウェーのアンダース・バルダルは、139.0mと142.0mのジャンプで、表彰台をギリギリの所で逃した。バルダルの7ポイント差で5位に着いたのは、ジャンプ週間優勝記録保持者のヤンネ・アホネンで、彼のカムバック以降のW杯最高ランキングとなった。6位に竹内択、7位に伊東大貴が着いて、またもや日本勢はチーム成績を上げた。

 

グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、3回続けて表彰台を逃してしまった。W杯総合成績でトップの彼だが、土曜(12/14)の4位に続き今日も、ドイツ勢で最高ランキングだったセヴェリン・フロインドとの同点8位に甘んじなくてはだった。ドイツ勢は、リヒャルト・フライタークが11位、マリヌス・クラウスとミヒャエル・ノイマイアーが同点で13位、そして18位のアンドレアス・ヴェリンガー、その後アンドレアス・ヴァンクが20位、カール・ガイガーが23位と、チーム全体でW杯ポイントを計上できたものの、凱旋試合での表彰台には及ばなかった。

 

トーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)の大転倒で、ファーストラウンドの雰囲気は一時沈み込んだ。前日の試合では輝かんばかりの優勝者だったモルゲンシュテルンは、精密検査のためヘリコプターでフライブルグ病院に運ばれた。オーストリア・スキー連盟コーチ、アレクサンダー・ポイントナーによると、モルゲンシュテルンは意識は有ったものの、全身の痛みを訴えていたという。顎には何ヶ所か切り傷があった。

 

他のオーストリア選手にとっても今日は喜ぶべき要素があまり無かった。シュテファン・クラフトが19位、ヴォルフガング・ロイツルが25位でW杯ポイントをいくつかは獲得した。スロベニア・チームは土曜から既にトップ争いには加われなかった。ペーター・プレフツは11位でおしくもトップ10に入れず、フライング世界チャンピョンのロベルト・クラニエッツは16位、ユーリ・テペシュは24位でよしとしなくてはだった。

 

ノルウェー・チームは、アンドレアス・バルダルの他にはまたしても一人しかファイナルに進めず、今日はアンデシュ・ヤコブセンが出て17位となった。チェコのトリオ、ヤーン・マトゥラ(26位)、 アントニン・ハイエク(28位)、ヤコブ・ヤンダ(29位)の間に、フランス勢のトップ、ヴァンサン・デスコンブが27位で入った。ディミトリ・ヴァシリエフは30位で、ロシアチームのためにW杯ポイントを何とか一点稼いだ。

 

W杯ティティゼー=ノイシュタット大会12/15・結果(PDF)

 

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