01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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彼女は優勝候補の一人、そして大きなプレッシャーへの対処をするという自分の役割をこなして、自らの期待に見事に応えた。アメリカのサラ・ヘンドリクソンは、今シーズンのクライマックスであるヴァルディフィエメ世界選手権で、世界チャンピオンの座を手にした。パオロ・ベルナルディ・コーチの故郷であるイタリアで、完璧な圧倒的勝利を遂げた。日本の高梨沙羅が銀メダル、オーストリアのジャクリン・ザイフリーズベルガーが銅メダルを獲得した。
競技終了直後、サラ・ヘンドリクソンはその金メダルを、つい最近家族が亡くなったばかりのパオロ・ベルナルディ・コーチに捧げた。大きな勝利をあげたこのプレダッツォのジャンプ台は、彼女にとっては慣れた場所。昨年2勝をあげ、ヒルレコード108mを自ら保持している。
ヘンドリクソン この日の最長飛距離で高梨にプレッシャーをかけた
ヘンドリクソンは1本目トップに立って基礎を築いた。この日の最長飛距離106mを飛び、テレマークもしっかり決めて高い飛型点をたたき出す。このヘンドリクソンのジャンプで、W杯総合優勝の高梨沙羅へのプレッシャーはさらに高まった。しかし高梨も104.5mの見事なジャンプで1本目2位につけた。
トレーニングラウンドで好調さを発揮していたオーストリアのジャクリン・ザイフリーズベルガーも、本戦で見事なジャンプを見せ、1本目104mで3位につけた。
雪が少し強く降ってきた2本目、ザイフリーズベルガーは98.5mの好ジャンプで237.2ポイントとし、その時点でのトップに立ってメダル獲得を確定させた。つづく高梨沙羅が103mで251.0ポイント。そしてサラ・ヘンドリクソンが103mを飛び、飛型点も稼いでトータル253.7ポイントをだし、1本目のリードを守って、念願の金メダルを手にした。
アウトランでの感動的場面
4位には、トップ3に大きく引き離されていたフランスのコリーヌ・マテル。1本目難しい状況の中で99.5mの好ジャンプを飛んだドイツのカリナ・フォクトが5位。6位以下は、ヘンドリクソンのチームメイトであるジェシカ・ジェローム、ノルウェーのアネッテ・サーゲン、地元ヒーローのエヴェリン・インサム、オーストリアのチアら・ヘルツル、つい最近けがから復帰したばかりのフィンランド ユリア・キッカネンが続いた。
ヘンドリクソンが2本目を飛び終わって優勝が決まると、アメリカチーム全員が新世界チャンピオンを肩にかついでアウトランをまわり、つめかけた何千人もの熱狂的観客を魅了した。