01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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札幌大倉山ジャンプ台は、予想外の天候を呼ぶという評判どおりとなった。札幌大会二日目は、刻一刻と天候が変わる状況。晴天から激しい降雪に加えて、風向きもどんどん変化した。降雪によって何度か競技は中断し、有名選手がファイナルラウンド進出を逃す波乱を呼んだ。
難しいコンディションの中、前日土曜日同様にトップに立ったのは絶好調の選手だった。チェコのヤン・マトゥラが連勝を遂げて、現在の好調さを証明した。2位はスロベニアのロベルト・クラニエツ、3位にドイツのアンドレアス・ヴァンクが入った。
132.5mと133mのジャンプで、マトゥラは前日W杯キャリア初勝利をあげたその実力を証明した。「信じられない。まるで夢を見ているようだ。今日はとてもタフで、コンディションは難しかった。2本いいジャンプが飛べて、運も味方したがとても楽しめた。今本当に調子が良く、次のスキーフライング選手権でもいい結果が出せると思っている。」
2位は、前日3位になったスロベニアのロベルト・クラニエツ。「コンディションはとても困難だった。日が射したと思うと、激しく雪が降り、風もあった。競技も時間がかかった。1本目はインランに雪が積もっていてあまりスピードがでなかったが、2本ともいいジャンプができて結果にはとてもハッピーだ。」とクラニエツ。来週ヴィカースンで行われるスキーフライング大会の優勝候補の一人である。
アンドレアス・ヴァンクは135m/136m (241.0ポイント)と2本まとめて、W杯キャリア2度目の表彰台。「2本とも運も良かったが、ジャンプはどんどん良くなっている。これで自信もついたし、今度もこれが続いてほしい。」とヴァンクは語った。
伊東大貴にアクシデント
日本の伊東大貴はファイナルラウンドでひやりとする場面があった。伊東はスタート地点のバーから手を滑らせてインランを滑り落ちた。幸いにも怪我はなかったが失格となり30位。伊東は1本目2位で今季初優勝のチャンスがあっただけに、残念な結果となった。
このほかの日本人選手は、竹内拓7位、葛西紀明19位、渡瀬雄太29位だった。
ドイツ選手では、マルティン・シュミットが10位となった。ミヒャエル・ノイマイヤー (130.5m/93.5m; 168.2ポイント)が2本目の悪天候の犠牲者となり26位。セヴェリン・フロインドは1本目に運がなく31位でファイナルラウンドに進めなかった。ノイマイヤーは「93.5mというのは楽しくない。でもこれが札幌。ここではこういうことが起こりうる。」と競技終了後に語った。
前日2位だったノルウェーのトム・ヒルデは、惜しくも4位。W杯総合ランキングで454ポイントの7位として、アンドレアス・コフラー (470ポイント)、カミル・シュトッホ (459ポイント) を僅差で追っている。
ヒルデのチームメイト、アンダース・ヤコブセンとアンダース・バルダルも、この日は運に恵まれなかった。バルダルは1本目での28位から、昨年のW杯総合チャンピオンの意地を見せてファイナルでは力強いジャンプで15位に順位をあげた。「これが札幌。ここでの大会にはつきものだ。」と1本目終了後にバルダルは語った。
アンダース・ヤコブセンは2本目に進みことができなかった。1本目105mで43位に終わり、コンディションへのいらだちは隠せなかった。前日14位だっただけに、更なる高順位を望んでいた。
オーストリアチームにとっては、二日目のほうが好結果となった。ウォルフガング・ロイツル、アンドレアス・コフラー、ミヒャエル・ヘイベクはトップ3には入れなかったものの、8位、13位、24位でチームとしては前日よりも良かった。「今日の8位に満足だ。ジャンプはまあまあが、今日のコンディションを考えればいい結果だ。」とロイツル談。
ポーランドチームのトップリザルトはカミル・シュトッホの5位。マチェイ・コット14位、ダヴィド・クバッキ18位、ピオトル・ジーラ22位、そしてクリシュトフ・ミエトゥスも、ルカシュ・クルチェック・ヘッドコーチ率いるチームでポイントを獲得した。
W杯総合ランキングトップは、依然として840ポイントでグレゴア・シュリーレンツァウアー。これを追うのが、アンダース・バルダル 721ポイント、セヴェリン・フロインド601ポイント。W杯はこのあと、ノルウェーのヴィカースンで行われるスキーフライング選手権2戦へと舞台を移す。FISskijumping.comでのLIVEリザルトを、お楽しみに。