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清水選手インタビュー

作成: 25.12.2012 08:43 / cy

11月23日のリレハンメル大会で開幕した2012/2013シーズンも最初のピリオドが終了。
1カ月あまりに及ぶ長い遠征を終えたTeamJAPANの選手に、今季ここまでの戦いぶりや今後の目標を語ってもらいました。

今回はチーム最年少、19歳の清水礼留飛選手です。今夏のグランプリ個人第2戦で見事初優勝を飾ると勢いに乗ってグランプリ総合4位という堂々たる成績を残しました。
ワールドカップ転戦メンバーとして初めて開幕戦を迎えた今季は、2014年五輪の舞台・ソチ(ロシア)で自己最高成績の9位に入り、日本チームの起爆剤として期待がかかります。


Berkutschi: 今季は開幕からワールドカップで戦っています。これまでの試合を振り返ってどうですか?

Shimizu: 自分のいいジャンプを出せればトップ10には入れるかなという感触はつかめています。


Berukutschi: ソチでは10位と9位の好成績でした。成績が上がったのは調子が上向いてきたからでしょうか。

Shimizu: そうですね。自分のコンディションも上がってきたし、ソチでは2本とも無難にまとめられた気がします。


Berkutschi: ソチ第2戦では、1本目3位で終えたものの、2本目で飛距離がのびず9位でした。

Shimizu: 2本目はちょっと考えてしまいました。夏のグランプリのように無心で飛べていればそれなりの結果がついてきたかもしれないけれど、少し考えてしまったので・・・。


Berkutschi: 考えたというのは?

Shimuzu: 表彰台に上がれるかなとか、このままいい順位で終われるかなとか。


Berkutschi: グランプリのクシュベル大会は1本目を1位で折り返し、そのまま優勝しました。

Shimizu: あの時は絶対に勝てないと思っていたので。2本目は落ちると思っていて、何も考えずに飛ぶことができました。ソチでも、そういう感じでいけば上手くいったのかなと思います。


Berkutschi: 1年前の今頃はワールドカップの予選を通過することすら難しい状況でした。

Shimizu: 今年は予選の心配はしていません。通過すればいいという感覚で、とんでもない失敗をしないかぎりは大丈夫だと思っています。


Berkutschi: 今季は開幕からワールドカップに参戦して、収穫も多いのでは?

Shimizu: ワールドカップに参戦して分かったのは、試合でいいジャンプをしないと成績が出ないということ。そして、そのいいジャンプをするためにどういう準備をしたらいいのか?ということを所属企業チームの斉藤・原田両コーチと話をしたことが1番大きな出来事というか、収穫だったと思います。試合で結果を出さないと評価をされないので。


Berkutschi: エンゲルベルク大会が終わると、次はジャンプ週間が始まります。

Shimizu: ジャンプ週間は、とにかく観客が多いイメージがありますね。4万、5万の観衆がつめかけるイメージとノックアウト方式ですね。出たいと思ってはいたけれど、去年の今頃は予選さえ通れない状況だったので出られるとは思えなかった。憧れといえば憧れの舞台ですね。


Berkutschi: 短期間にタイプの異なる4つの台を飛ばなければなりません。

Shimizu: オーベルストドルフだけ飛んだことのない台なので、飛んでみたいですね。最後のビショフスホーフェンは1番インパクトのある台です。アプローチがすごくなだらかで他には絶対にない台。嫌いな人も多いかもしれませんけれど。


Berkutschi: 今季は世界選手権もあります。

Shimizu: ノーマルヒルでもラージヒルでもトップ10に入りたいです。1番とりたいのは世界選手権のメダルとジュニア世界選手権の優勝です。
ジュニア世界選手権はスロベニアのフバラ、ブルガリアのゾグラフスキー、それからドイツのウェリンガーも出るはずなので、過去にないくらいレベルが高いのではと思います。そこで勝ってタイトルを手にしたい。のちのち大選手になる選手はジュニア世界選手権で勝ってることが多いので。


チーム最年長の葛西選手いわく「いつもニコニコしててかわいい」ところがありながらも「図太い」という清水選手。でも遠征中はチーム最年少として「気を使わないわけないじゃないですか・・・!」という日々なのだとか。
日本チームに限らずワールドカップでも年少組として戦う清水選手には、ぜひとも日本のティーンエイジャーの力を見せつけてもらいましょう。

 

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