01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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今回はワールドカップ24シーズン目を迎えた葛西紀明選手。
衰えを知らぬ40歳は、今季も行く先々で各国のメディアとファンに驚きを与え、そして大歓声をもって迎えられています
Berkutschi:ワールドカップ最初のピリオドを振り返ってみてどうですか?
Kasai: 昨季の成績から見るといいけれど、夏の調子から見ると同じようなところですね。いい感じではまってはいますが、タイミングが遅れる病気から始まって・・・それがなかなか治(直)らない。ただ、タイミング遅れや色々試している中ではしっかり2本目に進んでポイントも獲得しているので、いい出来だと思います。
Berkutschi:やはり今季の課題はタイミングということになりますか?
Kasai: タイミングが合わなくて目線を変えている間に重心の位置が変わってしまったり。そんなところですね。目線が合っていないとタイミングに乗れないので。
Berkutschi:そうした中でも手ごたえを感じた試合はありましたか?
Kasai: リレハンメルのラージヒル(10位)、クーサモ(7位)はよかったかな。ソチは何かダメでしたね。飛びにくいということはありませんでしたが。
Berkutschi:ここまでを見ているとドイツの好調が目立ちます。
Kasai: 今年のドイツは少し前のオーストリアみたいな感じで、粒揃いですよね。逆にオーストリアがバラついてきた。ドイツはフロイントやフライタークがガツンと出てきたことで、他の若手も「負けない」という気持ちでレベルが上がってきていると思う。ドイツはみんな理想的なジャンプをしていて、一発でバンッと決めている。
Berkutschi:この開幕からのクールが終わるとジャンプ週間です。
Kasai: 早く来ないかな(笑)。ジャンプ週間になると成績もグッと上がってくる。会場の雰囲気とかジャンプ台がやはり好きですね。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンとインスブルックの台が特に好きです。
Berkutschi:では、そのジャンプ週間ではどのような目標をもっていますか?
Kasai: いい調子でいければ、やっぱり表彰台に立ちたいですね。ただ、今のジャンプではまだ10位以内がやっとです。タイミングを完璧にすれば表彰台も夢ではないと思います。
Berkutschi:ジャンプ週間の魅力はどのようなところでしょう。
Kasai: ノックアウト方式が面白いですね。1対1の戦いなので。ただ、同じ国の選手と当たるのは・・・。去年は択(竹内)と当たりました(苦笑)。
あとは調子のいい人とは当たりたくないですね。でも、自分の調子がよければラッキールーザーに残る自信はあります。
Berkutschi:今季は世界選手権がありますが、開催地のバルディフィエメは葛西選手にとって個人銅2つの縁起のいい場所でもあります。
Kasai: 世界選手権でメダルを獲りたいと思っていますが、今の段階では目標はまだですね。もう少し調子が良くならないことにはそこ(メダル)まではたどりつけない。鮮明な目標にするには遠いです。
ジャンプ週間が楽しみで仕方がないといった様子の葛西選手。ジャンプ週間では常に注目選手としてドイツ、オーストリアのメディアから質問攻めとなります。
そして、オーベルストドルフ、ガルミッシュ・パルテンキルヒェンで“お約束”となっているのが葛西選手へのスタンディングオベーション。これは必見です!