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シュスター(ドイツ)

作成: 08.11.2012 06:20 / cy

ウェルナー・シュスターは、4シーズン前にドイツのヘッドコーチに就任。当時の目標は、すぐさま、スウェン・ハンナバルトとマルティン・シュミットの黄金時代のような成功をそう遠くない未来に取り戻すことだった。 

 

そして今ようやく、その目標への道のりを順調に歩み始めた。セベリン・フロイントとリヒャルト・フライタクはすでに世界トップに食い込めることを証明しているし、また今夏のGP総合優勝をしたアンドレアス・ヴァンクもそのポテンシャルのあるドイツ選手のラインに加わった。

 

インスブルック大学でスポーツと心理学を専攻したオーストリア人コーチは、有名なシュタムス・スキー高等学校でそのコーチとしてのキャリアをスタートさせ、着々と経験を集めた。2007年にスイスのヘッドコーチに就任するまで、オーストリアのジャンプトレーニングセンターでグレゴア・シュリーレンツァウアーやマリオ・インナウアーといった才能ある若手の育成に努めた。そしてその翌年、43歳でドイツ・ナショナルチームのコーチに就任する。

Berkutschi: アンドレアス・ヴァンクが、ハンナバルト以来となるドイツ人のサマーGP総合となり、アンドレアスにとっても、チームにとっても素晴らしい成果だったと思いますが、今回の結果の重要性は? 

Werner Schuster: 素晴らしく名誉な結果でしたが、過大評価は出来ないと思います。タイトル取得というのは常にいい作用がありますが、総合優勝ということよりも重要なのは3勝を挙げたこと。アンドレアスはああいった状況を利用して、メンタル的を強化することが出来たと思います。彼自身次のステージに一歩進めたことを感じているはずです。チーム全体にとってはこのタイトルがそれぞれの自己評価を高めてくれるものとなりました。

 

Berkutschi: 今夏、セベリン・フロイントは背中の手術の後にもかかわらず、見事なカムバックを飾りました他の選手が練習を積んでいる間、セベリンはリハビリのためのトレーニング休暇を取らねばならなかったはずですが、高いレベルのパフォーマンスを見せた。なぜ、そのようなことが可能に? 

Schuster: リハビリの1日は通常のトレーニング1日よりはるかに内容が濃いのが常です、おそらく他の選手以上にトレーニングをしたということになるのかも。またそれが怪我のあとのスムーズな回復につながると思います。セベリンはBad Wiesseeのリハビリ施設で最適な治療を受けていた。医者、スタッフ、そして選手本人のコミュニケーションが本当に素晴らしかったのです。冬のシーズンに向け、リハビリは基礎作りとして位置づけています。中間目標であったサマーGP参加も上手くいき、ポジティブに評価しています。

 

Berkutschi: 新しいスーツの影響は?新しいスーツでは、フライング型の選手より、身体的能力が重要になってくるが、それは正しい認識だと思いますか?夏を終え、ヴァンクとフロイントには新しいスーツが合ったという印象を受けますが。


Schuster: 複雑なテーマなので、簡単には言えない。はっきりとした見解を出すにはまだ早いと思います。この先ももう少し経験を集める必要があると思います。与えられた状況に最も早く、上手に切り替えられた選手が有利になるでしょう。そうした信念のもとで我々はトレーニングを始め、課題をこなしてきました。

 

Berkutschi: シーズンの目標は?そろそろノルウェーやオーストリアに宣戦布告できる頃では?

Schuster: 言うまでもなく、チームとしてまた一歩前進することが我々の目標です。そのためにも引き続き世代交代を慎重に、そして賢く進めていきます。今、世界選手権2013、ソチ五輪2014、世界選手権2015と3つの大きなイベントを控えており、メダルを獲るチャンスを活かしたいと考えています。

 

Berkutschi: 個人総合、また国別ランキングで何位を目標にしていますか? 

Schuster: 国別ではオーストリアとの差をつめた上での2位です。

 

Berkutschi: 総合優勝の本命は?

 

Schuster: 去年の開幕前、バーダル(の総合優勝を)予想していた人がいたなら、その人は大金持ちになっていたでしょう。そうした予想はシーズン中盤になって初めて分かるものだと思います。 

 

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