作成: 25.11.2022 18:07
/ hn
ワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)は、特別な始まり方となった。
初日の11月25日(金)夜に行われる予定だった予選は、競技用具が揃わなかったため開催されず、ルカトゥントゥリジャンプ台では公式練習3ラウンドだけが行われた。ドイツチームのスキー板が間に合わず、他のチームは「それなら待とう」ということになった。
Stefan Kraft
ドイツチームは23日(水)にミュンヘンからクーサモへ向かった。選手やコーチ陣は予定通り北極圏の地に着いたものの、スキー板は届かなかった。当初の見込みでは金曜中にスキー板が届くはずで、公式練習の時点には間に合うはずだった。しかし金曜を迎え、間に合わなさそうだということが明らかになった。
予選なしでは競技に出られないため、チームキャプテンミーティングで、予選を26日(土)8:30に延期する提案がなされた。
Dawid Kubacki
全てのチームが賛成し、そうこうするうちにドイツチームのスキー板もクーサモに到着して、全6人のドイツ人選手が土曜の予選に参加できることになった。
FIS(国際スキー連盟)レースディレクターのサンドロ・ペルティエは、「難しい決断だったが最終的には今日フェアプレイの精神が発揮されたことをみんなが喜んでいる」と、話した。
ものすごいプレッシャーを強いられる昨今の競技スポーツの中で、素晴らしい振る舞いではないだろうか。
◇ルカ大会 新スケジュール:
2022年11月26日(土)
7:30(日本時間15:30)予選
9:00(日本時間17:00)本戦
2022年11月27日(日)
7:30(日本時間15:30)予選
9:00(日本時間17:00)本戦
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。