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W杯男子トロンハイム大会:注目データ

作成: 15.03.2017 14:05 / sk

 

ワールドカップ男子トロンハイム大会(ノルウェー)の注目データを以下にまとめた:


W杯総合優勝に向けてスパートをかけたいクラフト

• シュテファン・クラフト(オーストリア)は個人戦全26試合のうちあと4試合となった今、好成績でワールドカップ(W杯)2016/17シーズンを締めくくりたいところだ。

 

• クラフトは先日のW杯オスロ・ラージヒル戦で優勝した。これで今季W杯5勝目を挙げたことになる。それ以前にクラフトはドイツ・オーバーストドルフで3勝、韓国・平昌(ピョンチャン)で1勝した。

 

• 今シーズン5勝を挙げたクラフトは、カミル・シュトッホに1勝足らないだけだ。オーストリアの選手で、W杯2016/17シーズンに優勝を祝うことができたのは、クラフトとミヒャエル・ハイボック(1勝)だけだ。

 

• クラフトはこれでW杯通算9勝目を挙げた。もう1勝すれば、10勝以上を遂げる9人目のオーストリア人となれる。チームメイトのグレゴア・シュリレンツァウアーが53勝で、W杯最多勝利数の記録を保持している。

 

• 1シーズンに5勝というのは、既にシュテファン・クラフトの自己最高記録となっている。これまでの自己最高は2014/15シーズンでの3勝だった。

 

• 2012/13にグレゴア・シュリレンツァウアーが10勝を挙げて以来、オーストリアの選手が1シーズンにW杯5勝以上を果たしたことは無い。シュリレンツァウアーは、1シーズンに6勝以上を遂げた5人のオーストリア人選手のうちの一人だ。

 

• 今のところシュリレンツァウアーは、オーストリアでW杯総合優勝を果たした最後の選手ともなっている。最後にシュリレンツァウアーが総合優勝を遂げたのは2012/13シーズンである。

 

• もしクラフトがW杯総合優勝することになれば、最近の8年間で8人目の勝者となる。1986/87〜1993/94の期間で、これほど違う選手が勝者となったことは無い。

 

• オーストリアの6人の選手がW杯総合で通算11勝を遂げており、それに続くのはフィンランドの8勝だ。

 


総合首位に再浮上したいシュトッホ

• シュトッホは、2013/14以来2度目のW杯総合優勝を狙いたいところだ。

 

• シュトッホは、アダム・マリシュ以外でW杯総合タイトルを獲ることができた唯一のポーランド人選手である。マリシュは総合優勝を4回果たした。

 

• 2016/17シーズンに6勝しているカミル・シュトッホは、今シーズンで一番多く優勝している選手である。

 

• シュトッホは、1月中に4勝を挙げて圧倒的な強さを見せていたが、それ以降優勝したのは2月12日の札幌戦での1勝だけだ。

 

• シュトッホはW杯通算21勝を挙げており、歴代勝数ランキングで11位につけている。22勝のセヴェリン・フロインド(独、現在怪我で療養中)とペーター・プレウツ(スロベニア)が、歴代10位につけており、シュトッホのすぐ前にいる。

 

• シュトッホは、2013年3月15日のトロンハイム戦で優勝した。もしシュトッホが2勝目を挙げることができれば、トロンハイムで現在最多となっている、ハインツ・クッティン(オーストリア)とヤンネ・アホネン(フィンランド)、トーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)の記録に並ぶことになる。この3人はトロンハイム戦で2勝を遂げた。

 

• シュトッホの他にも、W杯トロンハイム戦で2勝目を狙えるのは、ペーター・プレウツ(スロベニア)、葛西紀明、シモン・アマン(スイス)、伊東大貴だ。

 


タンデ、地元優勝に期待

• ダニエル=アンドレ・タンデは現在W杯総合3位につけており、地元ノルウェー・リレハンメルでの優勝への期待が高まるところだ。

 

• タンデはノルウェーチームの中で唯一、今シーズンのW杯で優勝できた選手だ。タンデは1月のガルミッシュ・パルテンキルヘン戦とインスブルック戦で2連勝を飾った。

 

• タンデは1月4日のインスブルック戦で、W杯総合リーダーの黄色いゼッケンを引き継いだが、それもすぐ手放すことになった。それ以降に行なわれたW杯12試合で優勝は果たしておらず、表彰台入りも1度だけだった。タンデは1月15日のヴィスワ戦で2位になった。

 

• タンデは今シーズンのジャンプ週間総合で3位になった。

 

• タンデがあと1勝できれば、W杯総合優勝へのチャンスが高まる。これでまでにW杯総合優勝を遂げたノルウェーの選手は、ヴェガール・オパース(1986/87)、エスペン・ブレーデセン(1993/94)、アンダース・バルダル(2011/12)の3人だけだ。

 


表彰台入り「だけ」でなく優勝したいヴェリンガー

• 今季W杯の話題の一つとなったのは、アンドレアス・ヴェリンガーが見せているジャンプ週間以降の台頭だ。

 

• 1月中旬からヴェリンガーは9回表彰台に上がっており、この期間でシュテファン・クラフトと同数になっている。1月14日のヴィスワ大会以降、他に6回以上表彰台入りを遂げた選手はいない。

 

• 今シーズン、ヴェリンガーはこれまでに個人戦で1勝している。1月29日のヴィリンゲン戦で優勝した。

 

• ヴェリンガーは、1月21日のザコパネ団体戦でドイツが優勝した時にもチームに選抜され、参戦した。

 

• ヴェリンガーは、この1月より以前に、W杯で6回表彰台に上がっている。しかし、2014年11月(クリンゲンタール戦で3位)から2017年1月までの間には一度も上位3位に入れなかった。

 

• ドイツ再統一以降、少なくとも1シーズンに表彰台入りを10回以上果たしたドイツ人ジャンパーは4人いる:イェンス・ヴァイスフロッグ(1シーズン)、マーティン・シュミット(3シーズン)、スヴェン・ハンナヴァルト(2シーズン)、セヴェリン・フロインド(3シーズン)。

 

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