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W杯男子リレハンメル大会:注目データ

作成: 06.12.2016 18:01 / sk

今年は何というスキージャンプ・ワールドカップ(W杯)シーズンの幕開けだろう!今冬最初の2大会とも天気の神様が味方してくれた。これまでルカとクリンゲンタールで素晴らしい天候条件に恵まれたことは極まれなことだったのに。
さて、今季3度目の大会の場となるのはリレハンメル(ノルウェー)だ。1994年に冬季五輪が開催されたかの地でも天気予報は今のところ良好だ。ヒルサイズ138のリレハンメル・ジャンプ台は、ルカのルカトゥントゥリ・ジャンプ台ともフォクトランド・アリーナのジャンプ台とも比べようの無いもので、カードはまたノルウェーで切り直される。17歳のドーメン・プレウツ(スロベニア)は打倒の対象となる選手だ。予定される2試合で優勝候補と目されるのは、ドーメン・プレウツの他に、現在W杯総合3位のダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)がいる。

W杯リレハンメル大会の注目データを以下に集めた。


新王者、ドーメン・プレウツ
> 17歳のドーメン・プレウツは現在W杯総合成績で首位に立っている。

> ドーメンは今季既にW杯2勝を挙げている。彼はルカの2試合中の初戦と先週末(12月4日)のクリンゲンタール戦で優勝した。

> ドーメンは18歳の誕生日前にW杯3勝以上を果たす4人目のジャンパーとなれるかもしれない。これまでにそれを達成したのはプリモジュ・ペテルカ(スロベニア、8勝)、トニー・ニエミネン(フィンランド、8勝)、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア、6勝)の3人だ。

> ドーメンの兄ペーター・プレウツは21歳の時にW杯初優勝を達成した。

> スロベニアのスキージャンパーの中で、ドーメン(2勝)以上のW杯個人優勝を果たした選手は、兄ペーター(21勝)、プリモジュ・ペテルカ(15勝)、ロベルト・クラニエツ(7勝)だけである。

> 最近のW杯で2試合連続優勝を果たしたのはドーメンの兄ペーター・プレウツで、2016年2月にアルマトイ大会の両試合で2勝した。

> これまでのところ、スロベニアのジャンパーがリレハンメルの個人戦で優勝したことはまだ無い。

Lysgaardsbakken in Lillehammer

 

 

ラージヒルでのスランプから抜け出したいペーター・プレウツ
> ペーター・プレウツはW杯ラージヒル戦で最近の21試合中11勝を挙げているものの、ここ5試合では優勝を逃している。最近のW杯ラージヒル戦20試合中で2勝以上を挙げているジャンパーは他にいない。

> ラージヒル戦5試合続けて優勝を果たしていないのはペーター・プレウツにとって、2015年1月から12月に11試合連続で優勝を逃した時以来、最長のスランプとなっている。

> プレウツは最近のW杯4勝のうち、ヨーロッパのラージヒル戦で優勝を祝ったのは1度だけで、2月のトロンハイム戦でのことだった。他の3勝は札幌戦とアルマトイ大会(2勝)で果たした。

> W杯(ノーマルヒルとスキーフライングも含む)通算勝数ランキングで、プレウツ(21勝)は11位についている。プレウツは、22勝のセヴェリン・フロインド(独、22勝)、23勝のシモン・アマン(スイス)とトーマ・モルゲンシュテルン(オーストリア)に続いている。

 


地元の観客を前に上位を狙いたいノルウェー
> ここ最近のW杯9試合中、8試合で少なくとも1人のノルウェー選手が表彰台に上がっている。唯一の例外はルカで行われた今シーズンの開幕戦だ。

> この期間中に優勝を祝うことができた唯一のノルウェー選手はヨハン=アンドレ・フォアファングだ(2016年3月12日のティティゼー=ノイシュタット戦)。

> ダニエル=アンドレ・タンデは最近のW杯2試合で2位だった。タンデの唯一のW杯優勝は昨年のクリンゲンタール戦で果たされた。

> 昨シーズンのW杯リレハンメル大会ではノーマルヒルで2試合が行われた。2試合の合計で4人ものノルウェージャンパーが表彰台に上がった。

> 昨シーズンのリレハンメル第2試合ではケネス・ガグネスが優勝した。ガグネスは、ロアル・ヨケルソイが2004年に果たして以来、リレハンメルで初めて優勝したノルウェー選手だった。

 


団体戦の後は個人戦でも優勝したいポーランド
> 先週末(12月4日)のクリンゲンタール個人戦で、ファーストラウンドが終わった時点では、ポーランドの二人、マチェイ・コットとカミル・シュトッホが1位と2位についていた。最終的にはシュトッホが4位、コットが5位だった。

> コットとシュトッホを含むポーランドチームは、クリンゲンタール団体戦(12月3日)で、W杯初優勝を祝った。

> ポーランド選手として最近表彰台に立ったのはシュトッホだ。シュトッホは2015年3月15日にオスロ戦で3位に入賞した。シュトッホは、ポーランド人として最近W杯優勝を達成した選手でもある(2015年1月30日、ヴィリンゲン戦)。

 

> コットが優勝すれば、ポーランド人として8人目のW杯個人戦勝者となる。

> ポーランドがW杯62勝目を挙げれば、日本に並ぶことになる。

 


その他には・・・
> セヴェリン・フロインドはルカの第2戦で優勝し、W杯個人戦の通算22勝目を遂げた。

> フロインドがもう1勝すれば、W杯通算勝数ランキングで23勝のシモン・アマンとトーマス・モルゲンシュテルンに並ぶ8位になれる。

 

> ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は、ここ最近のW杯9試合で表彰台を逃している。

> それ以前には、ハイボックは4回連続で表彰台を挙げている。そのうちの3回は優勝だった。

 

> ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)は12月10日の時点で32歳336日となる。もし彼がリレハンメルで表彰台を挙げるとすれば、2番目に年長でW杯初表彰台を達成することになる。チェコのヤーン・マトゥラが2013年1月19日に32歳356日の時に札幌大会で優勝し、初表彰台を達成した時が最年長記録となっている。

> デスコンブ=セボアは、W杯優勝を果たす2人目のフランス人となれるかもしれない。これまでフランス人として優勝したことがあるのは、1995年1月22日の札幌大会の勝者、ニコラ・デッスムただ一人だ。

> 2009年12月のリレハンメル大会でエマヌエル・チェダルが3位に入賞した時以降、フランス人選手は表彰台に上がっていない。

 

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