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シーズン開幕! ルカ大会:注目データ

作成: 22.11.2016 17:04 / sk

 

次の週末は北極圏が熱くなりそうだ。それもかなり。

ワールドカップ(W杯)シーズンがフィンランド、ルカにて開幕されれば、誰もがスロベニアのペーター・プレウツ に注目するだろう。昨冬圧倒的な強さを見せたプレウツは、この冬も再び全てにおいて優勢を保てるかもしれない。その可能性はある。
本当にプレウツが優位を維持できるか、まだ誰にも分からない。しかし今度フィンランドで行われる開幕戦2試合を見れば、もっとはっきりしてくるだろう。それだからこそ、この2試合が特に注目に値するのだ。

我々はグレースノート(Grecenote)と国際スキー連盟(FIS)と共に注目データを分析してみた。そして今冬シーズン中にわたって同様の注目データを定期的に分析してW杯の各大会前に紹介していく予定だ。

スキージャンプ・ワールドカップシーズン2016/17

 

プレウツ、優位継続の気構え

> ペーター・プレウツは昨シーズン、他を寄せ付けない程の優勢を見せた。

> プレウツはW杯総合、スキーフライング・ワールドカップ、そしてスキージャンプ週間でも優勝した。

> プレウツはW杯個人戦で15勝を果たし、それをもってグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)が持っていた記録(2008/09シーズンに13勝)を破った。

> プレウツはW杯の試合で22回表彰台に上がり、それによりシュリレンツァウアーが保持していた個人戦表彰台20という記録(2008/09シーズン)を更新した。

> プレウツは、スキーフライング・ワールドカップで3シーズン連続優勝を果たした初めてのスキージャンパーとなった。

> プレウツは、ヤンネ・アホネン(フィンランド)が2004年と2005年に果たして以来、初めて2年連続で総合優勝を果たすジャンパーとなるかもしれない。

> アホネン以来、この11シーズンにわたって2年連続でW 杯総合優勝を果たしたスキージャンパーは皆無だった。

> 1994/952004/05の間の11シーズンでは、W杯総合優勝者は常に少なくとも2年連続優勝を果たしていた:アンドレアス・ゴルトベルガー(オーストリア、19951996)、プリモジュ・ペテルカ(スロベニア、19971998)、マーティン・シュミット(独、19992000)、マダム・マリシュ(ポーランド、20012003)、ヤンネ・アホネン(フィンランド、20042005

> ここ最近の7シーズンでは、それぞれ違う7人のジャンパーがW杯総合優勝を挙げている。

Rukatunturi Schanze von Kuusamo

 

もう一度W杯総合優勝を狙うフロインド

> セヴェリン・フロインド(独)は2014/15シーズンでW杯総合優勝、昨シーズンは総合2位だった。

> フロインドは、1999年と2000年にマーティン・シュミットが果たして以来、2番目のドイツ人として当タイトルを2度勝ち取ることができるかもしれない。

> マッチ・ニッカネン(フィンランド)はタイトル保持者として2位になった後、次の年にW杯総合優勝を果たした唯一のジャンパーだ。

> ニッカネンは1982/83W杯総合優勝を遂げ、1984/85には総合2位、そして1985/86には再び総合優勝を勝ち取った。

> フロインドは2013/143位となり、初めてのW杯総合の表彰台に立った。

フロインドはアンドレアス・ゴルトベルガーが1993から1996年にかけて果たして以来、初めて4回連続でW杯総合トップ3でシーズンを締めくくることができるかもしれない。

 

更に上を目指すプレウツとフロインド

> ペーター・プレウツとセヴェリン・フロインドは二人ともこれまでにW21勝を祝っており、W杯史上10位についている。

> シモン・アマン(スイス)とトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア)は23勝で同点の8位となっている。

> アマンは、7位のアンドレアス・フェルダー(オーストリア)にあと2勝足りない。

> セヴェリン・フロインドは2014年に5勝、2015年に11勝して以来、2016年に入ってからは1勝も挙げていない。

> フロインドが一度もW杯の試合で優勝できなかった最後の年は2010年だった。

> フロインドが最後に優勝したのは、20151229日のスキージャンプ週間オーバストドルフ戦だった。

 

葛西とアマンも若手に混じり参戦

> 葛西紀明(44歳)とシモン・アマン(35歳)は今も現役でW杯に参戦している。

> 葛西は19881217日に16歳で、地元札幌の観衆を前にW杯デビューを果たした。

> 葛西は1992228日のフィンランド・ラハティ戦で3位となり、初めての表彰台入りを達成した。

> 葛西は1992323日、チェコ・ハラコフでW杯初優勝を祝った。この試合は同時にスキーフライング世界選手権でもあった。

> 葛西はこれまでにW杯個人戦17勝を飾り、表彰台には61回上がっている(117回、212回、332回)。

> 葛西は20141129日のルカ戦で、W杯最年長優勝記録(42176日)を樹立した。

> 葛西はW杯最年長表彰台記録も保持している。201634日に、ポーランド・ヴィスワ戦で43272日の時に3位になった。

> アマンはドイツ・オーバストドルフで19971229日に16歳でW杯デビューを祝った。

> アマンは2002317日にノルウエー・オスロでW杯初優勝を果たした。その1ヶ月前にはソルトレイクシティ冬季オリンピックで金メダル2冠に輝いた。

> アマンは2010年のオリンピックでも金メダルを2つ獲得した。アマンの金メダル4冠という成績は、オリンピック・スキージャンプでは最も優れた功績となっている(マッチ・ニッカネンは金メダル3冠)。

> 金メダル4冠のシモン・アマンは、1928年と1936年の間に体操で金メダル4冠を果たしたジョルジュ・ミーツと並んで、最も功績を挙げたスイス人となっている。

> アマンはこれまでにW23勝、表彰台には79回(123回、231回、325回)上がっており、W杯史上4位についている。

 

次も国別優勝を狙うノルウェー

> 昨シーズン、ノルウェーは2012/13以来2度目のネイションズカップを勝ち取った。

> ノルウェーがネーションズカップを取ったのはこれで7回目で、フィンランドと同数だ。18勝のオーストリアだけがこのタイトルをもっと多く獲得している。

> 2015/16の総合成績では、ノルウェーから4人の選手がトップ10に入った。5番目の選手は総合12位だった。

> ノルウェーチームは、昨シーズンの団体戦全6試合のうち、最後の2試合を含めた3試合で優勝した。

 

勝者の道に戻りたいオーストリア

> ここ数年前までオーストリアはスキージャンプで圧倒的な強さを誇る国だった。最近の2シーズンでオーストリアはW杯団体戦優勝を逃している。個人戦優勝数もここ6年でどんどん下がっている(15勝、14勝、12勝、5勝、5勝、4勝)。

> 昨シーズン、オーストリアはわずか4勝しか上げていない。ミヒャエル・ハイボックが3勝、シュテファン・クラフトが1勝した。

> それはここ10シーズンのうち、個人戦優勝の最低記録だった。2005/06シーズンはわずか2勝にとどまった。

> オーストリアは2008/09から2014/15の間、スキージャンプ週間でずっと総合優勝してきたが、昨シーズンは優勝を逃した。

> それに昨シーズンは2005/06以来、スキージャンプ週間中にオーストリア人が1勝も挙げられなかった初めての年でもあった。

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ルカ大会

 

ルカ、W杯カレンダーの常連

> ルカでのW杯開催は今回で15回目となる(1996年、2002年〜今回)。ルカ大会で2試合が行われるのは7回目だ。昨シーズン1127日と28日に予定されていた試合はキャンセルとなった。

> ルカの試合で地元フィンランドの選手が最後に優勝を飾ったのは2006/07アルットゥ・ラッピが勝った時だ。

> フィンランドのスキージャンパーはW杯個人戦で合計151勝を挙げており、オーストリアだけがそれを上回っている(238勝)。ここ5シーズンでは、W杯優勝を果たしたフィンランド人はラウリ・アシカイネンただ一人だ(201414日、インスブルック戦)

> 2年前のルカ戦ではシモン・アマンが両試合で優勝し、2日目の試合では葛西紀明と同点優勝だった。

> アマンはルカで3回優勝したことのある唯一のジャンパーだ。アンドレアス・コフラー(オーストリア)、ヤンネ・アホネン、プリモジュ・ペテルカの3人は当地で2勝を挙げた。

> アマン(2014/15)とアホネン(2004/05)だけが、一回の大会で2勝を果たした。

 

アマン、ルカでハットトリックのチャンス

> 2014年に2勝を挙げたアマンは、20142015のオスロ大会でセヴェリン・フロインドが果たして以来初めて、同じ開催地でW3連勝を祝うことのできるジャンパーとなるかもしれない。

> アマンは2008年にも優勝しており、今回も優勝できれば、同一開催地で4勝以上を果たした6人のジャンパーの仲間入りができるかもしれない。グレゴア・シュリレンツァウアー(3開催地)、アホネン(2)、アダム・マリシュ(2)、マーティン・シュミット(1)、イェンス・ヴァイスフロック(独、1)、ロアル・ヨケルソイ(ノルウェー、1)。

> アマンはオスロ、エンゲルベルク、リレハンメルでそれぞれ個人戦3勝を挙げている。

> 2014年ルカでの優勝以来、アマンはW杯優勝を果たしていない。

> アマンは通算23勝(W杯ランキング8位)、表彰台には79回(123回、231回、325回)上がっておりW杯史上4位についている。

 

もう一度勝つために葛西は戻ってくる

> 葛西紀明は、ペテルカ、アホネン、コフラー、アマンに続き、ルカで2連勝を飾る5人目の選手となるかもしれない。

> 葛西(44歳)が勝てばルカで2勝目となる。葛西はこれまでヴィリンゲン(3勝)とガルミッシュ=パルテンキルヒェン(2勝)のラージヒルだけで2勝以上を果たしている。

> 葛西が2年前にルカで優勝した時には、1993年元旦にガルミッシュ=パルテンキルヒェンで初めてラージヒル戦で優勝してから約21年が経っていた。

> 葛西はこれまでW杯通算17勝、表彰台61回(スキーフライングを含む)を挙げている。

> 葛西が最初に表彰台に上がったのは、19922月、19歳でラハティのノーマルヒル戦で3位になった時だった。

> 表彰台数ランキングで、葛西は61回で9位となっており、ヨーロッパ選手以外ではトップだ。8位のアンドレアス・ゴルドベルガーは2つ多く表彰台を取っている。

 

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