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マテリアルコントロールで新ルール

作成: 13.06.2025 15:50 / hn

国際スキー連盟(FIS)は、昨シーズンにトロンハイム(ノルウェー)で開催されたノルディックスキー世界選手権で起きた事件の対処として、2025/26シーズンからマテリアル規定の違反に対してイエローカードとレッドカードを導入することに決定した。

 

FIS理事会は6月12日(木)の会合で、「マテリアル及びスキージャンプ向上委員会」からの提案を検討し、スキージャンプのマテリアルと検査に関する一連の変更を決定した。


新しい規定は2025/26シーズンから実施される予定だ。

 

この変更には、イエローカードとレッドカードによる制裁システムの導入が含まれる。
選手がマテリアル規定違反で失格となった場合、イエローカードが出される。再度違反した場合はレッドカードが出され、次の大会の出場が禁止される。

さらに、当該国は該当するワールドカップ大会の出場枠を失うことになる。

これらのルール変更は男女ともに、新しいマテリアル検査官ユルゲン・ヴィンクラーが代表となり実施されることになる。

 

マテリアル規則の変更点
第一に、シーズン開幕前に行われる選手の3D計測の改善が前提となる。
この測定は、2人のFISマテリアル検査官とFIS公認の医師によって行われ、腕の長さと足のサイズの測定によって補足される。

 

ジャンプスーツ規定も変更

カットと形状、特に袖口と裾口は、操作の余地を少なくするためにより厳密に定義される。

太ももの寸法規定は、ゆるい素材がフライトを不当にサポートする可能性を低くするために導入される。

手袋は厚みと長さが規定され、ブーツのサイズも標準規定される。

 

スーツチップは有用

ジャンプスーツには引き続きICチップ装着されるが、マテリアル検査官によるチェック後、選手のサイズと一致した場合に限り装着が許可されることになる。
不合格となったスーツは、次の週末以降、提出が許されることになる。

シーズンごとにスーツの数を制限する制度は引き続き実施される。

さらに、コントロールシステムが刷新され、2人のマテリアル専属検査員がジャンプ後に検査を行うことになる。スタートエリアでは、もう1人の検査員が準備と計測中の選手の行動を監視することになる。

 

3D計測の違反、チップの操作、技術検査後のスーツの操作などの違反には罰則が科されることになる。

失格は公の記録として扱われ、テレビにも映し出されることになる。

 

FIS スキージャンプ・レースディレクターのサンドロ・ペルティエは、「ご存知のように、ここ数ヶ月はスキージャンプにとって非常に厳しい状況だった」と、2025年FISノルディックスキー世界選手権トロンハイム大会で明るみに出たスーツ改ざん事件に言及した。

「FISの優先事項は、マテリアル関連の問題をスキージャンプ競技とその検査方法の早期発展を促すものにすること。FISはチームを強化して、担当委員会は迅速かつ徹底的に取り組んできた。 新しく考えられた対策はとても効果的で、すぐにでも実施できる。全チームがこれらの措置に参加して、スキージャンプの公正性に貢献してくれることを心から望んでいる」と話した。

 

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