01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2019年ノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会(オーストリア)で、男子ノーマルヒル個人戦が3月1日(金)に行われたが、スキージャンプの長い歴史の中でもかなり珍しい試合展開となった。強い降雪の上、ものすごく難しい条件の中、ポーランドのダヴィド・クバツキーが世界選手権ノーマルヒル個人戦の金メダルを獲得した。銀メダルは同じくポーランドのカミル・シュトッホ、銅メダルはオーストリアのシュテファン・クラフトが獲得した。
シュトッホもクバツキーも1本目では悪い条件に当たっていた。
ファイナルラウンドで、同じ運命をたどることになったのは、1回目では首位だった小林陵侑と2位だったカール・ガイガー(独)だった。激しい雪のため、助走路のスピードがどんどん落ちていき、1回目で上位につけていた選手たちに勝ち目はなくなっていた。
ポーランドチームのヘッドコーチ、シュテファン・ホルンガッハーは試合直後のインタビューで、「1回目が終わった後、あーまたメダル無しか、と思った。優勝を有力視された状況で団体戦と個人戦に参戦して、トレーニングではものすごく上手くいっていた上でのこのファーストラウンド...うちチームの選手はみんな好調で、全てがうまくいっているのに、またメダルなしかと思うと、苦しかった」と説明した。
しかし、その後のファイナルラウンドで、ジャンパーごとに、1回目のジャンプが実は金・銀メダルに値するものであったことがはっきりしてきた。
ホルンガッハーは、「ダヴィド(クバツキー)がメダルを獲るまで、メダルに届くとは信じていなかった。カール・ガイガー、小林陵侑、キリアン・パイアー(スイス)などのスーパージャンパーがまだ上にいたから、どうなるか本当に分からなかった。5位とか6位になって、表彰式には他の人がメダルを手にするのを見に行くだけになると思っていた」と話した。
オーストリアの若手、フィリップ・アッシェンヴァルトは、チャンスを生かして大健闘の4位につけた。その結果、最終種目となる土曜のミックスチーム戦への出場権を得ることができた。
ドイツ人選手は、リヒャルト・フライターク、シュテファン・ライエ、マルクス・アイゼンビッヒラーが5位から7位に並び好成績を収めたものの、天候条件に阻まれてメダル獲得は叶わなかった。
ドイツのヘッドコーチ、ヴェルナー・シュスターは「何が起こるか誰にも分からない状況だったから、今日は審判団にとって、ものすごく難しい試合だったと思う。 私達のスポーツにとって最良の日とは言えなかったけれど、これは受け入れるしかない。カール・ガイガーと小林陵侑は時速約3kmもスピードが遅い条件で飛ばなくてはならなくて可哀想だった。二人にチャンスは無かった」と話した。
今回の世界選手権で最後の種目となる男女混合団体戦に、ドイツチームからは、カタリーナ・アルトハウス、マルクス・アイゼンビッヒラー、ユリアーネ・サイファート、カール・ガイガーの4人が出場することになった。
男女混合団体戦は、3月2日(土)の16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。