01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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2月10日(土)の夜遅く、韓国・平昌で2幕もののドラマが展開された。平昌冬季オリンピック最初のスキージャンプの試合は、約2時間半にも及び、最終的にアンドレアス・ヴェリンガー(独)が2本目でヒルレコードの113.5mを出して金メダルを手にした。
ファーストラウンドが終わった時点ではヴェリンガーはまだ5位についていた。難しい条件で度々試合は中断され、度々ゲートが変更され、そして選手たちはスタート地点で体感温度マイナス20度の寒さの中、数分にわたって待たされることになった。
ヴェリンガーはこの平昌の寒さの中でも平常心を保ち、ファイナルラウンドでトップジャンプを見せ、その上必要とされる少しの運も掴んだ。こうして新たなオリンピック金メダリストが生まれた。
ヴェリンガーは、「まだ現実味が無くて、状況をつかむのに数時間か数日必要かもしれない。2本目のジャンプは飛距離が伸ばせる感触があったし、2位に迫れると思った。このような日に合わせて結果を出せるまでには大変な道のりだった。自分でこの結果を出せると信じていたけれど、今回実際に達成できて言葉で表現することは難しい。今はこの後の白ビールが楽しみ。そして明日のメダルもね」と試合後に感動を伝えた。
他の多くの選手を抑えて、銀メダルと銅メダルを獲得したのは、共にオリンピック初出場のノルウェー人選手、ヨハン=アンドレ・フォアファングとロバート・ヨハンソンだった。
銀メダルをとったフォアファングは、「今は沢山の感情が自分の中で渦巻いていて、これを言葉にするのは難しい。このオリンピックは何年も前からの目標だったから、自分にとってこのメダル意味はとても大きい。僕の故郷のトロムゾの町は2018年のオリンピック開催地の候補として平昌と闘った経緯があるから、僕が今回ここでメダルをとれたなんて信じられないこと」と説明した。
ヨハンソンは、「今は本当にすごく良い気分。銅メダルを持って帰れるなんて素晴らしいこと。子供の頃から、このために頑張ってきたから、これは僕の全てを意味する。天候条件は厳しかったけれど、ジュリーは忍耐強く、彼らが出来る限りのことを尽くしてくれて素晴らしかった」と話した。
10日(土)のノーマルヒル戦は良い試合だったとは言えないが、最終的にはものすごく面白い試合になった。
ヴェリンガーは104.5mと113.5mで259.3ポイントを獲得して、2位のフォアファング(106mと109.5mで250.9ポイント)と3位のヨハンソン(100.5mと113.5mで249.7ポイント)に差をつけて優勝を決めた。
ドイツチームは、金メダルのヴェリンガーの他にも、マルクス・アイゼンビッヒラーが8位、リヒャルト・フライタークが9位、カール・ガイガーが10位と3人が続き、素晴らしい結果を出した。
アンドレアス・ヴェリンガーはマーティン・シュミットとスヴェン・ハンナヴァルトが果たせなかったことを、今回達成したことになる。
ドイツのジャンパーにとってオリンピック個人戦での金メダルは、1994年リレハンメル大会でイェンス・ヴァイスフロッグが達成して以来の快挙となる。
それに対して、優勝を期待されていたポーランドチームにとっては、今日の試合は残念な結果となった。早くも1回目でダヴィド・クバツキーが犠牲になった。クバツキーはメダル候補とも目されていたが、良いジャンプを収めたものの2回目に進むチャンスに見放された。そしてカミル・シュトッホと1本目で首位についてたシュテファン・フーラもツキに見放され、最終的に失意の4位と5位に終わった。
スイスのシモン・アマンは11位、スロベニアのペーター・プレウツが12位、オーストリアのシュテファン・クラフトが13位に並んだ。
ブルガリアのヴラディミール・ゾグラフスキーが14位、アメリカのケヴィン・ビックナーが18位で上々の結果を収めた。
日本チームからは、小林陵侑が7位、伊東大貴が20位、葛西紀明が21位、小林潤志郎は31位に入った。
平昌オリンピックでのジャンプ男子の次の出番は、2月14日(水)20:00(中央欧州時間12:00)からラージヒル(ヒルサイズ140m)で行なわれる公式トレーニングとなる。
※注)基本的な表記時間は韓国(日本も同じ)の現地時間です。