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北京五輪 男子LH個人 リンドヴィクが金、小林陵侑が銀

作成: 12.02.2022 14:58 / sk

北京冬季オリンピックで2月12日(土)、張家口国家スキージャンプセンターにて男子ラージヒル個人戦が行われ、ノルウェーのマリウス・リンドヴィクが金メダルを獲得した。前回の平昌五輪同種目ではカミル・ストッフ(ポーランド)が金メダルに輝いたが、当大会では23歳のリンドヴィクが140.5mと140mのジャンプで新金メダリストとなった。日本の小林陵侑は銀メダル、ドイツのカール・ガイガーが銅メダルを手にした。

高レベルな今日の試合で、マリウス・リンドヴィクは圧倒的なファイナルジャンプを決めてオリンピック金をつかんだ。

1本目では小林陵侑が首位につけており、リンドヴィクは2位だった。しかし2本目では最終的にリンドヴィクが小林に3.3点の差で上回り、オリンピックでの勝利を祝うことになった。

金メダリストになったばかりのリンドヴィクは、「僕と陵侑の差は本当にギリギリだった。今日僕ら二人の結果を左右したのが何だったのかを特定するのは難しい。本当に分からない」 と、話した。

 

リンドヴィクは、ノルウェー人選手として1964年のトラルフ・エンヤン以来58年ぶりの五輪ラージヒル戦王者となった。ノーマルヒル戦では2006年のトリノオリンピックで、ラーシュ・ビステルが金メダルを獲った。

Marius Lindvik

 

今日2位で銀メダルに輝いた小林陵侑は、今回のオリンピックでノーマルヒル戦に続き2個目の個人種目メダル獲得を果たした。

小林陵侑は、「僕の成績について言えば、今日は本当に良いジャンプができたと思う。ただ今日はマリウス(リンドヴィク)がとにかく上回っていたということで、彼は勝利に見合うパフォーマンスをした」と、話した。

 

今日驚きの活躍を見せたのはドイツのカール・ガイガーだった。昨日29歳の誕生日を迎えたばかりだったガイガーは、公式練習と予選の時点ではこの北京ラージヒルに苦戦していたが、今日は素晴らしいジャンプを収めた。

現在ワールドカップ個人総合首位のガイガーは、メダル獲得を喜んで、「トレーニングの時点では、あと何をしたら良くなるのか本当に分からなくて、ほとんど絶望しそうなぐらいだった。だからこそ今は表彰台入りを果たせて余計嬉しい」と、インタビューに答えた。オーバーストドルフ出身のガイガーは、1994年のイェンス・ヴァイスフロッグの金メダルと2018年のアンドレアス・ヴェリンガーの銀メダル以来のオリンピックメダルをドイツにもたらした。

 

ハイレベルな今日の試合で4位となったのは前大会の金メダリスト、カミル・ストッフ(ポーランド)だった。

ドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーが5位、6位はスロベニア勢のトップだったティミ・ザイツ、7位はオーストリアのマヌエル・フェットナー、8位はノルウェーのハルヴォル=エグナー・グランルード、9位はオーストリアのヤン・ホアル、そしてスロベニアのペーター・プレウツがトップテンを締めくくった。

 

日本チームからは、他に佐藤幸椰が15位、小林潤志郎が24位、中村直幹が29位に入った。

 

現地時間2月14日(月)19:00(日本20:00、中央欧州12:00)からは、今回のオリンピックでスキージャンプ最後の種目となる男子ラージヒル団体戦が開催される予定だ。今日の結果を見ると、接戦となるのは確かだ。

団体戦でメダルを狙えそうなのは、スロベニア、オーストリア、ノルウェー、ドイツ、日本、ポーランド、そしてロシアと絞りきれない。

2022年北京オリンピック最後の試合は、ますます面白くなりそうだ。

 

全リザルト

 

注目データ:

- マリウス・リンドヴィクは、1964年のトラルフ・エンヤン以来58年ぶりに男子ラージヒル個人戦で金メダルを獲ったノルウェー人選手となった。

 

- この種目でノルウェーほど多くのメダル(22個)と金メダル(8個)を獲った国はない。1924〜52年にかけて、スキージャンプ1種目しかなかった時代には、ノルウェーが6連勝を果たした。

 

- ラージヒル戦で2個目の金メダルまで最も間が開いたのはノルウェーだった(58年)。

 

- ノルウェーにとっては200個目のオリンピック金メダルとなった(冬季140個、夏季60個)。ノルウェーはこの功績を果たした9番目の国となった。

 

- 小林陵侑の銀メダルは、日本にとってこの種目で4つ目のメダルとなった。2014年には葛西紀明が同じく銀メダルに輝いた。1998年には船木和喜が金メダルを獲得し、原田雅彦は銅メダルで表彰台に立った。

 

- 小林陵侑は、1998年の船木和喜以来、冬季五輪のラージヒル戦とノーマルヒル戦の両方でメダルを獲得した二人目の日本人となった。

 

- カール・ガイガー(ドイツ)は、2014年と2018年に金メダルを獲ったカミル・ストッフを4位に抑えて銅メダルを獲得した。

 

- ガイガーは、29歳の誕生日の翌日に銅メダルを獲得した。

 

- ガイガーは、イェンス・ヴァイスフロッグ(1994年)とアンドレアス・ヴェリンガー(2018年)以来、五輪ラージヒル戦でメダルを獲得した3人目のドイツ人となった。

 

- スキージャンプのメダル獲得数では、ノルウェーが金12個、メダル36個で首位となっている。日本は金が4つ、メダル14個で4位、ポーランドとスイスも金メダル4つで同点となっている。

 

統計

最長不倒
142.0m
Kobayashi, Ryoyu (JPN)
最短ジャンプ
111.0m
Marusiak, Yevhen (UKR)
平均飛距離
129.5m
K点越えジャンプ
85.0%
ネーション数
18
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
4
Österreich
Deutschland
Polen
Slowenien
Japan
Lindvik, Marius
30.01.22
Willingen
Norwegen
30.01.22
Lindvik, Marius (NOR) Willingen