01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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RAW AIR(ローエア、ノルウェーツアー)の枠内で3月14日(木)、国際スキー連盟(FIS)ワールドカップ男子トロンハイム戦が行われ、小林陵侑が141mと141.5mの大飛翔で合計298.4ポイントを獲得して、地元のアンドレアス・スティヤネン(288.0ポイント)とオーストリアのシュテファン・クラフトを抑えて優勝した。アンドレアス・スティヤネンにとっては最終試合となった今日、相当ハイレベルな飛翔で2位入賞を飾り、感動的な引退となった。
小林陵侑は、先週末のオスロ戦で既に今シーズンの総合優勝を決めていたが、今日の試合で今季12勝目を挙げた。
これで小林は、1シーズンにワールドカップ(W杯)12勝またはそれ以上を挙げた輝かしい選手達の仲間入りを果たした。
「今日優勝できて本当に嬉しいということと、このジャンプ台が大好き、ということ以外はあまり言えることが無い。次に開催されるヴィケルスンでのスキーフライング戦はずっと楽しみにしていた。ヴィケルスンの巨大なフライングヒルでも大飛翔が決められたら嬉しい」と22歳の小林はインタビューに答えた。
小林は今日の勝利でRAW AIR総合の順位を一つ上げ、首位のシュテファン・クラフト(オーストリア)との差を10点以下に縮めて2位につけた。
シュテファン・クラフトは、「素晴らしい試合だった。1本目が終わった時点では表彰台入りできるとは思っていなかった。2本目は良くはなっていたけどまだ完璧とは言えない出来だった。今は、ヴィケルスンでのRAW AIRファイナルをとても楽しみにしている。あそこのフライングヒルはいつも本当に特別だから。RAW AIR総合優勝を巡る闘いは、僕ら(小林陵侑、ヨハンソン、クラフト)3人ともスキーフライングを得意とする選手だから、最後まで目が離せなくなるはず」と説明した。
しかし何と言っても今日の主役は、開催地トロンハイム出身のアンドレアス・スティヤネンだった。 昨シーズンにはスキーフライングワールドカップで総合優勝を飾り、平昌冬季五輪では団体戦で金メダルを獲ったスティヤネンは、盛り上がる1万人の観客を前にした引退試合で、あつらえたような有終の美を飾った。本人にとっても、観客にとっても想定以上の活躍で、高感度の高いスティヤネン(30歳)は2位入賞を果たした。
スティヤネンはアウトランから出口に向かう際に、各国のジャンパーから祝福を受けて、「このトロンハイム戦を最後の試合とすることを決めて時から、表彰台入りを果たして引退するのが夢だった。それが今日、叶ったなんて信じられない。僕の家族も来てくれて、まだ幼い娘と彼女も観に来てくれて、完璧な引退試合になった」と話した。ノルウェーのヘッドコーチ、アレクサンダー・シュトックルも、スティヤネンの成功と引退に目をうるませていた。
ノルウェーのロバート・ヨハンソンは今日は10位で、RAW AIR総合では3位になった。
ドイツ人ジャンパーは、今回も優勝争いには混ざれなかったものの、リヒャルト・フライターク、カール・ガイガー、マルクス・アイゼンビッヒラーの3人が7位から9位に並び、上々の成績を収めた。
男子のRAW AIRは、今度は最後の会場となるヴィケルスンでのスキーフライング戦へと続く。
ジャンパー達は早くも今晩、チャーター機でトロンハイムからオスロに飛び、そこからまたバスで宿泊地となるドランメンへと移動する。
ヴィケルスン大会では、3月16日(土)には団体戦が、17日(日)には個人戦が予定されている。
15日(金)の15:00(日本時間23:00)からは公式トレーニングが、そして17:30(日本時間 翌1:30)からは予選が開催されることになる。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。