01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
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先週末のフィンランド・ラハティ大会で、来週始まるノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会(オーストリア)で誰が優勝候補と言って良いのかがはっきりしてきた。フィンランド南部での試合は難しい風が吹いていたが、好調の選手は難しい条件に当たっても、だいたい上位に入ってきていた。
ポーランドのカミル・シュトッホ、日本の小林陵侑、オーストリアのシュテファン・クラフトの3人が、世界選手権の金メダル候補と見て良いだろう。
しかし世界選手権が始まる前に、まず恒例のドイツ・ヴィリンゲン大会が待っている。ミューレンコップフ・ジャンプ台を舞台とする「ヴィリンゲン5(ファイブ)」に世界のトップジャンパーが参戦する。
ヴィリンゲンでは、2月15日(金)に公式トレーニングが行われた後、ティティゼー・ノイシュタットで12月8日に行われるはずだった(風と雪不足のため延期となった)団体戦が開催される。
団体戦の後、すぐにまた18:15(日本時間 翌2:15)からは個人戦の予選が行われる。これを持って、予選もカウントされるヴィリンゲン5が開幕となる。金曜の予選と、土曜・日曜の2本ずつ、合計5本のジャンプの総合得点でヴィリンゲン5の勝者が決まる。
最高ポイントを獲得したスキージャンパーには、「普通」の賞金に加えて2万5千ユーロ以上の小切手が授与されることになる。
優勝候補
・カミル・シュトッホ(ポーランド)
シュトッホは先週末(2/10)のラハティ戦でワールドカップ(W杯)通算33勝目を祝った。この記録はイェンス・ヴァイスフロックに並ぶものだ。歴代勝利数ランキングでW杯33勝の二人は5位につけている。36勝のヤンネ・アホネン(フィンランド)が4位となっている。最多勝利記録を保持するのは53勝のグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)、2位はマッチ・ニッカネン(フィンランド、46勝)、3位にはアダム・マリッシュ(39勝)が並んでいる。
2月16日(土)の個人戦でシュトッホが優勝できれば、2017/18シーズンのスキージャンプ週間で全4勝を果たして以来の3連勝となる。
シュトッホは、これまでにヴィリンゲン戦で3回優勝している。シュトッホほどの成績を収めたことが有るのは、日本の葛西紀明しかいない。
カミル・シュトッホは昨年のヴィリンゲン5で優勝しており、タイトル防衛戦となる。
昨年シュトッホは、ノルウェーのフォアファング、タンデ、ヨハンソンの3人を抑えて優勝した。
昨季ヴィリンゲン戦の2試合で優勝したのは、それぞれダニエル=アンドレ・タンデ(土曜)とヨハン=アンドレ・フォアファング(日曜)だった。
今年もノルウェー勢は優勝候補と見られている。今冬これまでに行われた団体戦3試合でノルウェーは10位、8位、9位とことごとく敗退しているが、先週日曜のラハティ大会個人戦での調子を見る限り、ノルウェー勢が上位にきてもおかしくない。
・小林陵侑
W杯個人総合成績で、小林陵侑は431点の差をつけて首位に立っている。ヴィリンゲン大会の後、W杯カレンダーには6試合しか個人戦が残らないことを考えると、W杯総合優勝にも手が届きそうな位置につけている。
小林陵侑が総合優勝を遂げれば、ヨーロッパ以外の選手が初めてスキージャンプW杯総合優勝を果たすことになる。
これまでW杯総合優勝に最も近づいた日本人は、葛西紀明(1993年と1999年に3位)と船木和喜(1998年に2位、1997年に3位)の二人だ。葛西(17勝)と船木(15勝)は現在のところ、小林陵侑より多くの個人戦優勝を記録している。
22歳の小林がもう1勝すれば、ひと冬に11勝以上を挙げる6人目のスキージャンパーとなる。
最近ではペーター・プレウツ(スロベニア)が2015/2016シーズンに15勝を収め、これが1シーズンの最多優勝記録となっている。
これまでにヴィリンゲン戦で優勝したドイツ人選手は3人いる。最近では2017年のアンドレアス・ヴェリンガーが、2011年と2015年にはセヴェリン・フロインドが優勝した。それ以前には2002年と2003年にスヴェン・ハンナヴァルトが優勝した。
前回(2017年1月)のヴィリンゲン団体戦ではポーランドチームが優勝した。