01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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小林陵侑はオーストリア・インスブルックの王者となった。第67回スキージャンプ週間の第3戦でも日本の小林陵侑が優勝した。インスブルックのベルクイーゼル・ジャンプ台で、22歳の小林は、またしても他を寄せ付けず圧勝を決めた。2位はオーストリアのシュテファン・クラフト、3位はノルウェーのアンドレアス・スティヤネンだった。
ビショフスホーフェン(オーストリア)で開催されるジャンプ週間の最終戦で、期待されていた小林陵侑対マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)の一騎打ちは望めなさそうだ。今冬のハイフライアー、小林陵侑はジャンプ週間総合得点で40点以上の差をあけて首位についており、彼の優勝を阻止するのは難しそうだ。
もし小林陵侑がジャンプ週間第4戦も優勝することができたら、スヴェン・ハンナヴァルト(独、2002年)とカミル・シュトッホ(ポーランド、2018年)に続き、スキージャンプ週間全4試合を完全制覇する史上3人目のジャンパーとなる。
バイエルン出身のマルクス・アイゼンビッヒラーは、今日は13位で小林に並ぶチャンスもなく、40点以上も引き離されてしまった。それでも、ジャンプ週間総合成績では、アイゼンビッヒラーが引き続き上々の2位の座についている。
今季のジャンプ週間第3戦となるインスブルック大会で、小林陵侑はほとんど危なげもなく勝利を決めた。ファーストラウンドで既に今日の最長ジャンプ136.5mを見せて、ファイナルラウンドでも最高の130mのジャンプを収めた。小林は合計267.0ポイントを獲得して、ワールドカップ(W杯)4連勝そして、今シーズン7勝目を飾った。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦ではこれ以上無い程の失意の結果となったシュテファン・クラフト(オーストリア)だったが、今日は地元の観客を前に再び納得のパフォーマンスを見せた。クラフトは129.5mと130.5mの安定した良いジャンプを揃え、254.2ポイントをマークして、圧勝の小林陵侑に続く2位に入賞した。
ノルウェーのアンドレアス・スティヤネンは、ベルクイーゼル・ジャンプ台で131mと126mの飛翔を収め、合計242.7ポイントで3位となり、今冬初めての表彰台入りを果たした。ジャンプ週間総合ランキングでも、スティヤネンは最上位に迫る勢いだ。全4試合のうちの3試合を終えた現時点で、スティヤネンはマルクス・アイゼンビッヒラーに僅差で3位についている。
今日、ドイツ勢のトップだったのは4位のシュテファン・ライエで、惜しくも表彰台入りを逃した。
オリンピック金メダリストのカミル・シュトッホ(ポーランド)は5位だった。
6位の佐藤幸椰と7位のキリアン・パイアー(スイス)は、それぞれW杯自己ベスト成績を収めた。
ドイツのリヒャルト・フライタークは8位で、目標としていたトップ10入りを果たした。チェコのロマン・コウデルカは前日の予選で見せたような好成績は出せず9位となり、総合3位を巡る争いに遅れをとってしまった。
第67回スキージャンプ週間は、ビショフスホーフェンでの最終戦を残すばかりとなった今、小林陵侑が総合得点815.9ポイントで首位についており、2位がマルクス・アイゼンビッヒラー(770.4ポイント)、3位がアンドレアス・スティヤネン(766.2ポイント)となっている。
ビショフスホーフェンでの最終戦は、1月6日(日)17:00(日本時間 翌1:00)から開催されることになる。
それに先立ち、1月5日(土)には予選が同じく17:00(日本時間 翌1:00)から行なわれる予定だ。
インスブルック戦後の選手たちの声:
アンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ、20位):今日は一歩前進できた。2本目でもサッツが改善できたし、ちょっと順位を上げられたから良かった。今は、たとえ大変だとしても、継続して頑張っていくことが大事だと思う。
シュテファン・ライエ(ドイツ、4位):もし表彰台に上がれたら本当に嬉しかったと思うし、もちろん残念。でも4位入賞でも満足している。2本の安定したジャンプを収められたから、僕にとっては良い一日になった。
ダニエル・フーバー(オーストリア、14位):僕の2本目のジャンプの前に風待ちの時間が取られたのが問題だったのではない。2本目は本当にうまくいかなかったけど、今はまたビショフスホーフェンを見据えて切り替えていく。シュテファン(クラフト)が2本の素晴らしいジャンプを見せてくれて良かった。チームも僕自身も良い方向に向かっている。ビショフスホーフェンでもトップ10入りして、良いジャンプを収めたい。
マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ、13位):2本目のジャンプで攻撃に出てみたけど、少しやりすぎてしまった。とても安定した大会だったし、自分の何が間違っていたのかも分かっている。まだ総合2位につけているし、満足はしている。
マヌエル・フェットナー(オーストリア、16位):今回、少なくとも1本は本当に良いジャンプを決めることができて、もちろん良い気分。ファーストラウンドの時に上から見ると、スタジアムが一杯に埋まっていて、そこからして嬉しかった。ここ何週間か大会ごとに1本は良いジャンプが出せているのが続いているけど、今回はそれがトレーニングではなくて本戦で見せることができた。
リヒャルト・フライターク(ドイツ、8位):今日は2本ともうまいジャンプができた。もしかしたらテイクオフがまだちょっと早すぎたかもしれないけど、それはまぁ大丈夫だった。去年、転倒したことがまだ頭に残っていて、特に着地の時に考えてしまう。
小林陵侑(日本、1位):集中して、現時点の好調さを今日も発揮することができた。だから優勝できた。思った通りのジャンプができた。完全制覇については考えていない。ビショフスホーフェン戦のことだけを考えて、そこでまた良いジャンプができるようにしたい。
シュテファン・クラフト(オーストリア、2位):本当に良い気分。第2ラウンドでは、攻撃的になりすぎないように気をつけて、それがうまくいったから凄く嬉しい。ジャンプごとに良くなっていった。ビショフスホーフェンでのホームゲームを楽しみにしている。あそこのジャンプ台のことはよく知っているからね。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。