01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月29日(土)ドイツ・オーバーストドルフで、オーストリアのシュテファン・クラフトが予選1位となり、第67回ジャンプ週間が開幕した。クラフトは、ジャンプ週間優勝候補と見られている日本の小林陵侑と全く同じ138.5mのジャンプを収め、ポイントで僅差ながら小林を抑えた。3位はポーランドのピオトル・ジーラだった。
集まった1万5千5百人の観客は、かなりの接戦で手に汗握る展開となった予選を体験した。最終的に1位のクラフトと2位の小林との差はたったの0.2点しかなかった。小林は優勝候補としてのプレッシャーも、ものともしていない様子だ。
予選の間中、天候条件が頻繁に変わり、短いながらもたびたび待ち時間が挟まれた。オーバーストドルフ出身のカール・ガイガーも1分もの間、スタートに待ったをかけられた。それでもガイガーは恵まれた条件に当たったとは言えず、23位にとどまったものの、本戦進出は難なく決めた。
ドイツ勢のトップだったのは、意外にもダヴィド・ジーゲルで、7位だった。ドイツチームからは、13人中12人の選手が本戦に出られることになった。
まだジャンプ週間が本格的に始まる前ではあるが、既に何人かの有名選手にとってはもう既にジャンプ週間総合成績には期待が持てない結果となった。例えばドーメン・プレウツ(スロベニア)、葛西紀明、ノルウェーのハウヴォル=エグナー・グランルードらが、12月30日(日)16:30(日本時間では翌0:30)から始まる本戦への出場を逃した。
エストニアのマルティ・ノッメはトレーニング中に転倒し、予選への出場を見合わせた。
オーバーストドルフ大会予選後の選手たちの声:
シュテファン・クラフト(オーストリア、予選1位): 1位として出場できるのは、もちろん自信になる。今日のジャンプで、僕が上位に混ざって戦えることがはっきりしてとても嬉しい。でも落ち着いて臨みたい。トレーニングでの2本のジャンプは良くなかった。それをビデオで確認してから、全く違うジャンプができるように試みた。
シモン・アマン(スイス、25位):本当はもっと飛距離を伸ばしたかったところだけど、飛翔がちょっとフラット過ぎた。これからそれを分析しなくてはだけれど、これだけ問題なく予選通過ができたし、トレーニングでも予選でも安定して飛べていたから、当然もっと気を楽にして本戦に臨める。
セヴェリン・フロインド(独、24位):この大会に参加させてもらえて凄く凄く嬉しい。ジャンプ週間のムードは他の試合とはとにかく違う。週末のエンゲルベルクは思うように行かなかったけれど、今日は僕にとって、とても良い開幕となった。こんなにすぐに上の方にいけるとは期待していなかった。とにかく前進することが大事だから、その点から見て今日は良い日になった。
コンスタンティン・シュミッド(独、14位):今日はとても良い条件に当たった。スキージャンパーだったら誰もが望むような軽い向かい風をもらった。ジャンプ台は完璧に整備されていたし、去年みたいな雨も降っていなかった。素晴らしかった。予選だったのに、こんなに沢山の人がここに集まってくれて信じられないぐらい。
ミヒャエル・ハイボック(オーストリア、20位):今日は簡単ではなかった。もう随分長くスキージャンプをやっているけれど、今年はそれほど沢山試合に出ていないから緊張した。でも全体的に見てとても良い日になった。トレーニングの2本目で僕は上から6位に入っていたから、それを試合でも見せなくては。
アンドレアス・スティエルネン(ノルウェー、4位):自分のジャンプにびっくりしている。今日は最初まぁまぁの出来で、2本目のジャンプは結構良くなって、その後一番大事な3本目は本当にうまく決まった。いつもはこのジャンプ台には苦戦している。明日の本戦ではとにかく集中を切らさないようにして、もう一度同じ様なジャンプを見せたい。
ロバート・ヨハンソン(ノルウェー、13位):今日は僕にとって良い初日になった。今日は去年よりこのジャンプ台にうまく合わせられたと思う。だから明日の試合には自信を持って臨むことができる。チームの皆が家で良い時間(クリスマス休暇)を過ごせたと思う。皆すごくやる気を高めているし、とにかく頑張って闘えば、結果はついて来るはず。
カミル・シュトッホ(ポーランド、8位):沢山の人が僕らを見に来てくれるのは本当に嬉しい。僕のジャンプには完璧には満足していない。それでも、自分がもっと力を発揮できると知っているということは良いこと。
小林陵侑(日本、2位):僕のジャンプはまぁまぁだった。凄く良かったわけでもないけれど、満足している。これまで良い成績を出せていたけれど、プレッシャーは感じていない。
アンドレアス・ヴェリンガー(独、10位):上位に近づいているから、正しい方向に向かっている。これからも落ち着いて、この調子で進んでいくこと。自分のジャンプにとって大事なことに集中したい。良い方向に向かっている。風にうまく乗るには、時には運も必要。特にこのジャンプ台では、うまく行く時はあっと言う間。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。