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W杯男子エンゲルベルク第1戦 ガイガー(独)がW杯初優勝

作成: 15.12.2018 18:08 / sk

12月15日(土)、ワールドカップ男子エンゲルベルク大会(スイス)の第1戦で、ドイツ・オーバーストドルフスキークラブ所属のカール・ガイガーが初めてのワールドカップ優勝を祝った。1本目では5位につけていた25歳のガイガーだが、ファイナルラウンドで夢のようなジャンプを決めて勝利を掴んだ。2位はポーランドのピオトル・ジーラ、3位はオーストリアのダニエル・フーバーだった。

今日の試合の上位は最終的にかなり混み合って、1位から6位の差はわずか8.1点だった。カール・ガイガーは、目にも鮮やかな2本目のジャンプを今日最長の141mまで伸ばし、エンゲルベルクの手に汗握る第1戦をおさめた。

「うまく言葉にするのは難しい。今日このような素晴らしい試合ができて、本当に嬉しすぎるほど。1本目の時点でかなりうまくいっていた。そして2本目は今度は断然すごくて、自己最高のジャンプの一つだったと言える。既にサッツの時にすぐ、このジャンプがうまくいくという確信を持った。この勝利と、今日という素晴らしい日を満喫したい。ここエンゲルベルクのジャンプ台は完璧に整備されていて、その上、冬らしい雰囲気が良くあっている。ジャンプ週間を目の前にして、自分が好調だと確信できるというのはいつだってよいこと」と、ガイガーは喜びを表した。


ピオトル・ジーラはガイガーに4.7点差で2位につき、今季に入って2度目の2位入賞となった。2週間前のニジニ・タギル戦(ロシア)でもジーラは2位になっている。「今日はかなり良いジャンプがおさめられた。夏の間の頑張りの成果が今出ているのだと思う。明日の試合については今日は全然考えないことにする。今は夕食のことだけを考えることにして、明日のことは明日みてみよう」と、ジーラは試合後に話した。


オーストリアのダニエル・フーバーは自己最高成績となる3位入賞を果たした。「ここエンゲルベルクのジャンプ台がとても好きで、ここにいるとすごく気分が良い。いつもここで感じるクリスマス前の雰囲気もよくあっている。昨日の時点で自分がどんどん良いジャンプを見いだせていると感じていた。感触はどんどん良くなっていっていた。昨日はもう良い感じだったし、今日の1本目ですぐにうまくいった。ファイナルではかなりリスキーな攻めに出たけど、それが本当にうまい方向にいった。何者でもないって言って良いぐらいの僕だから、プレッシャーは感じていない。一番上も狙えると分かっている、というのは自信を与えてくれるもの」と、フーバーは語った。


ノルウェー勢のトップだったヨハン=アンドレ・フォアファングは4位、5位にはロシアのイエフゲニー・クリモフが戻ってきた。クリモフはファーストラウンドでは首位についていたものの、2本目は134mと伸び切らず5位に終わった。
シュテファン・ライエも6位に入り、ドイツチームはこの試合で優秀な成績を収めた。


7位には、この冬始まって以来飛ばしている日本の小林陵侑が入った。前日の予選では1位だった小林だが、今日の試合中ティトリス・ジャンプ台でずっと吹いていた強めの追い風には苦戦を強いられたようだ。

 

ヘッドコーチのアンドレアス・フェルダーが率いるオーストリアチームからは、シュテファン・クラフトも8位、ミヒャエル・ハイボックが10位に入り、今冬始まって以来、初めて満足の行く結果となった。オーストリア勢は大事なスキージャンプ週間に合わせて復調することができた。


それに対し、何人ものトップ選手にとっては、相当高いレベルで開催された今日の試合は厳しい結果となった。セヴェリン・フロインド(独)、葛西紀明、マルクス・アイゼンビッヒラー(独)、シモン・アマン(スイス)、ペーター・プレウツ(スロベニア)、リヒャルト・フライターク(独)という名高い選手達が、上位30人が進めるファイナルラウンド進出を逃した。

 

W杯男子エンゲルベルク大会の第2戦は、12月16日(日)14:15(日本時間22:15)から開催される予定だ。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
141.0m
Geiger, Karl (GER)
最短ジャンプ
112.0m
Kasai, Noriaki (JPN)
平均飛距離
125.7m
K点越えジャンプ
60.5%
ネーション数
15
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Norwegen
Geiger, Karl
23.09.18
Rasnov
Deutschland
02.12.18
Schmid, Katharina (GER) Lillehammer