01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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平昌五輪団体戦で金メダルを獲ったノルウェーチームは、ヴィケルスン(ノルウェー)の巨大フライングヒルで行なわれた団体戦でも向かうところ敵なしだった。3月17日(土)、ヒルサイズ240mのヴィケルスン・フライングヒルで行なわれたワールドカップ団体戦で、ノルウェーはダニエル=アンドレ・タンデ、ヨハン=アンドレ・フォアファング、アンドレアス・スティエルネン、ロバート・ヨハンソンの4人で圧倒的な強さを見せた。合計1,567.3ポイントを獲得したノルウェーは、2位のポーランドに265.6点もの記録的な差をつけた。3位はスロベニアだった。ドイツは4位、オーストリアが5位だった。
ドイツチームは最初に飛んだアンドレアス・ヴェリンガーとカール・ガイガーが伸びず、2人が飛んだ後で既に優勝のチャンスはついえた。マルスク・アイゼンビッヒラーとリヒャルト・フライタークは好成績を収めたものの、強敵がひしめく中でそれでは追いつけなかった。ドイツの観点から見ると、このヴィケルスン団体戦は今季のノルウェートーナメント「RAW AIR」全体の流れを象徴するもので、絶好調のカミル・シュトッホ(ポーランド)とノルウェーチームが今年はとにかく強すぎた。
地元の観客を前に素晴らしい成績を収めたノルウェーのジャンパー達は、今日は当然大満足と言って良いだろう。ヘッドコーチ、アレクサンダー・シュトックルが率いるノルウェーチームが収めた今日の8本全てが224m以上の飛翔だった。
ダニエル=アンドレ・タンデは、「本当に信じられない。今日の僕達を超えるものはなかなか出せないと思う」と話した。
そして現在RAW AIR総合3位につけているアンドレアス・スティエルネンは、「とても嬉しい。風が変わりやすくて、ちょっと難しい日だった。僕達は8本のジャンプを満喫することができて、完璧だった。総合成績では表彰台を狙っているから、明日が楽しみ」と付け加えた。
ノルウェーの首位は圧倒的だったが、2位を巡るポーランドとスロベニアの闘いは最後のジャンプまで分からない手に汗握る展開となった。アンカーとして飛んだカミル・シュトッホ(ポーランド)とペーター・プレウツ(スロベニア)の一騎打ちの結果、最終的にポーランドが2位の座を奪った。
現在総合首位についているシュトッホは、「今日はもの凄い試合だったけど、最後はうまくいって2位入賞を果たせた。僕達は、それぞれが自分のベストを尽くして最後の最後まで闘った。僕はまだ元気だし、明日も自分の最高のものを出したい。でもそれが終わったら、妻の待つ家に帰れるのを楽しみにしている」とインタビューに答えた。
ペーター・プレウツは、2位は逃したものの今日の成績に満足な様子で、「今日僕達のチームが3位に入れてとても嬉しい。かなりの接戦で、残念ながら最後はポーランドに負けてしまった。それでも3位というのは僕達にとって素晴らしい成績。明日も飛距離を伸ばせるようにしたい。それでRAW AIRの最後をうまく締めくくれたら、と思う」と意欲を見せた。
5位にはオーストリア(シュテファン・クラフト、ミヒャエル・ハイボック、マヌエル・フェットナー、フィリップ・アッシェンヴァルト)が入った。
6位は日本(佐藤幸椰、小林潤志郎、小林陵侑、葛西紀明)だった。
7位はロシア(アレクセイ・ロマショフ、ミハイル・ナザロフ、イエフゲニー・クリモフ、デニス・コルニロフ)、8位はスイス(グレゴア・デシュヴァンデン、サンドロ・ハウスヴィルト、アンドレアス・シュラー、シモン・アマン)だった。
ヘッドコーチのルカシュ・クルチェクが率いるイタリアチームは、9位となり、ファイナルラウンドに進めなかった。
RAW AIRは日曜のスキーフライング個人戦を残すばかりとなった今、総合成績ではカミル・シュトッホが2,165ポイントで引き続き首位、2位にはノルウェーのロバート・ヨハンソン(2,109.3ポイント)が続いている。ヨハンソンは今日の好成績でシュトッホとの差を33.4ポイント縮めることができた。
3月18日(日)のヴィケルスン・スキーフライング個人戦は、トライアルラウンドが15:30(日本時間23:30)から、本戦が16:30(日本時間 翌0:30)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。