01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2月17日(土)の晩、韓国・平昌冬季オリンピックでスキージャンプ男子ラージヒル個人戦が行なわれ、ポーランドのカミル・シュトッホが通算3つ目のオリンピック金メダル獲得を果たした。ドラマチックな展開となった今日の試合で、シュトッホは135mと136.5mの飛翔で計285.7ポイントとなり優勝した。銀メダルはドイツのアンドレアス・ヴェリンガー(135.5mと142m、282.3ポイント)、銅メダルはノルウェーのロバート・ヨハンソン(137.5mと134.5、275.3ポイント)が手にした。
ソチ五輪でも金を取ったシュトッホは2大会連続で同種目の金メダルを決めた後、気を呑まれた様子で、「信じられない。この気持ちを今表現することは難しい。夢のようみたいで、もちろん良い夢で、起きたくない。これまでは自分の実力を示すことができなかったと自覚していたから、とにかく自分のベストジャンプを見せたかった。それを実現することができたんだと思う」と話した。
シュトッホは既に1本目で首位についており、2本目でアンドレアス・ヴェリンガー(独)が142mの大ジャンプを決めてプレッシャーをかけたにも関わらず、メンタルの強さを証明した。
熟練のシュトッホは、ファイナルラウンドで自己の全経験と全能力を総動員して、勝つべくして勝った。
アンドレアス・ヴェリンガーにとっては、1週間前のノーマルヒル戦の金に続き、今回のラージヒル戦の銀で今大会2個目のメダル獲得を果たしたことになる。
ヴェリンガーは、「本当に高レベルで素晴らしい試合だった。もう一度フラワーセレモニーに参加することができてとても嬉しい。オリンピックに出場することができて、その上個人戦で金メダルと銀メダルを手にすることができるなんてもの凄いこと。信じられないし、現実のこととしてとらえるまでに数週間が必要だと思う」と感激を伝えた。
3位になったのはノルウェーのロバート・ヨハンソンで、今回の五輪で2個目の銅メダル獲得となった。
ヨハンソンは、「この地では最初から最高の感触をつかんでいたし、僕のジャンプはとても安定していた。この成功のために何年も何年も、ものすごく厳しい努力をしてきた。子供の頃から夢見ていたことが今やっと実現したから、言葉に表すのは難しい」とインタビューにこたえた。
今季、スキーフライング世界選手権王者となったノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデは、今回もものすごい強さのパフォーマンスを見せたが、それは2本目においてだけだった。タンデはファイナルラウンドでこの回最高のジャンプを収めた。しかし1本目で15位にとどまっていたタンデは、2本目の猛追で4位までは追い上げることができたが、最終的に銅メダルに2.2点足りなかった。
同じくノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングが5位に続き、加えてアンドレアス・スティエルネンも8位に入り、ノルウェーは全員トップテン入りを果たした。
2月19日(月)に行なわれる団体戦で、このノルウェー勢を打ち負かすのはかなり大変なことになりそうだ。
オーストリアのミヒャエル・ハイボックは、1本目で予想以上の健闘を見せ140mの素晴らしいジャンプを収めて2位につけていた。しかし2本目は131mと伸び切らず、最終的には6位に終わった。本来なら優秀な成績と喜べるところだが、前半戦でメダルが手に届くところにいたことを考えると少し残念な結果となった。特に、最近光明が見えてこないオーストリアチームにとって、メダル獲得の最後のチャンスだったかもしれないと思うと無念さがつのる。
自信を身につけたカール・ガイガー(独)は上々の7位入賞となった。
ガイガーは、「ものすごく満足している。2本目は本当にうまく決まった。アンドレアス・ヴェリンガーのことも、とても嬉しい」と話した。
同じくドイツのリヒャルト・フライタークは9位でトップテン入りを果たしたが、実際はこの最終結果に表れているよりもっと良いパフォーマンスを見せた。フライタークは特に2本目で風の条件に恵まれなかったと言えるだろう。
ドイツは4人目のマルクス・アイゼンビッヒラーも14位に入って、強いチーム成績を締めくくった。
ドイツのヘッドコーチ、ヴェルナー・シュスターもこの結果を受けて満足の面持ちで、「今日はとてもフェアでハイレベルの競技だった。この試合にとても満足している。私達にとって大きな喜びとなった。カミル(シュトッホ)は、2本とも本当に素晴らしいジャンプを示して、納得の勝利だった。今は月曜の団体戦を楽しみにしている。チームとして素晴らしい試合にしたいと思っている」と語った。
10位には、珍しいことにダヴィド・クバツキー(ポーランド)、ペーター・プレウツ(スロベニア)、日本の小林陵侑の3選手がみんな258ポイントの同点で並んだ。
アメリカのケヴィン・ビックナー(21歳)はまたも好調で20位に入り、21位に続いたカナダのマッケンジー・ボイド=クローズも注目すべき成績を残した。イタリアのアレックス・インサムも健闘の23位だった。
それに対し、悲運だったのはインサムのチームメイト、ダヴィデ・ブレサドラだった。ブレサドラは転倒した後、一時は怪我もなかったと安心したものの、ジャンプスーツを脱ぐ時にスーツのチャックが前腕部を深く傷つけたことに気づいた。その後29歳のブレサドラは病院で傷を縫ってもらうことになった。
日本チームは、タイ10位となった小林陵侑の他に、竹内択が22位、小林潤志郎が24位に入った。そして葛西紀明は1回目で33位となり、上位30人で行なわれる2回目に進めなかった。
平昌五輪での次の試合は、スキージャンプ最後の種目となる男子ラージヒル団体戦だ。
2月19日(月)21:30(中央欧州時間13:30)から始まる団体戦は素晴らしい締めくくりとなるはずだ。
※注)基本的な表記時間は、韓国の現地時間(日本も同じ)です。