01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
全リザルト » |
第66回スキージャンプ週間の全4試合中の3戦目が1月4日(木)にインスブルック(オーストリア)で行なわれ、総合優勝はほとんど決定的となった。ベルクイーゼルジャンプ台で、ポーランドのカミル・シュトッホが2本とも素晴らしいジャンプを決めて優勝し、ジャンプ週間総合でも今やかなりの差をつけて首位についている。一番のライバルであったリヒャルト・フライターク(独)が1回目で転倒したため、総合成績の差が歴然となった。
カミル・シュトッホは、「今日はうまくいって、本当に満足している。ずっと雨が降っていて難しい試合だったから、集中力を保つのに努力が必要だった。転倒したリヒャルト(フライターク)のことは、ものすごく気の毒に思う。こういうことが起きてしまうのは本当に悲しいけど、スポーツでは残念ながら起こってしまうこと。リヒャルトの回復を強く祈っている。今僕がすべきことは、ジャンプ週間で4連勝を狙うことではなくて、自分自身と自分のジャンプに集中すること」と、話した。
ソチ五輪金メダル2冠のシュトッホが、これまでにスヴェン・ハンナヴァルト(独、2001/2002)だけが達成した「ジャンプ週間全4試合制覇」の記録に並ぶことができるか、今注目が集まっている。
フライターク、1回目で転倒
リヒャルト・フライターク(独)はファーストラウンドで130.0mのジャンプを飛び、着地した後に転倒した。その後、膝の痛みを訴えて、ファイナルラウンドへの参戦を見合わせることになった。現在フライタークは検査中で、詳しい診断結果はまだ出ていない。.
ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は、失意の結果となったジャンプ週間前半のオーバーストドルフ戦(20位)とガルミッシュ=パルテンキルヒェン(15位)の後、苦戦しつつも上位に戻ってきた。今日のタンデ(23歳)は、129.5mと125mで計255.6ポイントを獲得して2位に入った。
タンデは、「トップに戻って来たような気もするけれど、まだ100%とは言えない。また試合で納得のいく良いジャンプを見せることができて素晴らしい気分。ガルミッシュ戦で明らかだったように、サッツの時に僕は攻撃的過ぎるから、その上追い風に当たったら、どうしようもなくなってしまう。今はその点の改善に力を入れている」と、語った。
ノルウェーは、タンデの他にも、アンドレアス・スティエルネンが2回目で16位から4位まで追い上げたし、ロバート・ヨハンソンも7位に入り、優秀なチーム成績を収めた。
ドイツ勢は、リヒャルト・フライタークが転倒したショックにも関わらず、強いチーム成績を見せた。
その筆頭はアンドレアス・ヴェリンガーで、1回目に今日最長の133m、2回目で126mを飛び、3位入賞を決めた。ジャンプ週間前半の成績が10位と11位で、自身の期待を下回るものだっただけに、今回の結果はなおさら嬉しいだろう。
ヴェリンガーは、「自分のジャンプに満足している。これこそが正しい道。引き続き同じようなジャンプを収めたい。次のビショフスホーフェンでも今日みたいにしたいと思っているし、このレベルを安定さていきたい。他のことは最後の結果表で明らかになるはず」と、話した。
ヘッドコーチのヴェルナー・シュスターが率いるドイツチームからは、マルクス・アイゼンビッヒラーとシュテファン・ライエが8位と9位に続き、カール・ガイガーも12位に入り、ヴェリンガーの他にも3人が好成績を収めた。若手のコンスタンティン・シュミットは26位だった。
今日の試合で5位だったのは、スロベニアのイェルネイ・ダムヤンで、11月末のフィンランド・ルカ戦で驚きの優勝を決めた時以来の好成績を出した。
6位に入った小林潤志郎は、今回も日本勢のトップで、今季に入ってからの安定した強さを再確認した。
日本チームからは、他に葛西紀明が18位、竹内択が21位に入った。
またしても失意のオーストリア
開催国オーストリアのトップだったのは、10位のミヒャエル・ハイボックだった。ホームゲームでその結果でもハイボックは充分満足とのことだった。
ハイボックは、「自分自身で調子が上向きになってきていることを感じる。この難しい状況の中での10位は、僕にとってすごく意義のあるもの。ジャンプ週間中に調子を上げていきたかったから、今まさにそれを実現している」と、話した。
ハイボックの他は、オーストリア勢にとって失意の一日となった。
シュテファン・クラフトは24位にとどまり、今日のオーストリア3番手となったクレメンス・ライトナーは29位で初のワールドカップ・ポイント加算を果たした。それ以外のオーストリア人選手は30人からなるファイナルラウンドに進めなかった。
ヘッドコーチのシュテファン・ホルンガッハー率いるポーランドチームは、まとまった成績を見せたものの、カミル・シュトッホ以外は上位に食い込んでこられなかった。
11位のシュテファン・フーラがポーランド2番手、13〜15位にマチェイ・コット、ピオトル・ジーラ、ヤクブ・ヴォルニの3人が続き、ダヴィド・クバツキーは20位だった。
今回のインスブルック戦では、シモン・アマン(スイス、32位)と地元のグレゴア・シュリレンツァウアー(37位)のビックネーム2人が、ファイナルラウンド進出を逃した。
他にも、小林陵侑(31位)、ティレン・バルトル、ドーメン・プレウツ(共にスロベニア)、マヌエル・フェットナー(オーストリア)、ピウス・パシュケ(独)なども2回目に進めなかった。
オーストリア・ビショフスホーフェンでの最終戦を残すばかりとなった今、ジャンプ週間総合でカミル・シュトッホが堂々の首位に立っている。
シュトッホは833.2ポイントで、2位のアンドレアス・ヴェリンガー(768.7ポイント)と3位の小林潤志郎(765.7ポイント)に大きく差をつけている。
ジャンプ週間最終戦は、ビショフスホーフェンで1月6日(土)17:00(日本時間 翌1:00)から開催される。
その前の7日(金)には、公式練習と予選(17:00開始)が行なわれる予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。