01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
全リザルト » |
いよいよ始まる2017/18シーズンと、その開幕戦となるワールドカップ男子ヴィスワ大会(ポーランド)の注目データを以下にまとめた:
◇スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)シーズン2017/18
トップの座を守りたいクラフト
• 昨シーズンのスキージャンプで圧倒的だったのはシュテファン・クラフト(オーストリア)だ。クラフトは、W杯総合優勝、スキーフライングW杯優勝、世界選手権(フィンランド・ラハティ)ではラージヒルとノーマルヒルの両個人戦で金、そして昨季に初めて開催されたノルウェートーナメント「RAW AIR」でも初代総合優勝者となった。
• クラフトは「RAW AIR」のヴィケルスン戦で、253.5mの世界新記録も樹立した。
• クラフトは、2004/05シーズンのヤンネ・アホネン(フィンランド)以来、初めて2季連続でW杯総合優勝を果たすスキージャンパーとなれるかもしれない。
• クラフトは、アルミン・コーグラー(1981と1982)とアンドレアス・ゴルトベルガー(1995と 1996)に続き、2季連続総合優勝を果たす3人目のオーストリア人となるかもしれない。
• これまでにW杯総合優勝を複数回果たしたオーストリア人選手は、ゴルトベルガー(3回)、コーグラー(2回)、グレゴア・シュリレンツァウアー(2回)、トーマス・モルゲンシュテルン(2回)の4人だ。
• クラフトは、シュリレンツァウアー(3回)とゴルトベルガー(2回)に続き、スキーフライングW杯総合優勝を複数回果たす3人目のオーストリア人となれるかもしれない。
• 昨シーズン、クラフトはW杯8勝を挙げており、そのうちの7勝までを最後から数えて11試合で果たした。
• クラフトはこれまでにW杯個人戦で12勝、2位も12回、3位にも12回入っている。
昨季はふるわなかったペーター・プレウツ、カムバックなるか
• 昨シーズン、ペーター・プレウツ(スロベニア)は1勝しかできず(2月11日の札幌戦)、W杯総合9位という成績で終えた。
• プレウツが個人戦で15勝を挙げてW杯総合優勝を果たした2015/16シーズンとは雲泥の差だった。当時プレウツは、グレゴア・シュリレンツァウアーが2008/09シーズンに13勝した時の記録を塗り替えた。プレウツは2015/16にはスキージャンプ週間でも優勝した。
• これまでにスロベニア人でW杯総合優勝を2回果たしたのは、1997年と1998年に総合優勝を飾ったプリモジュ・ペテルカだけだが、プレウツはペテルカに並ぶことができるかもしれない。
• プレウツがスキーフライングW杯で4度目の総合優勝を挙げれば新記録となる。現在は3勝のプレウツとシュリレンツァウアーが2人で最多記録を分けあっている。
• プレウツは2014年、2015年、2016年にスキーフライングW杯総合優勝を果たした。昨シーズンは5位だった。
• プレウツ、セヴェリン・フロインド(独、今季は欠場)、カミル・シュトッホ(ポーランド)は、これまでにW杯22勝を祝っている。彼らの前には23勝で歴代勝数ランキング8位についているシモン・アマン(スイス)とトーマス・モルゲンシュテルンがいる。
今度の五輪シーズンでも輝きたいシュトッホ
• カミル・シュトッホ(ポーランド)は、前回の冬季五輪(ソチ)でラージヒルとノーマルヒル戦の金メダルに輝いたが、今もまた好調なようだ。
• 昨シーズン、シュトッホは4つの大きなイベントで表彰台に上がった。シュトッホはジャンプ週間で優勝、W杯総合2位、RAW AIR総合2位、スキーフライングW杯総合では3位だった。
• シュトッホは2014/15と2015/16では、これら全てのイベントで上位3位に入れなかった。
• シュトッホは2014年にW杯総合優勝を飾った。ポーランド人でW杯総合優勝を果たしたことがあるのはシュトッホとアダム・マリシュ(4回)の2人だけである。
• 1987年5月25日生まれのシュトッホは、30歳でW杯総合優勝を果たす初めての選手となれるかもしれない。今のところW杯総合優勝の最年長記録はアンダース・ヴァルダル(ノルウェー、2012年)の29歳207日となっている。
タンデ、葛西、ドーメン・プレウツ
• ダニエル=アンドレ・タンデは、ノルウェー人として4人目のW杯総合勝者となるかもしれない。これまでにそれを果たしたのは、ヴェガール・オパース(1987)、エスペン・ブレーデセン(1994)、アンダース・ヴァルダル(2012)の3人だ。
• タンデは昨シーズン、W杯総合とジャンプ週間総合で3位だった。
• いつまでも若々しい葛西紀明は45歳になっても強いパフォーマンスを見せている。
• 葛西はW杯最年長優勝記録を保持している(2014年11月29日のルカ戦にて42歳176日で優勝)。昨シーズンでは、2017年3月26日のプラニツァ戦で3位に入り、W杯最年長表彰台新記録を44歳293日で立てた。
• 昨季、ドーメン・プレウツ(スロベニア)はW杯4勝を祝い、W杯総合成績で6位につけた。
• 1999年6月4日生まれのドーメン・プレウツは18歳で、トニ・ニエミネン(フィンランド、1992年当時、16歳268日)とプリモジュ・ペテルカ(スロベニア、1997年当時18歳23日)に続き3番目に若いW杯総合勝者となれるかもしれない。
国別トップの座を守りたいポーランド
• 昨シーズン、ポーランドはネイションズカップ(国別総合成績)で初めて優勝した。
• 最近でこのタイトルの防衛に成功したのはオーストリアだった(2005年から2012年まで8連勝)。
• ネイションズカップで最高成績を誇るチームは18勝のオーストリアだ。オーストリアが最後にネイションズカップで優勝したのは2014年である。
• オーストリアに続くのは、ネイションズカップで7勝を挙げているノルウェーとフィンランドだ。
• 最近の4シーズンでは4つの違う国がこのタイトルを獲っている(オーストリア、ドイツ、ノルウェー、ポーランド)。
◇W杯ヴィスワ大会・団体戦
ヴィスワで初の団体戦
• W杯ヴィスワ大会で団体戦が行なわれるのは今回が初めてだ。
• これまでにポーランドで開催された団体戦は5試合で、全てがザコパネで行なわれた。そのうちスロベニアとドイツが各2勝、ノルウェーが1勝した。
• 最近の4シーズンでは、W杯団体戦の初戦はクリンゲンタール(独)で開催されていた。昨年はポーランドが優勝し、それがポーランド史上初の団体戦優勝だった。
ノルウェーは記録樹立となるか
• ノルウェーは昨季最後の団体戦2試合で優勝した(3月のヴィケルスンとプラニツァでのスキーフライング戦)。
• ノルウェーは、2007年11月から2008年3月の間に立てた3試合連続優勝という自国の記録に並ぶことができるかもしれない。
• ノルウェーがW杯優勝を飾った最近の団体戦3試合はどれもスキーフライング戦だった。
• 最後にラージヒル戦でノルウェーチームが優勝したのは、2016年2月のクオピオ大会でだった。
ホームゲームで勝ちたいポーランド
• ポーランドはこれまでにW杯団体戦で2勝している。両方とも昨季のドイツでの試合だった(クリンゲンタールとヴィリンゲン)。
• 最近のW杯団体戦10試合のうち、開催国が優勝したのは1試合だけだった(2017年3月18日のヴィケルスン戦でノルウェーが優勝)。
• 昨季に行なわれた全ての団体戦で表彰台に上がった国は、ポーランドだけである。
その他のデータ
• W杯団体戦で最も多く優勝しているのはオーストリア(28勝)である。ノルウェー(18勝)、フィンランド(15勝)がそれに続いている。
• オーストリアはここ最近のW杯団体戦17試合中、1回しか優勝していない(2017年3月オスロ戦)。
• スロベニアは最近の団体戦8試合で勝ち星なしだ。これは2012年2月にドイツ、オーバーストドルフ戦で初優勝を飾って以来、一番長いスランプとなっている。
• スロベニアが最後に団体戦優勝を祝ったのは2016年2月のオスロ戦だった。
• ドイツは最近のW杯団体戦10試合中1勝を挙げた(2017年1月のザコパネ戦)。
• このW杯10試合より前には、ドイツは団体戦7試合中4勝を挙げていた。
◇W杯ヴィスワ大会・個人戦
初めてヴィスワでW杯シーズン開幕
• ヴィスワでW杯大会が行なわれるのはこれで6年連続だが、開幕戦が当地で開催されるのは初めてだ。ポーランドで開幕戦が行なわれるのも初めてである。
• ヴィスワで1勝以上を挙げているジャンパーはカミル・シュトッホだけである。ヴィスワで開催された最初のW杯4試合は、各試合で違う選手が優勝した。アンダース・バルダル(2013)、アンドレアス・ヴェリンガー(独、2014年)、シュテファン・クラフト(2015年)、ロマン・コウデルカ(チェコ、2016年)の4人だ。
• ポーランドで行なわれた個人戦で一番多く優勝しているのは6勝のシュトッホだ。
• この6勝という記録は、シュトッホにとって一国内での一番多く挙げた勝数となっている。シュトッホが表彰台に上がった数はドイツでの10回が、ポーランドでの8回を上回っている。
好調をこのまま維持したいクラフト
• クラフトは、最後の7試合中5勝して昨シーズンを終えている。そのうちの3試合がラージヒル戦だった(平昌、オスロ、トロンハイム)。
• 最近でラージヒル戦4連勝を果たしたのは2017年1月のカミル・シュトッホで、そのうちの2勝はヴィスワ戦だった。
• クラフトは2014/15のヴィスワ戦で優勝、昨季は2位と4位だった。今回クラフトがもう1勝すればシュトッホ(2勝)に並ぶことができる。
• クラフトが開幕戦で優勝したことはまだ一度もない。一番最近オーストリア人選手が開幕戦で優勝したのは、2011年のルカ戦でアンドレアス・コフラーが優勝した時だ。
他の優勝候補者たち
• ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は2015年にクリンゲンタールで行なわれたW杯開幕戦で優勝した。
• タンデは2017年にW杯2勝(1月のガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦とインスブルック戦)を挙げており、2007年のアンダース・ヤコブセン以来初めてノルウェー人として同年内に個人戦3勝を挙げられるかもしれない。
• ペーター・プレウツが勝った最後のW杯3試合は、アルマトイ(カザフスタン、2016年に2勝)と札幌(2017年)でだった。
• 葛西紀明がW杯の試合で表彰台に上がったのは、2016年3月4日のヴィスワ戦(3位)が一番最近の記録となっている。
• 葛西にとって29回目のW杯シーズンのスタートとなる。葛西がデビューしたのは1988/89シーズンで、1994/95は怪我で欠場した。