01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2試合が予定されているワールドカップ男子平昌大会(韓国)の第1戦が2月15日(水)に行なわれ、シュテファン・クラフト(オーストリア)が鮮やかに勝利を決めた。韓国で初めて行なわれたワールドカップ男子ジャンプの試合で、クラフトは138mと137.5m(293.5ポイント)のジャンプで、2位のアンドレアス・ヴェリンガー(独、136mと136m、279.8ポイント)と3位のカミル・シュトッホ(ポーランド、126.5mと134m、268.2ポイント)に差をつけた。ヒルサイズ(HS)140の平昌のジャンプ台は、選手にもかなり好評で、来年の冬に予定されている平昌冬季オリンピックでは、スキージャンプの祭典になりそうだ。
クラフトは1回目から既にこのHS140のラージヒルで調子を掴み、最初のジャンプから上位に入ってくることが明らかだった。クラフトはこれでワールドカップ(W杯)通算8勝、今季4勝目となった。クラフトが絶好調であることは、この平昌での成功が6試合連続の表彰台入りであることからも明確だ。
「今のところ信じられないぐらいうまくいっている。ここでは昨日のノーマルヒルでのトレーニングから凄く好調だったし、僕はラージヒルの方がもっと向いているということは分かっていた。ジャンプ台によっては、比較的簡単に飛距離を伸ばせるところがあるけれど、ここがそういうジャンプ台であることが嬉しい」と、クラフトは今日の勝利を喜んだ。クラフトは、ジャンプ台自体だけでなく、巨大な防風ネットに対する賛辞も惜しまなかった。「ここの防風ネットは、僕がこれまでに見た中で一番いい。風からジャンプ台をものすごく良く守ってくれる。明日も最上位を狙っていきたい。もちろん、ライバル達が簡単に勝たせてくれないのは分かっている。トップにつくには2本の凄く良いジャンプを揃えなくてはならない」と、クラフトは第2戦に向けての意欲を見せた。
ここ数週間、トップレベルで飛んでいるアンドレアス・ヴェリンガーは、ここ最近の7試合中、今回で5度目の2位入賞だった。ヴェリンガーは、「完璧に満足している。特に2本目のジャンプは1本目よりもっと良く決まった。シュテファン(クラフト)は今、とにかくほんの少し抜きん出ている。だから彼を負かすには、僕は自分のジャンプをもっと良くしていかないと。この地でジャンプできるというのは、素晴らしい経験になる。来年、良い印象を持ってここに戻って来られると思う。ここのジャンプ台は両方とも、ものすごく満喫できる。今は明日の試合を楽しみにしているし、その次はラハティ(フィンランド)のノルディックスキー世界選手権も楽しみ。僕の世界選手権への自信も良い感じ」と説明した。
ソチ五輪金メダル2冠のカミル・シュトッホ(ポーランド)も、3位入賞に満足な様子で、「この結果を出せて素晴らしい。ただ、自分の1本目のジャンプが上手くいかなかったのに腹が立つ。テイクオフが遅すぎたから少しでも飛距離を伸ばせるように苦戦した。2本目のジャンプは、いつもこう有るべきと願うぐらい本当に上手く決まった。このジャンプ台が気に入った。プロフィールが自分に合っているし、整備もとても良く行き届いていて、特にインランが一枚板のようだった」とシュトッホは平昌の設備を賞賛した。
今日、期待以上の健闘をしたのは、4位に入ったスロベニアのアンツェ・ラニセクと、5位に入ったドイツのシュテファン・ライエだった。二人ともファイナルラウンドで今日の最長飛距離である139.5mを出し、共に自己最高成績となった。
引き続きツキに見放されているのは、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだ。2本目のジャンプで追い風に当たり、タンデは1本目の3位から最終的に6位まで落とされてしまった。ジャンプの後でタンデががっかりしたのも無理もないことだ。タンデと同じような目に合ったジャンパーは他にもいて、ポーランドのマチェイ・コット(7位)、ドイツのカール・ガイガー(9位)、ノルウェーのロバート・ヨハンソン(10位)などがそうだった。
ドイツチームは好調さを見せ、体調不良にも関わらず参戦したリヒャルト・フライターク(独)も、好ジャンプで11位に入った。ただアンドレアス・ヴァンクは1回目で健闘の8位につけていたが、2本目でミスをして25位に終わった。ピウス・パシュケは38位で、トップ30が進めるファイナルラウンドに進めなかった。
オーストリアチームも強く、優勝のクラフトに加え、ミヒャエル・ハイボックが8位に入り、マヌエル・フェットナーが14位、クレメンス・アイグナーも15位に入りW杯ポイントを加算することができた。
ドーメン・プレウツ(スロベニア)は17位で、引き続きシーズン初頭の好調子を模索中だ。
W杯個人総合成績では、首位のカミル・シュトッホ(1,240ポイント)と2位のシュテファン・クラフト(1,140ポイント)の差が40ポイント縮まり、丁度100点差となった。総合3位についているのはノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだ。W杯総合でドイツのトップは5位のアンドレアス・ヴェリンガー(788ポイント)となっている。
W男子平昌大会第2戦は、2月16日(木)11:00(日本時間19:00)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本(=平昌)からの時差はマイナス8時間です。