01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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今週末のワールドカップ男子ヴィリンゲン大会は、開催国ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーの優勝で華々しく締めくくられた。バイエルン州出身のヴェリンガー(21歳)は金曜(1月27日)の予選で既に1位になっており、土曜の団体戦でも強さを見せていた。29日(日)の個人戦では242.3ポイントで、オーストリアの二人シュテファン・クラフト(242ポイント)とマヌエル・フェットナー(241ポイント)を2位と3位に抑え、勝利を決めた。
ヴェリンガーにとってワールドカップ(W杯)通算2勝目となり、ドイツ大会では初優勝を達成したことになる。ヴェリンガーがW杯初優勝を果たしたのは、2014年1月16日のポーランド、ヴィスワ大会だった。ヴェリンガーは2週間前のヴィスワ戦でも3位、先週のザコパネ戦で2位に入っていた。
ヴェリンガーは、「今日は本当にギリギリだった。確か上位1〜4位の差がわずか2点しか開いていなかったと思う。これは信じられないこと。2本目のジャンプで、(その線を上回れば勝てる)緑のラインを越えるために本当に自分の全て出した。優勝できて、ものすごい気分。今日の天候条件はそれほど難しいとは思わなかった。今度は、オーバーストドルフ(独)で来週行われるスキーフライング戦を楽しみにしている。新しくなったジャンプ台で競技が行われることになるし、自分が立てた218mのヒルレコードを更新したい」と今日の試合を振り返ると同時に、来週末にオーバーストドルフで行われるW杯スキーフライング大会への意欲を語った。
わずか0.3点の差で優勝を逃し2位となったシュテファン・クラフトだが、結果には満足しているようだ。クラフトは、「今週末のヴィリンゲン大会にとても満足している。特に今日のファーストラウンドは本当にうまくいった。2本目のジャンプはかなりの接戦だった。もちろん表彰台の一番上に立てたら良かったけど、今週末のアンディ・ヴェリンガーはとにかく強かったから勝つべくして勝ったと思う。僕らは本当に強いチームだし、グレゴア・シュリレンツァウアーがまた戻ってきてくれて、みんな本当に喜んでいる」と今大会を振り返った。
クラフトのチームメイト、マヌエル・フェットナーも3位入賞で満足のいく成績だった。「今週末は僕にとってもチーム全体にとっても、本当に素晴らしいものになった。僕は一貫して良いジャンプを決めることができていたから、この上なく満足している。もしかしたら、この冬の間にW杯初優勝もかなうかもしれない。そのために頑張っていく」と話した。
今日、29日(日)にヴィリンゲンのミューレンコップフ・ジャンプ競技場に集まった1万7千6百人の観客は、またしても困難で変わりやすい風の条件を目の当たりにした。
ファーストラウンドでは首位についていたダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)が2本目で難しい条件に苦戦することになった。タンデは1本目で149.5mのスーパージャンプを決めて、僅差ながら1位についていた。ファイナルラウンドのトリを務めたタンデは134mのジャンプで、今日の勝者にわずか1.9点だけ足りず4位に終わった。ヴィリンゲン大会に特に大きな意欲を燃やしていたタンデにとって、かなり失意の結果となった。
5位に入ったのは、現在W杯総合首位のカミル・シュトッホ(ポーランド)だった。シュトッホもこの試合がとても難しかったと分析している。「今日の条件は本当に難しかった。風が素早く頻繁に変わっていた。でもここヴィリンゲンで5位という結果が出せて満足している」と、シュトッホは試合後に話した。
ハインツ・クッティン率いるオーストリアチームは、ミヒャエル・ハイボックとグレゴア・シュリレンツァウアーも6位と7位に入り、優秀なチーム成績を収めた。シュリレンツァウアーは、世界の最上位に戻るべく、大きな歩幅で進んでいる。来週末のオーバーストドルフ・スキーフライング大会で、早くもシュリレンツァウアーが上位に入ってくることも期待できるかもしれない。
スロベニア勢のトップだったのは、8位と9位に入ったユーリ・テペシュとペーター・プレウツだった。ロシアのイエフゲニー・クリモフは11位で、この冬の安定した強さを再び裏付けた。クリモフは総合成績、計246ポイントで17位についている。大健闘だ。
前日の団体戦で優勝したポーランドチームからは、10位にピオトル・ジーラ、13〜15位にマチェイ・コット、ダヴィド・クバツキー、ヤン・ジョブロが続き、期待されていた上位は逃したものの、好成績を収めた。
ヴェリンガーの勝利以外では、今日の試合はドイツチームにとって残念な結果となった。ドイツ勢2番手だったマルクス・アイゼンビッヒラーが18位、地元出身のシュテファン・ライエとリヒャルト・フライタークが20位と23位で思ったほど伸びなかった。カール・ガイガーとアンドレアス・ヴァンクは36位と40位で、上位30位までしか進めないファイナルラウンドに上がることができなかった。
それでもヘッドコーチのヴェルナー・シュスターは満足なようで、「私達のチームにとっては、ここ数週間でどんどん良くなってきている。昨日は勝利に肉薄していたけれど、最後はなるべくしての表彰台入りだった。アンドレアス・ヴェリンガーの事は私も嬉しい。彼は前に1勝した後、スランプを懸命に乗り越えてまた返り咲いた。今日の試合ではもちろん運の助けも少しあっただろうけれど、ヴェリンガーは今週末、最高のジャンパーだった。これからもヴェリンガーが頑張ってくれることを祈っている」と話した。
W杯個人総合成績では、カミル・シュトッホが978ポイントで首位、2位がダニエル=アンドレ・タンデ(853ポイント)が2位、スロベニアのドーメン・プレウツ(786ポイント)が3位となっている。
次の週末(2月4・5日)には、W杯男子スキーフライングの2試合がオーバーストドルフ(独)行われる予定だ。
※注)大会日程は現地時間です。