01 | Hoerl, J. | 285.3 | ||
02 | Paschke, P. | 277.8 | ||
03 | Tschofenig, D. | 273.8 | ||
04 | Kraft, S. | 273.1 | ||
05 | Deschwanden, G. | 259.7 | ||
全リザルト » |
兄であるスーパースター、ペーター・プレウツが本調子を出せないでいるうちに、まだ17歳のドーメン・プレウツ(スロベニア)が世界のトップジャンパー達を抑えた。
12月4日(日)、ドイツのクリンゲンタールで行われたワールドカップ(W杯)男子個人戦で、ドーメン・プレウツがノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデを僅差で制し優勝した。3位はオーストリアのシュテファン・クラフトだった。ファーストラウンドが終わった時点ではポーランドチームが1位、2位を独占していた。
140mと141mのジャンプでドーメン・プレウツは286.9ポイントを獲得したが、最終的に2位のタンデ(286.7ポイント)にたった0.2点の差しかなかった。ドーメン・プレウツにとってはこれでW杯2勝目となる。3位のシュテファン・クラフト(284.8ポイント)もタンデにわずか1.9点の差だった。
「簡単に勝てた訳ではなく、頑張ったからこその優勝だと思う」とドーメン・プレウツは自身の成功について語った。「それでも、正直に言って、今日の2本目を飛び終えた時点で優勝や表彰台に届くとは思っていなかった。この冬、もっとたくさん満足するようなジャンプで飛距離を伸ばしていきたい。そのために僕はスキージャンパーになったんだから」とは、プレウツの談だ。
今のところ明らかに最強のノルウェー選手と言えるダニエル=アンドレ・タンデにとっては、今シーズンに入って既に2度目の表彰台となった。
「もちろん、今日の自分の成績にとても満足している。1本目は2本目ほどはうまくいかなかったけれど、それでも2位に入れたということは、完璧に決めれば優勝も望めることを示してくれた」、とタンデは話した。
オーストリアのシュテファン・クラフトは3位で今冬初の表彰台を果たした。
クラフトは、「今日の試合はまたしても信じられないぐらいスリリングだった。今日の2本目のジャンプはこの地で自分が出せた最高のジャンプでうまくいった。残念ながら着地で何点か逃してしまったけれど、それでもかなり満足している。高いレベルを維持して継続的にトップテンに入れるようにしたいと思っている」と、インタビューに答えた。
ポーランド、好ジャンプ見せたもののワンツーフィニッシュならず
第1ラウンドが終了した時点では、ポーランドのマチェイ・コットとカミル・シュトッホが1位と2位についていた。二人とも2本目でも好ジャンプを決めたものの首位は守りきれなかった。今日の対戦相手は強すぎた。それでも4位のコット、5位のシュトッホに加え、クバツキーが13位、フーラが18位、ジーラも20位に入り、ポーランドチームにとっては前日(12/3)の団体戦の鮮やかな勝利に続き、優秀なチーム成績となった。
総合首位の座を明け渡したフロインド
ドイツスキー連盟の中でトップだったのはマルクス・アイゼンビッヒラーで6位だった。アイゼンビッヒラーは前日の団体戦でも、このフォクトランド・アリーナのジャンプ台と相性が良いことを証明しており、1本目がもう少し伸びていればもっと上を狙えただろう。今のところバイエルン出身のアイゼンビッヒラーの調子は良好だ。
それに対し、それほどの結果を出せなかったのは、ルカ・クーサモ大会で期待以上の活躍を見せたセヴェリン・フロインドだった。今日のフロインドは11位にとどまり、W杯個人総合成績でドーメン・プレウツに首位を奪われ2位となった。若きプレウツは、今季2勝目となったクリンゲンタール個人戦での勝利で、ワールドカップのトップに躍り出たことになり、次週開催予定のノルウェー、リレハンメル大会ではW杯総合首位の黄色いゼッケンをつけて参戦する。
再び好調のデスコンブ=セボア、安定しているクリモフ
クーサモ大会で好成績を出したフランスのヴァンサン・デスコンブ=セボアは、今回も快調だった。今日は10位で、引き続き予選免除組に含まれることになる。ロシアのイエフゲニー・クリモフも健闘の16位に入り、同じくクーサモでの開幕戦の強さを裏付けた。
ファイナルで強さを見せたカナダとアメリカ
マケンジー・ボイド=クローズ(カナダ)が納得の12位、ケヴィン・ビックナー(米)は調子を上げているようで23位だった。
それに対し数々のトップ選手がファイナル出場を逃す
昨シーズン、トップクラスだった選手達が未だに本調子を出せないでいる。例えばミヒャエル・ハイボック(オーストリア、31位)、伊東大貴(日本、33位)、ロマン・コウデルカ(チェコ、36位)、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー、43位)などが、クリンゲンタールで本戦に進める上位30位に入れなかった。
ストゥルサ、転倒でヒヤリ
チェコの若手、ヴォイテヒ・ストゥルサ(チェコ)の転倒では緊張が走った。1本目の着地の際に転倒した後、アウトランでもうろうとして起き上がれず運び出された。しかし、すぐにストゥルサが怪我もしていないことが判明した。しかもストゥルサはファイナルラウンドもきっちり飛び、最終的に28位になった。
2本目に進めなかったフィンランド勢
わずか2名からなるフィンランドチームにとって、今日の試合は残念な結果となった。ヤルコ・メエッテー(41位)も、ヤンネ・アホネン(45位)も上位30位には届かずファイナルラウンドに進めなかった。コーチのアンドレアス・ミッターとフィンランドチームにとっては難しい時期となるだろう。
次に予定されているスキージャンプ・ワールドカップ2試合は翌週末(12月10、11日)に、ノルウェーのリレハンメルで開催される。当初、この大会はロシアのニジニ・タギルで予定されていたが、国際スキー連盟(FIS)の判断によりノルウェーに変更となった。
※注)試合日程は現地時間です。