01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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23日(火)に行われたスキージャンプ・ワールドカップ男子クオピオ大会(フィンランド)の個人戦で、ミヒャエル・ハイボックが優勝し、「フィンランド戦ハットトリック」を決めた。 ハイボックは131.0mと129.0mのジャンプで264.5ポイントを獲得し、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)とチームメイトのシュテファン・クラフトを抑え、ラハティ大会の2勝に引き続きフィンランドでの個人戦3試合目でも勝利を祝った。
ハイボックは試合後に、「このような連勝になるとは、少しも考えていなかった。夢にさえみなかった。ペーター・プレウツ(スロベニア)については、弱くなっているとは引き続きとてもじゃないけど言えない。この試合ではとにかくこれまでより良いジャンプを収めることができたけど、これがまたいつ変わるか分からない。次の大会が行われるアルマトイ(カザフスタン)では、コンチネンタルカップで2回勝ったことがあるから、良い印象を持って向かうことができる」と話した。
ベストフォームに近づいてきているタンデ
ノルウェーチームとして前日(2月22日)の団体戦で優勝した際に新ヒルレコードを樹立したダニエル=アンドレ・タンデは、131.5mと127.0mの飛距離で257.2ポイントをマークし2位になり、今季3度目の表彰台入りを果たした。
タンデは、「今シーズンが始まった頃の好調子にどんどん近づいていっている気がする。アルマトイ大会を楽しみにしている。そこのジャンプ台は、(今季最終戦が行われる)プラニツァのラージヒルに似ている。アルマトイ戦には1度だけ出場したことがあるけれど、その時は失格になってしまった。今回はもっとうまくいくことを願っている」と語った。
シュテファン・クラフトは、122.0mと128.0m、245.2ポイントで、期待以上の3位入賞を喜んだ。
クラフトは、「ここ数日の調子には満足していなかった。今日3位になれて、そしてミッヒー(ハイボック)が優勝して、フィンランド戦の最高の締めくくりになった。これでアルマトイ大会への準備は万端」と意欲を見せた。
またも表彰台を逃したプレウツ
ワールドカップ(W杯)個人総合得点で首位のペーター・プレウツは、フィンランド戦の3試合目でも表彰台を逃した。2本とも123.5mで240.3ポイント獲得となったプレウツは4位だった。
ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は120.0mと129.5m、239.7ポイントで、プレウツに0.6点差で5位に入った。フォアファングは1本目ではまだ15位についていた。
ポーランド、シュトッホの不運もなんのその
ポーランドチームからは、6位と7位にステファン・フーラ(231.8点)とダヴィド・クバツキー(229.0点)が入り優秀な成績となった。カミル・シュトッホも本当はもっとチーム成績に貢献できるはずだった。ソチ五輪金メダリストのシュトッホは、1本目ではまだ5位で希望が持てたが、追い風と技術的なミスで27位まで落とされてしまった。
風の運がついていなかったのは、セヴェリン・フロインド(独)も一緒だ。昨季の総合勝者であるフロインドは、1本目では3位で表彰台コースに乗っていたが、ファイナルラウンドでシュトッホに並ぶ悪い風に当たり、228.0ポイントで8位に終わった。
それに続いたのは同じくドイツのリヒャルト・フライタークと竹内択で、227.8ポイントの同点で9位だった。フライタークは6試合ぶりのトップ10入りだったが、竹内はラハティ戦でも3位になっており好調さを裏付けた。
ドイツの光と影
アンドレアス・ヴァンクも11位でドイツチームに好成績を収めた。それに対し、2日前のラハティ戦で自己初のW杯表彰台入りを果たしたカール・ガイガーは、今回は25位でちょっとした挫折となった。12位のアンダース・スティエルネン(ノルウェー)に続き、オーストリアのフィリップ・アッシェンヴァルトが13位に入り、W杯自己最高成績を喜んだ。
葛西紀明が14位、ロベルト・クラニエツ(スロベニア)が上位15位を締めくくった。
ピオトル・ジーラも16位に入り、ポーランド勢の復調を裏付けた。フランスのヴァンサン・デスコンブ=セボアも17位で良い試合になった。
それに対して納得いく結果が出せなかったのは、ケネス・ガグネス(ノルウェー)、シモン・アマン(スイス)、ロマン・コウデルカ(チェコ)で、それぞれ18位、19位、20位だった。
プレウツ、総合優勝まで秒読み
W杯個人総合成績では、ペーター・プレウツがまたも差を少し伸ばすことができた。プレウツは1,698点で、2位のセヴェリン・フロインドに559点差、今回3位に浮上したミヒャエル・ハイボックには680点の差をつけている。それによりプレウツは、個人戦2試合が予定されているアルマトイ大会で、早くも27日(土)に総合優勝が確実となるかもしれない。
国別対抗では、ノルウェーが5,505ポイントで、2位のドイツに千点以上の差をつけ、今季これから行われる個人戦7試合と団体戦2試合をもってしても、この差は埋められない。
ドイツ(4,465点)、スロベニア(4,247点)、オーストリア(3,789点)の表彰台をめぐる争いは、まだどうなるか分からない。