01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
全リザルト » |
ドイツ、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンで行われた元旦ジャンプでペーター・プレウツ(スロベニア)が優勝した。第64回スキージャンプ週間第2戦であるこの試合でプレウツは133.5mと136.0mで計272.7ポイントを獲得し、ケネス・ガグネス(ノルウェー)とセヴェリン・フロインド(独)を抑えた。これでプレウツは、ジャンプ週間総合トップとなった。
プレウツは試合後のインタビューで、「今日の試合は自分にとって最高の試合の一つとなった。良いジャンプを見せることができてすごく嬉しい。一日中、僕にとって有利に進んでくれたし、自分のジャンプのレベルにとても満足している。こういう風に上手くいってくれると、ジャンプがとても楽しいし、リラックスして臨める。雰囲気はまたしても素晴らしいものだった。回を追うごとに、どんどんスロベニアを応援する旗が増えてきている。」と話した。
4度目の表彰台となったガグネス
ケネス・ガグネスは、132.0mと134.0mの飛距離で計260.1ポイントをマークし2位になり、今シーズンに入って既に4度目の表彰台を挙げた。
ガグネスは、「このチームの一員であることが素晴らしい限り。ここの表彰台に上がれるのは本当に想像以上のこと。自分のジャンプは昨日からどんどん良くなってきているし、このレベルで飛び続けられるようにしたい。」と語った。
完璧に本調子ではないフロインド
オーバーストドルフで行われたジャンプ週間開幕戦で優勝したセヴェリン・フロインドは、今回は133.5mと132.5m、256.8ポイントで初の元旦ジャンプ表彰台を果たした。
昨季のワールドカップ(W杯)総合勝者でもあるフロインドは、「この結果にとても満足している。このジャンプ台での僕の歴史を知っている人は、これが特別なことだと分かってくれると思う。ペーター・プレウツが引き続きとても安定したジャンプを見せているのも驚くにあたらない。誰かが、今日の2ラウンド目の僕のよう小さなミスをしただけで、彼がその隙に入ってくる。総合的にみて、今シーズンは去年に比べて良い前進ができていると思う。昨冬のファールン戦の時と比べると、それでもまだ少し何かが足りない。まぁ、無理にやってもどうにかなることではないと思う。このプロセスでペーターは少し先を行っている。彼のジャンプはより一定している。とは言え、僕も次の2試合に向けて確信をもって臨むつもり。」と語った。
上位についたフォアファング
ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は、128.0mと133.5m、250.8ポイントで大健闘の4位に入った。
オーバーストドルフ戦の2位、ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は 131.0mと132.0m、247.3ポイントで5位になり、ジャンプ週間総合優勝のチャンスを維持することができた。
ハイボックは、「1本目はそれほど満足のできではなかった。もっと上手くできるはずだと気づいた。2本目はここでの僕の最高のジャンプとなって、確実に良くなっている。トレーニングでは飛躍ごとにペーター・プレウツに20ポイント差をつけられていた。今日の試合では、2本合計でその差だった。それでよしとするしかない。ここジャンプ台はとても難しく感じるから、自国のジャンプ台での試合が余計楽しみ。」と話した。
リヒャルト・フライターク(独)は243.6ポイントで6位、その2.1点差でアンダース・ファンネメルが7位でトップ10に入った3人目のノルウェー選手となった。
コウデルカ、トップ10入り
ロマン・コウデルカは241.0ポイントで8位に入りチェコチームに貢献した。シュテファン・クラフト(オーストリア)は238.6点で9位に入り、栄光のタイトル保持への期待は恐らく諦めなくてはだろう。
クラフトは、「1本目は残念ながら攻撃的過ぎたと思う。2本目はとても良い感触だった。なんでもっと先にいかなかったのか分からない。全体としては、2回とも基本的に安定した成績だと思うけど、今年はジャンプ週間総合優勝はもう望めないと思う。」と語った。
伊東大貴は日本勢のトップとして234.0ポイントで10位に入った。
強豪ドイツチーム
ドイツは、再び好調の団体成績を出した。フロインドとフライタークに並び、アンドレアス・ヴァンクが11位、アンドレアス・ヴェリンガーが14位、シュテファン・ライエが17位だった。
アンドレアス・ヴェリンガーは、「去年の締めくくりのジャンプより、良いジャンプで新年を迎えることができた。その勢いを次のインスブルック戦にもつなげていきたい。今日は確実に前進することができたから、このままの調子でやっていきたいと思う。」と話した。
W杯デビューとなった19歳のダヴィット・シーゲルは、上々の16位入りを喜んだ。
シーゲルは喜んで、「すごく素晴らしい気分だった。試合を満喫することができたし、この雰囲気からやる気を沢山得ることができた。技術的な面でセヴェリン・フロインドやペーター・プレウツから多くを学ぶことができる。」とインタビューに答えた。
ランクを落とした葛西とアマン
二人のベテラン、葛西紀明とシモン・アマン(スイス)は12位と13位で、ジャンプ週間総合優勝争いからは外れたことになる。
アマンは、「今日のジャンプは2本とも上手くいかなかった。それに加えて追い風も軽く吹いてきて、空中での感触が良くなかった。上位につくための解決法は急には現れず、ゆっくり発展させていくもの。今のところ、トップ選手からは10m離れているし、着地では20点は越されている。」と話した。
アンダース・スティエルネンは15位で、ノルウェーの好調な団体成績を締めくくった。
安定してきたシュトッホとシュリレンツァウアー
カミル・シュトッホ(ポーランド)は、少し調子を戻してきたようで、ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)と同点の19位だった。グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、ジャンプ週間開幕戦ではファイナル出場を逃したが、今回は21位に入った。
W杯最多優勝記録保持者のシュリレンツァウアーは、「このスポーツで素晴らしいのは、全てが揃えば何もかも簡単に上手くいくということ。もし全てが揃わないと、余計難しい。」と語った。
ルーカス・フラバが25位、ヤクブ・ヤンダが27位、ヤン・マトゥラが28位に入り、チェコ勢にとって良い一日となった。
それに対し、良好な新年の幕切れとはならなかったのは、ファイナル進出を逃した、スロベニアのベテラン、ロベルト・クラニエツ、日本の竹内択、マヌエル・ポッピンガー(オーストリア)だった。
失意の結果が続いているユーリ・テペシュ(スロベニア)は、1本目で失格となってしまった。
プレウツが首位で折り返し
ジャンプ週間全4試合のうち、2戦が終わった現時点で、総合成績トップは572.6ポイントのペーター・プレウツだ。セヴェリン・フロインドが8.6点差で2位に入っており、3位のミヒャエル・ハイボックは551.5ポイントで既に首位に数メートル遅れをとっている。4位と5位はケネス・ガグネス(548.7ポイント)とアンダース・ファンネメル(537.3ポイント)のノルウェー選手2人だ。
ジャンプ週間の舞台は、オーストリア、インスブルックのベルクイーゼル・ジャンプ台へと移り、1月2日(土)には早くも予選が行われる予定となっている。