01 | Paschke, P. | 317.1 | ||
02 | Tschofenig, D. | 309.2 | ||
03 | Ortner, M. | 307.1 | ||
04 | Kraft, S. | 306.0 | ||
05 | Hoerl, J. | 300.9 | ||
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W杯ヴィリンゲン大会(ドイツ)で、カミル・シュトッホ(ポーランド)が2戦目も優勝を果たし、オリンピックを1週間後に控え、好調なフォームを見せつけた。シュトッホは147.0mと145.0mで271.4ポイントを獲得し、2位のセヴェリン・フロインド(独)と3位のペーター・プレフツ(スロベニア)に明らかな差をつけ、W杯総合ランキングでも1位に返り咲いた。
カミル・シュトッホは11回目のワールドカップ優勝に大感激だった。「とても嬉しい。2回とも理想的なジャンプができた。今回は最高の週末になった。この勝利は明日誕生日を迎える妻に捧げたい。ソチ・オリンピックは、良い天気と素晴らしいムードで迎えられたらと願っている。ファンの人達に大きな約束はできないけれど、自分の全力を尽くしたいと思う。」
フロインドが再び2位
土曜(2/1)にも2位だったフロインドは、141.5mと134.0mで257.9ポイントとなり、今回も2位に着いた。地元ドイツの大会で好成績を出せ、フロインドは大満足だった。「すごく満足している!今週末の試合前に、あと1回でも表彰台に立てる、と言われたらすごく嬉しかったはず。ここのジャンプ台とはすごく相性が良い。ここで2回も表彰台に立てて、自分のジャンプが安定していると分かった。ソチ五輪では、もちろんメダル争いに参加できることが目標。でもレベルがとても高いから、ソチでメダルを狙うには、最高のジャンプを見せなくては。ドイツ・チームの誰もが、ソチで表彰台に立つ能力を持っている。」
1回目で首位だったプレフツは3位に
プレフツは、1回目では145.5mを出しリードしていたが、最終的にはフロインドに10.6ポイントの差をつけられた。ファイナルでは132.0mで、葛西紀明とは0.9ポイント差となりギリギリで表彰台に着いた。「僕の1回目のジャンプはパーフェクトだった。2回目は自分の持ち味である感覚より力に頼ってしまった。今日、ソチを前にして総合成績1位の黄色いトリコットを逃してしまったけれど、そんなに悲しいくはない。トリコットと一緒に首位のプレッシャーも無くなった。これが僕にとって五輪に向かう良い体勢なんだ。」と、それでも喜びを表した。
トップ15に6人のスロベニア選手
日本の葛西紀明は141.0mと135.5mのジャンプを見せ、土曜と同様4位に着いた。 5位のロベルト・クラニエツ(134.0m・146.5m、243.6ポイント)の他に、ユーリ・テペシュ(234.6ポイント)とイェルネイ・ダムヤン(234ポイント)が8位と9位に入り、スロベニアがソチの団体戦の有力候補と見てよいだろう。伊東大貴が240.1ポイントで6位、その4.7ポイント差でシュテファン・クラフトが7位でオーストリア勢のトップだった。アンドレアス・ヴェリンガー(独)は232.5ポイントで何とか10位に食い込んだが、首位には程遠かった。11位のヤーン・マトゥラ(チェコ)は調子を取り戻してきている様子で、今季ジャンプ週間の覇者トーマス・ディートハルト(オーストリア)は12位に終わった。13位と14位にネイツ・デツマンとトーマス・ナグリッチが入り、スロベニア勢はトップ成績を収めた。ヤクブ・ヤンダ(チェコ)は15位に入り自信をつけた。
不調のアマン
スイスのオリンピック期待の星は気勢をそがれてしまったようだ。グレゴア・デユヴァンデンは17位に着いたが、土曜の試合では33位でファイナルを逃したシモン・アマンは25位と、やはり調子が出ないようだ。
今日のオーストリア勢トップだったシュテファン・クラフトはソチ五輪に出られないが、オリンピックへの切符を持ったミヒャエル・ハイボックとアンドレアス・コフラーは19位と35位であまり伸びなかった。ヤンネ・アホネン(フィンランド)も、待望の金メダルを手にするには小さな奇跡が起こるのを祈るしかないが、ヴィリンゲンでは少なくとも手堅い20位に入った。
ドイツのリヒャルト・フライターク、アンドレアス・ヴァンク、そしてマリヌス・クラウスは、21位、23位、26位という結果で、課題が山積だ。27位のカレル・ヌルムサル(エストニア)と、30位のシメン=キー・グリムスルード(ノルウェー)は、今季はじめてのW杯ポイントを計上した。
シュトッホが総合首位でソチへ
W杯総合では、カミル・シュトッホが921ポイントとなり、ペーター・プレフツに13ポイント上回り、再び首位に着いた。764ポイントの葛西紀明は総合3位としてソチに行くことになり、最近の4試合を欠場しているグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)に76ポイントの差をつけている。セヴェリン・フロインドはヴィリンゲン大会で2戦とも2位だったことにより、シモン・アマンを押しのけ5位に食い込んできた。
最初の決戦は来週末に
ソチ冬季オリンピックのスキージャンプ戦は、来週末のノーマルヒルで幕が切って落とされる。2月14日(金)、15日(土)にはラージヒルのメダル争いが予定され、2月17日(月)には注目の団体戦が行われることになっている。