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男子 元旦ジャンプ チョフェーニックが優勝

作成: 01.01.2025 18:13 / hn

第73回 スキージャンプ週間の第2戦が2025年1月1日(水)、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)で開催され、オーストリアのダニエル・チョフェーニックが優勝した。

ドラマチックな今日の試合でチョフェーニックは、スイスのグレゴア・デシュヴァンデンを2位に、オーストリアのミヒャエル・ハイボックを3位に抑えて勝利を飾った。

ダニエル・チョフェーニックは2本目のジャンプの着地時にかなりぐらつき、ハラハラさせられたが、ジャンプ自体はうまくいき優勝に充分ふさわしいものだった。

チョフェーニックは、「2025年の始まり方として、これ以上のものは望めない。去年も同じことを考えていたから、今日実現してなおさら嬉しい。ジャンプは会心の出来だったけど、今日の着地は良くなかった。でも今はそれもどうでもよくなった。チームメイトのミッヒー(ミヒャエル・ハイボック)と一緒に表彰台に上がれたから、当然チーム内でのお祝いがもっと楽しくなる。僕が上のスタート地点にいる時に彼が2位になったのが聞こえたから(ハイボックの)表彰台入りは確実だというのが分かった。その分僕のプレッシャーも軽くなったし、チームにとっても喜ばしいこと。ミッヒーが安定したパフォーマンスを見せられたことは彼にとっても素晴らしいことだし、僕もものすごく嬉しい」と話した。

 

(インタビュアー)ジャンプ週間の総合ランキングではまだ3名のオーストリア人選手が上位に並んでいるから、落ち着いて次のインスブルック戦に臨めるのでは?


「本当にその通り。僕ら全員が(オーストリアの)赤白の旗の海を見るのを楽しみにしている。もちろん(ドイツの)オーバーストドルフとガルミッシュ=パルテンキルヒェンもすごい盛り上がりだったけど、今年のインスブルック戦はチケットも完売しているそうだし、特別なものになりそう。オーストリアのファンが沢山来てくれるはずだし、僕らはインスブルック大会をとても楽しみにしている。ジャンプ週間の総合リーダーとしてオーストリアでのホームゲームに臨むのは格別な気分。 本当にスゴイ。なんという素晴らしいシーズン。こんな瞬間は一生でもめったに無いことだから、この瞬間を満喫したい」とチョフェーニックは勝利後のインタビューに答えた。


チョフェーニックは今日の勝利でジャンプ週間総合ランキングだけでなく、ワールドカップ(W杯)総合でも首位に浮上した。

チョフェーニックはW杯総合得点を796ポイントまで伸ばし、これまで首位につけていたピウス・パシュケ(ドイツ、今日は9位)に2点差で首位となった。


今日の4位はスロベニアのアンツェ・ラニセク、5位には今日3人目のオーストリア人選手ヤン・ホアルが続いた。

引き続きオーストリアチームが圧倒的強さを見せている。

Gregor Deschwanden

 

ドイツチームはカール・ガイガーが6位、ピウス・パシュケが9位、アンドレアス・ヴェリンガーが10位と、手堅い成績を収めた。それでもスヴェン・ハンナヴァルト以来熱望されているジャンプ週間総合優勝は、今季も望めなさそうだ。 競争相手がとにかく強すぎる。

ドイツのヘッドコーチ シュテファン・ホルンガッハーは、「元旦ジャンプでトップテンに3人入ったらそれはもう良い成績。 トップには少し差をつけられてしまったけど、カール・ガイガーの今日のジャンプは本当に素晴らしかった。表彰台入りしてもおかしくないぐらいだった。ピウス・パシュケは今日は残念ながら1本目が思うようにいかなかった。アンディ・ヴェリンガーはうまく飛んだけど、風に恵まれなかった。総合的に見たら、満足いく結果だったと言える。その時の風の条件がどうかとか、着地がどうかなども含め、最後は総合的に決まる。例えばカール(ガイガー)の着地は理想的とは言い難かった。(ジャンプ週間は)あと2試合あるけれど、トップとの差は開いてしまった。チョフェーニックはとても安定して高いレベルのジャンプを飛んでいる。まだ何が起こるか分からないし、我々は攻撃態勢を崩さずに、1試合ずつ良い結果を出せるようにしていくだけ。一番大事なのはW杯の総合成績」と、話した。

日本チームの今日のトップは12位の中村直幹だった。13位に二階堂蓮が続き、小林陵侑は28位に入った。

小林朔太郎は35位、佐藤慧一は37位で、上位30人による2本目に進めなかった。

 

Daniel Tschofenig

 

W杯男子ガルミッシュ=パルテンキルヒェン戦(2025年1月1日)トップ10

順位 ビブ 名前 飛距離1 飛距離2 合計
1. 2 Tschofenig, Daniel 141.5 143.0 298.9
2. 4 Deschwanden, Gregor 138.0 140.5 290.3
3. 3 Hayboeck, Michael 145.0 137.5 289.0
4. 6 Lanisek, Anze 139.5 140.5 288.3
5. 1 Hoerl, Jan 134.0 142.5 283.0
6. 7 Geiger, Karl 137.0 138.5 282.7
7. 5 Forfang, Johann Andre 136.5 137.5 281.1
8. 11 Kraft, Stefan 131.5 140.5 278.7
9. 9 Paschke, Pius 129.0 143.5 275.9
10. 12 Wellinger, Andreas 126.5 134.0 274.0

 

W杯男子総合成績 トップ10(2025年1月1日現在)

順位 名前 合計  
01 Tschofenig, Daniel 796  2
02 Paschke, Pius 794  1
03 Hoerl, Jan 756  1
04 Kraft, Stefan 599  0
05 Deschwanden, Gregor 584  0
06 Wellinger, Andreas 419  0
07 Sundal, Kristoffer Eriksen 415  0
08 Geiger, Karl 327  1
09 Ortner, Maximilian 324  1
10 Hayboeck, Michael 316  0

 

ジャンプ週間総合成績(全4試合中2試合を終えた2025年1月1日現在)

順位 名前 合計  
01 Tschofenig, Daniel 622.5  2
02 Hoerl, Jan 614.6  0
03 Kraft, Stefan 613.8  2
04 Deschwanden, Gregor 608.9  2
05 Forfang, Johann Andre 600.0  0
06 Paschke, Pius 597.2  2
07 Hayboeck, Michael 589.0  1
08 Geiger, Karl 582.7  0
09 Lanisek, Anze 579.3  6
10 Sundal, Kristoffer Eriksen 572.8  3

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

ギャラリー

統計

最長不倒
145.0m
Hayboeck, Michael (AUT)
最短ジャンプ
106.0m
Kos, Lovro (SLO)
平均飛距離
129.0m
K点越えジャンプ
80.8%
ネーション数
15
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
6
Norwegen
Tschofenig, Daniel
22.12.24
Engelberg
Österreich
29.12.24
Kraft, Stefan (AUT) Oberstdorf