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W杯ヴィケルスン クラフトとフーバーが圧倒的強さ

作成: 17.03.2024 19:32 / hn

3月17日(日)、スキーフライングワールドカップヴィケルスン大会(ノルウェー)で、オーストリアの二人シュテファン・クラフトダニエル・フーバーが圧倒的な強さを見せた。第1戦ではクラフトが1位、フーバーが2位、そして第2戦ではフーバーが1位、クラフトが2位となった。

それに加えシュテファン・クラフトは2024年RAW AIR総合優勝を遂げ、さらに2023/24シーズンのワールドカップ総合優勝も決めた。

シュテファン・クラフトにとっては3度目のRAW AIR総合優勝、そして3度目のワールドカップ(W杯)総合優勝となった。

今日の勝利は今季13勝目だった。2月にスキーフライング世界選手権の金メダルも獲っており、この冬のクラフトは 際立った強さを見せていた。

今日の2試合目、スーパーファイナル戦(3ラウンドで競われる)で優勝したダニエル・フーバーは、「今回は素晴らしいRAW AIR(ノルウェーツアー)だった。今日の最終戦を勝利で締めくくることができて、完璧な終わり方になった。RAW AIR総合で表彰台に上がれるとは、もう全く予想していなかった」と、話した。


フーバーはRAW AIRの2試合目、オスロ戦で2本目に進めず総合21位まで順位を落としていた。 
しかしその後31歳のフーバーは、試合ごとに順位を上げ、最終的にはRAW AIR総合3位まで追い上げた。

フーバーは、「RAW AIRはスキーフライングで決まることが今日改めて示された。それを今日の僕のジャンプで証明できてものすごく嬉しい」と、喜んだ。 

ヴィケルスン・スーパーファイナル:結果

1位 D. フーバー 689.2
2位 S. クラフト 671.9
3位 T. ザイツ 633.0
4位 P. プレウツ 628.5
5位 D. プレウツ 619.4
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W杯男子総合ランキング(ヴィケルスン大会後)

1位 S. クラフト 2063  0
2位 小林陵侑 1633  0
3位 A. ヴェリンガー 1459  0
4位 J. ホアル 1133  0
5位 P. プレウツ 931  0
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オーストリアチームにとって喜ばしかったのは、RAW AIRでのフーバーとクラフトの活躍だけでなく、2023/24シーズンのW杯総合優勝が早くもシュテファン・クラフトに確定したことも上乗せされた。

来週末のプラニツァ(スロベニア)での個人戦2試合を残すばかりとなった現在、首位のクラフトは2位の小林陵侑(今日は9位と11位)に430ポイントもの差をつけている。

更に、W杯国別得点でも他を寄せつけない圧倒的な成績でオーストリアが首位となっている。
ヘッドコーチのアンドレアス・ヴィドホルツルはここ数年で、シュテファン・クラフトを中心に非常に強いチームを形成しており、それがシーズン終盤の現在、顕著に示されている。


スキージャンプW杯総合:国別得点

1位 オーストリア 7361  0
2位 ドイツ 4764  0
3位 スロベニア 4444  0
4位 ノルウェー 3833  0
5位 日本 2949  0
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伝統的にスキーフライングを得意とするスロベニアチームも好成績を収めた。

ドーメン・プレウツは第1戦で3位、ティミ・ザイツは第2戦で3位となり表彰台入りを果たし、更にペーター・プレウツがRAW AIR総合で大健闘の2位入賞を飾った。
ペーター・プレウツは来週末、自国スロベニア、プラニツァでのシーズンファイナルで引退することを決めており、もともと伝説的な盛り上がりを見せるプラニツァだが、2024年は新たな次元の盛り上がりとなりそうだ。


それに対し、他のチームはあまり見せ場がなかった。2試合目でポーランドのアレクサンダー・ツニショルが7位、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーが9位、スイスのグレゴア・デシュヴァンデンが10位に入ったものの、それ以外のトップテンはオーストリアとスロベニア勢が占めた。


ドイツのヘッドコーチシュテファン・ホルンガッハーは、「今日のスーパーファイナルは新しい試合形式だった。ラウンド間の待ち時間が少し長すぎる感じがした。私達は残念ながらRAW AIRを良い成績でスタートできなかったが、トロンハイムでは少し改善できた。スキーフライングでは、世界のトップには現在少し引けをとっている。それはオーバーストドルフでもう明らかになっていた。アンドレアス・ヴェリンガーがRAW AIR総合で6位となったなのは、それはそれとして受け止めるしか無い。もちろんもっと上を目指しているが、スポーツでは時として甘んじなくてはいけないこともある」と、説明した。

2024年 Raw Air 総合:最終結果

1位 S. クラフト 2494.7  0
2位 P. プレウツ 2369.1  0
3位 D. フーバー 2326.7  6
4位 T. ザイツ 2281.9  3
5位 M. ハイボック 2239.8  0
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ジャンパー達は、来週末スロベニア・プラニツァのフライングヒルにて大いなるシーズンファイナルを迎えることになる。

プラニツァ大会では3月22日(金)から24日(日)の間に、この冬最後の3試合が予定されている。


Daniel Huber

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差は-8時間です。

 

ギャラリー

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統計

最長不倒
244.0m
Huber, Daniel (AUT)
最短ジャンプ
105.0m
Stoch, Kamil (POL)
平均飛距離
195.5m
K点越えジャンプ
58.0%
ネーション数
10
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
6
Österreich
Huber, Daniel
06.01.22
Bischofshofen
Österreich
13.03.24
Kraft, Stefan (AUT) Trondheim