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初開催のポーランドツアー:注目データ

作成: 10.01.2024 13:26 / hn

スキージャンプ史上初めての開催となるポーランドツアーがいよいよ開幕となる。

ヴィスワ、シュチルク、ザコパネの3会場で行われる競技の合計点で、ツアーの総合優勝が決まる。
最初の会場ヴィスワでは今週末、スーパーチーム戦と個人戦がそれぞれ1試合開催される予定だ。
ツアー総合成績は、各試合そして各予選での各国上位二人の得点の合算で決まる(ザコパネの団体戦だけは、全4選手の得点が加算される)。
最終的に最高得点をマークした国が、賞金の5万ユーロを獲得することになる。

知っていれば、ポーランドツアーがもっと面白くなるデータを以下にまとめた。

- スキージャンプ・スーパーチーム戦は、これまでレークプラシッド・ラージヒル(アメリカ)とルシュノフ・ノーマルヒル(ルーマニア)で開催されており(共に2023年2月)、今回が3度目の開催となる。

スーパーチーム戦では、一カ国につき各2名が出場し、3ラウンドをもって競技される。

- 昨季のスーパーチーム戦では、レイクプラシット大会はポーランド(ダヴィド・クバツキとピオトル・ジワ)が、ルシュノフ大会ではドイツ(アンドレアス・ヴェリンガーとカール・ガイガー)が優勝した。


- 最後に開催された2021年11月のヴィスワ大会個人戦で両試合とも優勝したのはダヴィド・クバツキ(ポーランド)だった。

- 昨季のスーパーチーム戦の両試合で表彰台入りを果たした国はオーストリアだけだ。レークプラシッド戦ではシュテファン・クラフトとダニエル・チョフェーニックが、ルシュノフのノーマルヒル戦ではクレメンス・アイグナーとフィリップ・アッシェンヴァルトが表彰台入りした。

- 最近開催されたヴィスワ団体戦の3試合(2019年、2020年、2021年)で優勝したのはオーストリアだった。シュテファン・クラフトとダニエル・フーバーはこの全3試合に参戦した。

- 今季のジャンプ週間王者小林陵侑のヴィスワ戦での最高成績は、2018年11月18日のラージヒル個人戦での3位だ。

- 昨季のレークプラシッド・スーパーチーム戦で、小林陵侑と中村直幹のペアで臨んだ日本は3位入賞を遂げた。

シュテファン・クラフト
- ワールドカップ(W杯)通算勝数ランキング5位のシュテファン・クラフト(W杯通算36勝)は、現時点で同点のヤンネ・アホネン(フィンランド、36勝)を超すことができそうだ。クラフトより多く優勝しているのは、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア、53勝)、マッティ・ニッカネン(フィンランド、46勝)、アダム・マリッシュ(ポーランド、39勝)、カミル・ストッフ(ポーランド、39勝)の4人だけだ。
- 107回表彰台入りを飾っているクラフトは、W杯個人戦最高記録となっているヤンネ・アホネンの表彰台108回のレコードに並ぶことができるかもしれない。
- クラフト(5回)は、カミル・ストッフ(5回)と共に、ヴィスワ戦個人戦で最も多く表彰台に上がったことのある選手だ。
- ヴィスワで開催されたジャンプの試合で(個人戦と団体戦を合わせて)クラフトほど多くの勝利(4勝)と表彰台入り(10回)を果たした選手はいない。
- 数日に渡るスキージャンプ・イベントで、クラフトはこれまでに3回総合優勝を果たしている:2014/15 ジャンプ週間、2021/22のRAW AIRノルウェーツアー、2022/23のプラニツァ7。

Andreas Wellinger

 

小林陵侑
- 小林陵侑は今季のジャンプ週間で、史上初の4試合連続2位で総合王者となった。そして1998/99年のヤンネ・アホネン以来、4戦中1勝もせずにジャンプ週間総合優勝を決めた選手となった。
- 小林陵侑は今シーズンに入ってからまだW杯個人戦で優勝を遂げていない。2017/18シーズン以来、小林が個人戦で一度も優勝できなかったシーズンはない。
- 小林陵侑は今季5回表彰台に上がっている。
- これまでのヴィスワ個人戦での小林陵侑の最高成績は、2018年11月18日 の3位となっている。
- 小林陵侑は、数日に渡るスキージャンプ・イベントのうちジャンプ週間(3回)、RAW AIRノルウェーツアー(2018/19)、プラニツァ7 (2018/19)、ヴィリンゲン5/6(2018/19)で総合優勝を飾っている。同じくこの全てのイベントで総合優勝を果たしたことがあるのは唯一カミル・ストッフだけだ。


その他のデータ
- ヴィスワでの最後のW杯個人戦(2022年11月)2試合で優勝したのはダヴィド・クバツキ(ポーランド)だった。クバツキの今季の最高成績は、12月17日エンゲルベルク戦での14位となっている。

- ポーランド(99勝)は、オーストリア、フィンランド、ノルウェー、ドイツ(東西)に続いてW杯男子個人戦で100勝を達成する5カ国目となれるかも知れない。

- ドイツのアンドレアス・ヴェリンガー(2014年1月)とオーストリアのヤン・ホアル(2021年12月)は、ヴィスワ大会で自己初のW杯優勝を飾った。

 

Ryoyu Kobayashi

 

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