作成: 31.12.2021 19:13
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12月31日(金・大晦日)、ワールドカップ女子リュブノ大会の1戦目が行われ、開催国スロベニアのニカ・クリツナーが優勝した。昨シーズン女子ワールドカップ総合優勝を飾ったクリツナーは、優勝候補のマリタ・クラマー(オーストリア)とチームメイトのエマ・クリネッチを抑えた。
今シーズンから始まった「リュブノ・シルヴェスター・ツアー(大晦日/元旦ジャンプ)」の開幕戦では、上から4位までにスロベニア勢が3人入賞した。
スロベニアチームにとっては、ホームで開催のワールドカップ(W杯)特別ツアーで、勝者ニカ・クリツナー、エマ・クリネッチが3位、ウルサ・ボガタイが4位となり完璧な幕開けとなった。
スロベニアの強豪ジャンプ女子チームは、特にホームゲームでは強い。
Nika Kriznar
クリツナーは、「どうして今日こうなったのか分からなくて、気をのまれてしまっているけど、嬉しい。明日も良いジャンプを収めることができるようにしたい。その後で今日の成功を改めて満喫したい」と、試合後のインタビューで感激を伝えた。
Marita Kramer
優勝を期待されていたオーストリアのマリタ・クラマーは、1本目では首位につけていたものの、最終的には2位に甘んじなくてはだった。ファイナルラウンドの89m(125.2ポイント)では、クリツナーの94.5m(132ポイント)のジャンプにはかなわなかった。
クラマーは、「今日の2位という成績に満足してはいるけれど、2本目は残念ながらうまくいかなかった。でもリュブノでは何度か経験したこと。このジャンプ台に合わせるのはちょっと難しい。それも考え合わせると、今日の結果は上々と言える。今は明日の試合を楽しみにしている。明日は良いジャンプを2本揃えたい。大晦日と元旦にかけてジャンプするのは私達にとってはとても特別なことで、まだちゃんと実感がわいていない。まずは良い年越しをして、明日はまた攻めていく」と、試合後に意欲を見せた。
それでも女子W杯総合成績ではクラマーが710ポイントで、引き続きダントツの首位となっている。総合2位にはカタリーナ・アルトハウス(ドイツ)が506ポイントで続いている。
今日のアルトハウスは、日本の高梨沙羅と同点で5位だった。
7〜9位にはオーストリアの3人、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ、リサ・エーダー、エヴァ・ピンケルニッヒが並んだ。
日本チームは5位の高梨沙羅の他に、勢藤優花が15位、 伊藤有希が28位、岩渕香里が29位に入った。岩佐明香(はるか)は44位だった。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。