01 | Hoerl, J. | 310.5 | ||
02 | Tschofenig, D. | 304.0 | ||
03 | Deschwanden, G. | 298.7 | ||
04 | Wellinger, A. | 291.5 | ||
05 | Geiger, K. | 291.1 | ||
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オーストリアのシュテファン・クラフトがラージヒルの新世界チャンピョンになった。
ノルディックスキー世界選手権オーバーストドルフ大会(ドイツ)で、大雪となった3月5日(金)、男子ラージヒル個人戦が行われ、2017年の世界選手権ラハティ大会(フィンランド)でも既に同タイトルを獲得しているシュテファン・クラフトが優勝した。オーバーストドルフのラージヒル(ヒルサイズ137m)で銀メダルに輝いたのはノルウェーのロバート・ヨハンソン、銅は地元オーバーストドルフ出身のカール・ガイガーが手にした。
シュテファン・クラフトが世界の頂上に戻ってきた。昨シーズンはワールドカップ総合優勝を果たしたクラフトだが、今シーズンの初頭に新型コロナウィルスに感染し、その後も腰痛に悩まされうまくいかない時期を経て、今日再び鮮やかに返り咲いた。
132.5mと134mのジャンプで合計276.5ポイントを獲得したクラフトは、最終的に2位のロバート・ヨハンソンに4.4点差だった。ヨハンソンは129.5mと135.5mで、272.1ポイントだった。
クラフトはORF(オーストリア国営放送)のインタビューに、「ここで起こったことが信じられない。僕がここに居られること、身体的にこれほど復調できたことは沢山の人のおかげだから、感謝の言葉を伝えたい」と答え、「僕がワールドカップで初優勝を果たしたのも、ここオーバーストドルフで、その時もこんな天気だった。 やるべきことは分かっていた。ただ攻めていくこと。とにかくすごいエネルギーに満ちていた。これまでに起こったことを考えると、このメダルは驚異的とも言える。夏にはとても考えられなかったこと」と、圧倒された様子で話した。
クラフトは、2017年の世界選手権での個人戦2試合に続き、3度目の個人戦金メダルをつかんだことになる。
ロバート・ヨハンソンは2位入賞を果たして、世界選手権の個人種目で初めてのメダル獲得となった。今回の世界選手権でヨハンソンは、既に男女混合団体戦の銀メダルを手にしている。
3位は267.4ポイントのカール・ガイガーだった。ガイガーはノーマルヒル個人戦で銀メダル、男女混合団体戦で金メダルをとっており、今日の銅メダルで、オーバーストドルフにて全種類のメダルを制覇したことになる。
ガイガーはZDF(第2ドイツテレビ)のインタビューに応えて、「1本目のジャンプにはまだ腹が立っている。2本目はだいぶ良かった。(1回目の)6位からどれだけ追い上げられるか分からなかったから、この結果になって本当に嬉しい」と、話した。
ノーマルヒル戦の世界王者ピオトル・ジーワは4位と再び好成績を収め、スロベニアのアンツェ・ラニセクは5位につけた。
前回の世界選手権の金メダリスト、マルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)は派手に転倒し、背筋の凍る思いをした。アイゼンビッヒラーは1回目でミスをして上位から離され16位で折り返したが、2回目では134mの大ジャンプを見せた。しかし着地でリスクをおかしすぎて大転倒してしまった。幸運なことに怪我はなかったようだ。
日本チームからは、佐藤幸椰が7位、佐藤慧一が13位に入った。小林潤志郎は32位、小林陵侑は34位だった。
3月6日(土)には今大会の締めくくりとなるラージヒル団体戦が続く。オーストリア、ノルウェー、ポーランド、ドイツ、そしてスロベニアが接戦を繰り広げることになるはずで、間違いなく目の離せない試合になるだろう。
ラージヒル男子団体戦は17:00(日本時間 翌1:00)から開催されることになっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。