01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月5日(土)、ワールドカップ男子ニジニ・タギル大会(ロシア)で第1戦が行われたが、とんでもない試合になった。1本目で1位につけていた好調のマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)が、ファイナルラウンドで無情な風に落とされた。バイエルン出身のアイゼンビッヒラーは、辛うじて転倒はまぬがれたものの、早くも80m地点で着地となり、ランキングも地に落ちた。結果は28位で、ワールドカップ総合首位の黄色いゼッケンは、今日の勝者ハルヴォア=エグナー・グラネルド(ノルウェー)の手に渡ってしまった。こんなことってあるだろうか。
極寒のニジニ・タギルで80mジャンプを終えたマルクス・アイゼンビッヒラーは、見るからに頭にきており、「ものすごく怒っているし、自分にも腹が立ってしょうがない。でも、僕らの競技ではこういうことは付き物だということも充分分かっている」と、頭と心がせめぎ合っている様子だった。
今日、厳寒のニジニ・タギルで勝利を手にしたのは、先週末のルカ戦でも勝ったグラネルド(ノルウェー)だった。アイゼンビッヒラーと同様に好調のグラネルドは、2本とも好ジャンプを揃えて最終的にオーストリアのダニエル・フーバーを2位に抑えた。
グラネルドは、「今日は、風がコロコロ変わって本当に難しい天候条件だった。マルクス(アイゼンビッヒラー)は今日は気の毒だったけど、誰もが一度は味わう悲運だと思う。僕ももう味わったことがある」と、試合後のインタビューで答えた。
今日一番の驚きは、オーストリアのトーマス・ラックナーの活躍だった。4位入賞となり、チームメイトのダニエル・フーバーに続く好成績を収めて、オーストリアチームを沸かせた。ラックナーにとってはワールドカップ(W杯)初のポイント獲得となり、ヴィスワ大会後にコロナ感染者が複数出てトップ選手が外れたオーストリアチームにとっては、予想以上に優秀な団体成績となった。素晴らしいことだ。
5位につけたのは、ピウス・パシュケ(ドイツ)で自己最高成績となった。ヘッドコーチのホルンガッハーは今週の初めには既に、パシュケが表彰台に上がることになるのも時間の問題だと予告していた。
ポーランドもアレクサンダー・ツニショルが6位に入り優秀な成績を収めた。
日本チームからは、佐藤幸椰が8位、小林陵侑が12位、佐藤慧一が14位、中村直幹が29位に入り、伊東大貴は31位、小林潤志郎は36位だった。
かなりの波乱にみちた今日の試合で、スイスの若手ドミニック・ペーターも逸話を残した。ペーターは1本目のジャンプで、スタートバーに座った状態でジャンプスーツを調整したとして一度失格とみなされた。しかしその後、スタートバーの技術的な問題が原因で接触したことが判明して、失格が取り消されて競技に戻ることができた。最終的にペーターは自己最高の16位という大健闘の結果を収めた。
W杯総合成績では、これまでリードしていたマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)が合計283ポイントで2位となり、今日の勝者グラネルドが計300ポイントで首位に浮上した。
ニジニ・タギル大会の第2戦は、12月6日(日)16:30(日本時間 翌0:30)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。