作成: 29.12.2019 22:24
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12月29日(日)、第68回スキージャンプ週間開幕戦で、前年総合優勝した小林陵侑(23歳)が堂々の優勝を飾った。2位はドイツのかーカール・ガイガー、3位はポーランドのダヴィド・クバツキーだった。
絶好の天候条件に恵まれたドイツ・オーバーストドルフのアウディアレーナは超満員で、2万5千5百人の観客は第68回スキージャンプ週間の素晴らしい開幕戦に盛り上がった。
最終的に優勝したのは、ジャンプ週間の試合で5連戦目となる小林陵侑だった。23歳の小林にとってはワールドカップ(W杯)通算16勝目となる。
「僕を応援してくれた全ての人にお礼の言葉を伝えたい。2本目のジャンプはうまくいったけど、正直に言って、ファイナルラウンドは少し守りに入ってしまった」と、小林陵侑は試合を振り返った。
小林は両ラウンドで再び圧倒的な強さを持つことを示した。
2位にはオーバーストドルフ・アレーナから数キロしか離れていない地域出身のカール・ガイガーが、ホームのジャンプ台で自己ベスト成績を収めた。ガイガーは素晴らしい競技をして、今日の成功に大喜びした。
「ジャンプは2本とも上手くいった。今日の成績が出せてものすごく嬉しい。この会場の盛り上がりが、本当にやる気を奮い立たせてくれる。上のスタート地点で2万5千人以上の姿を見て歓声を浴びるのは格別だった。こんな風に上手くオーバーストドルフで飛べたのは初めてで、今日は本当に楽しかった」とガイガーは喜びを伝えた。
3位に入ったダヴィド・クバツキーは、「今日の自分のジャンプにとても満足している。昨日に比べていくつか微細な調整をした。言ってみれば一晩でジャンプが改善されたことになるから、やって良かった。これほどの高レベルの試合で表彰台に上がれて幸せ」と話した。
4位はオーストリアのシュテファン・クラフだった。クラフトは291.2ポイントで、今日の勝者小林陵侑に13.9点差で、引き続き総合優勝の有力候補に数えられている。
ポーランドのピオトル・ジーワが5位、オーストリアのフィリップ・アッシェンヴァルトが6位だった。
日本の佐藤幸椰は7位だった。
ノルウェーのロバート・ヨハンソンは強い背中の痛みがあったにも関わらず参戦し、8位と健闘した。
ドイツのマルク・アイゼンビッヒラー、ピウス・パシュケ、シュテファン・ライエの3人が11、12、13位に続き好調だった。
ジャンプ週間総合成績では、今日の上位4名がタイトルを争う様相となっている。5位のピオトル・ジーワ(ポーランド)は、4位のシュテファン・クラフに約10点の差となっている。トップ4の強さを考えると、この差を縮めるのは難しいだろう。
ジャンプ週間は、12月31日(火)に行われるドイツのガルミッシュ=パルテンキルヒェンでの公式トレーニング(11:45、日本時間19:45)と予選(14:00、日本時間22:00)に続く。
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ジャンプ週間:総合成績
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。