01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
全リザルト » |
2019年スキージャンプ・グランプリは、10月5日(土)ドイツ・クリンゲンタールにて、難しい天候条件の中、1ラウンドのみの最終戦で幕を閉じた。当初クリンゲンタールのフォクトランド・アリーナでは強風が吹き荒れ、サマーシーズンの最終戦は開催できないかと思われたが、時間を遅らせなんとか1ラウンドをスタートさせることができた。
最終的にスロベニアのアンツェ・ラニセクが輝かしき今日の勝者となった。ラニセクは139.5mのジャンプで137.6ポイントを獲得して、チャイコフスキー大会で2勝を挙げた2年前以来のFISグランプリでの勝利を飾った。
長い一日を終え、23歳のラニセクは「今日は風の条件がころころ変わって本当に難しかった。開始時間が3回も変更されて、その都度僕達は準備しなくてはだった。集中し続けるのは簡単じゃなかったし、風の運も必要だった。夏のあいだ中問題を抱えていたから、ここで優勝できるとは思っていなかった。やっとヒンツェンバッハとここクリンゲンタールでは良いジャンプを収めることができた」と喜びを伝えた。
今日一番のジャンプを見せたのはノルウェーのマリウス・リンドヴィクだった。リンドヴィクは148mの飛翔で、シュテファン・ライエが立てたこれまでの夏のクリンゲンタールでの最長記録を2.5mも更新した。最後は新記録だけでなく、勝者にわずか1点差で2位入賞を果たしグランプリ初表彰台入りも祝った。
「これほど飛距離を伸ばせるとは思っていなかった。今日は風も時間の遅れも大変だったけど、自分ではうまくこなせたと思う」と21歳のリンドヴィクは話した。
ポーランドのピオトル・ジーラは、前大会のヒンツェンバッハと同じく再び3位に入った。ジーラは今日135mのジャンプで135.6ポイントをマークした。ピオトル・ジーラは、「今日のジャンプはかなりうまく決まって嬉しいし、この結果が出せて喜んでいる。今日は僕にとって良い一日になった」と語った。
同じくポーランドのダヴィド・クバツキーにとっても、悪天候にも関わらず良い一日となった。クバツキーは今日の試合で、日本の小林陵侑に続く5位となり、2019年FISグランプリ総合優勝を手にした。自分でも思いも寄らない結果だったようで、「何試合も参戦していなかったから、ヒンツェンバッハ戦の後に総合成績で上位につけているを知ってビックリした。ここクリンゲンタールでは、結果に集中するのではなくて、とにかく良いジャンプを飛びたいと思っていた。このやり方がとても上手くいった。総合優勝できて嬉しいけれど、冬のシーズンが始まるまでにはまだ沢山の課題があることも分かっている」と、すでに2017年にもグランプリ総合優勝を果たしているクバツキーは話した。
今日の試合の前までは、日本の佐藤幸椰がクバツキーをわずかにリードして首位につけていた。しかし今回のクリンゲンタール戦で佐藤幸椰は11位となり、2019年グランプリ総合成績は2位となった。総合成績で294ポイントとなった佐藤は、ダヴィド・クバツキー(305ポイント)にわずかに超されてしまった。スロベニアのティミ・ザイツは最終戦で8位となり、総合3位の座を268ポイントで守った。
今日ノルウェー勢の2番手だったのは、6位に入ったロバート・ヨハンソンだった。ポーランドのヤクブ・ヴォルニーは健闘の7位で、昨日の予選で見せた強さを裏付けた。
日本の竹内択(9位)に続いて10位に入ったカール・ガイガーが今日のドイツ勢のトップだった。オーストリアチームのトップは20位のグレゴア・シュリレンツァウアーだった。
これからスキージャンパー達は冬のワールドカップシーズンに向けて最終的な準備期間に入る。
今季のワールドカップは11月23日と24日にポーランドのヴィスワで行われる試合で開幕となる。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。