01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2019年FIS(国際スキー連盟)グランプリ・ヒンターツァーテン大会(ドイツ)で、7月27日(土)の晩、男子個人戦が開催され、ドイツのカール・ガイガーが106mと99m(計253.6ポイント)のジャンプで、オーストリアのグレゴア・シュリレンツァウアー(253.2ポイント)を僅差ながら2位に抑え優勝した。3位は同じくドイツのリヒャルト・フライターク(248.7ポイント)だった。この勝利でガイガーは、グランプリ総合成績でも首位につけた。
今日はさながらカール・ガイガーのための土曜日だった。午前中に行われたヒンターツァーテン男女混合団体戦では男女4人のチームに選抜され、個人成績1位の成績でドイツチームの優勝に貢献して強さを証明していた。そして夜の男子個人戦でも、大声援を浴びる中、オーバーストドルフ出身のガイガーは勝利した。26歳のガイガーにとってはFISグランプリ通算3勝目となり、これまでの2勝は昨夏のルーマニア・ルシュノフ大会で祝った。ガイガーは、「ここヒンターツァーテンでは、いつ飛んでも楽しいけれど、今週末のこの大会では本当に満喫することができた。もちろん、こんなにうまくいってもの凄く嬉しい」と勝利を喜んだ。
今日驚きの活躍を見せたのは、オーストリアのグレゴア・シュリレンツァウアーだった。男子のワールドカップ最多優勝記録を保持するシュリレンツァウアーは、既に午前中の男女混合団体戦でも傑出した強さを見せていた。そして夜の男子個人戦でシュリレンツァウアーは、優勝をわずか0.4点の差で逃し2位となった。チロル出身の26歳、シュリレンツァウアーにとっては2015年のヒンツェンバッハ大会以来の表彰台入りとなった。シュリレンツァウアーは、この夏から元ドイツチームヘッドコーチのヴェルナー・シュースターの指導を受けており、その効果がうまく表れていると言って良いだろう。シュリレンツァウアーが再び世界の頂点に返り咲いたら素晴らしいことだ。
「まだ7月とは言え、これ程の良いジャンプを収めることができて、自分にとってすごいこと。カール(ガイガー)とリヒャルト(フライターク)と優勝争いができて嬉しかったけれど、まだまだやるべきことは山積している」と、試合後にシュリレンツァウアーは語った。
3位は強いパフォーマンスを見せたリヒャルト・フライタークだった。ザクセン出身のフライタークにとって、2014年のクリンゲンタール戦以来のグランプリ表彰台となった。
フライタークは、「前回のヴィスワ大会があまり上手くいかなかった後で、今週末は僕にとって良い大会となった。ここヒンターツァーテンでは天候条件も良かったし、とても楽しむことができた」と話した。
グレゴア・シュリレンツァウアーに並んで、スロベニアのペーター・プレウツも4位に入り、世界の上位に戻って来た。同じくスロベニアのジガ・イエラーも5位となり、前日の予選で見せた強さを裏付けた。
若手のコンスタンティン・シュミードも6位に入り、ドイツはかなり優秀な団体成績を収めた。7位にはチェコ勢トップのヴィクトル・ポラセクが入った。
日本の岩佐勇研が8位、ノルウェーのマリウス・リンドヴィックは9位だった。
グランプリ総合成績では、カール・ガイガーが140ポイントで首位、2位はスロベニアのティミ・ザイツ(100ポイント)、3位がグレゴア・シュリレンツァウアー(86ポイント)となっている。
FISグランプリは2週間後、フランス・クルシュベルに舞台を移し、女子と男子両方の試合が開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。