01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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3月24日(日)、世界トップのスキージャンパー達がスロベニア・プラニツァのフライングヒル(ヒルサイズ240m)で素晴らしいスキーフライングの祭典を繰り広げ、2018/2019シーズンを締めくくった。抜けるような青空のもと、陽光に包まれた会場に6万人以上の観客が集まった。既にこの冬、見慣れた展開通り、今日も最後は小林陵侑が抜きん出た。22歳の小林は今シーズン最後のスキーフライング戦で優勝した。2位は開催国スロベニアのドーメン・プレウツ、3位はドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーだった。
今日の勝利で、小林は今シーズン最高のスキーフライヤーに贈られる小さなクリスタルトロフィーも手にし、「プラニツァ7(セブン)」総合優勝も決めた。
今季の小林陵侑は、これまでに数人しか果たしたことがない程の好成績を収めた。今シーズン中にワールドカップ(W杯)13勝を挙げ、合計2,085点のW杯ポイントを集めて日本男子として、また欧州勢以外としても初のW杯個人総合優勝を達成した。スキージャンプ週間では史上3人目の全4試合完全制覇で優勝し、その後にヴィリンゲン5、RAW AIR、そして今回のプラニツァ7で優勝、更にスキーフライングW杯総合優勝も遂げた。
その上、今シーズン最後の試合で小林は252mのフライトを収めて、プラニツァ・フライングヒルの新記録も打ち立てた。
「サッツ(踏切動作)もうまくいって、下の方で良いコンディションにも恵まれた。新しいヒルレコードとなるジャンプを決められて、すごく気持ちがよかった。シーズンの最後までブレずに、これ程の高いレベルでずっと飛び続けられるとは全く思っていなかった。どうしてこんなに上手くいったのか、自分でも本当に分からない。この後は、できるだけ長く休めるようにしたいけど、本当に長い休みが取れるかは分からない。もう4つも予定が入っているから」と小林陵侑は説明した。
マルクス・アイゼンビッヒラーは、目標にしていたスキーフライングW杯総合優勝にわずかながら及ばなかった。今日は3位だったアイゼンビッヒラーは、小林陵侑に36点差でスキーフライングW杯総合2位となった。
W杯個人総合成績でドイツ勢のトップとして7位につけたアイゼンビッヒラーは、「1本目では良いコンディションに恵まれたのが分かったから、出来る限り飛距離を伸ばすつもりでいた。でもサッツの時に問題があって、フライト序盤で勢いと速度をかなり削がれてしまった。ファイナルラウンドでは、もうただ今シーズン最後のジャンプを楽しもうと思っていた。ここプラニツァでの週末は僕にとって素晴らしい大会となった。全てを現実のこととして捉えるまでに、もう少し時間が必要。シーズン中ずっと好調で、とにかくスキージャンプを満喫することができた。それが最終的には僕の成功の秘訣だったと思う」と話した。
スロベニアのドーメン・プレウツは、今日の最終戦で239.5mと222.5mのトップジャンプを決めて2位入賞を遂げた。
スキーフライングW杯では、小林とアイゼンビッヒラーに続いて、ポーランドのピオトル・ジーラが総合3位に入った。
オーストリアのシュテファン・クラフトは、プラニツァ大会個人戦では14位と17位にとどまったものの、W杯個人総合では2位につけた。「もうちょっと良い締めくくりにしたかったとは言え、今季は、これまでで2番目に素晴らしいシーズンとなった。特に良かったのは自国オーストリアで開催された世界選手権だった。世界選手権でメダルを1つ獲ることが大きな目標だったから、3つも獲ることができて本当に嬉しい。それに、6年連続でW杯総合トップ10に入って、3度目の表彰台入りとなった。今シーズンの小林陵侑は、とにかく強かった」と、クラフトは話した。
W杯総合3位につけたのはポーランドのカミル・シュトッホだった。そしてポーランドチームは国別総合(ネーションズカップ)で優勝した。
「今シーズンは試合数も多くて、かなり大変だった。小林陵侑は圧倒的だった。シーズン初盤から最後まで、ものすごい高さのレベルをずっと維持してきたのは、とにかく信じがたいこと。シーズンを最初から高レベルでスタートして、最後の最後までその強さ継続できるということを彼は示してくれた。W杯総合3位になれて満足している。僕達はネーションカップでも優勝することができたしね」と、カミル・シュトッホは試合後のインタビューに答えた。
選手たちにとっては、休養をとることが今後まず第1の予定となるだろう。コーチ陣にとっては、これからの数日が激動の転換期となりそうだ。数人のコーチがチームを変えたり、辞任することになる。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。