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W杯リレハンメル大会 クラフトが優勝、陵侑3位

作成: 12.03.2019 18:57 / sk

オーストリアのシュテファン・クラフトは、3月12日(火)に行われた国際スキー連盟(FIS)スキージャンプ・ワールドカップ男子リレハンメル個人戦(ノルウェー)で、地元の英雄ロバート・ヨハンソン(273.3ポイント)を2位、日本の小林陵侑(261.7ポイント)を3位に抑えて優勝した。

ザルツブルク出身の25歳、クラフトは2本ともその回最長のジャンプを139mと141mまで伸ばし、合計285.7ポイントを獲得して圧勝した。今日の風の条件は、変わりやすくはあったが危ないことはなく、フェアな試合となった。ノルウェーの4会場を回って総合優勝が競われる「RAW AIR(ローエア、ノルウェーシリーズ)」の2会場目となったリレハンメルで、クラフトは鮮やかなパフォーマンスを見せた。これでRAW AIR総合優勝を巡る三つ巴の争いになる。

2016/17シーズンに初めて導入されたRAW AIRの初代覇者でもあるクラフトは、「今日は本当に楽しかった。良い風が前から吹いてきていた。もともと、このジャンプ台が好きだった」と説明した。
クラフトにとっては、ワールドカップ(W杯)通算16勝目、今季4勝目となった。

RAW AIR総合優勝への期待が高まるのはクラフトの他にも、現在RAW AIR首位のロバート・ヨハンソンと小林陵侑がいる。

開催地リレハンメル出身のロバート・ヨハンソンは今日の2位入賞で、現在の好調さを再度裏付けた。28歳のヨハンソンは、135mと138.5mの飛距離をマークした。
髭がトレードマークのヨハンソンは今日の健闘で2位につけたものの、クラフトには12.4点もの差をつけられた。1点ずつが重要となってくるRAW AIR総合成績でこれは大きな差だ。

リレハンメル戦を終えた現時点で、ヨハンソンが合計950.3ポイントでまだRAW AIR総合首位につけている。2位にシュテファン・クラフト(937.4ポイント)、3位に小林陵侑(921.4ポイント)が続いている。

小林陵侑は今日のリレハンメル戦で、130mと137mのジャンプを収めて3位となった。

今日の4位はポーランドのカミル・シュトッホ、5位はノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングだった。
前日の3月11日(月)に行われた予選で1位だった日本の小林潤志郎は、6位だった。

スロベニアのドーメン・プレウツが7位、ポーランドのダヴィド・クバツキーが8位、オーストリアのフィリップ・アッシェンヴァルトが9位、そしてスイスのキリアン・パイアーが10位でリレハンメル個人戦のトップ10を締めくくった。

ドイツチームにとっては期待したような展開にはならなかった。今日のドイツ勢トップは14位のアンドレアス・ヴェリンガーだった。マルクス・アイゼンビッヒラーは15位、カール・ガイガーが20位、シュテファン・ライエが23位に入った。全15本のジャンプの半分が終わった今、第3回目となるRAW AIRでもドイツから総合王者は出ないことがはっきりした。
ヨハンソン、クラフト、小林陵侑の3人が強すぎて、ドイツ人選手がこの3人を追い越すことはもうない。

選手たちは今晩、バスでリレハンメルから次の会場となるトロンハイムへと移動することになる。リレハンメルから北西に330km離れた所に位置するトロンハイムへの到着予定は、1:30頃になりそうだ。

トロンハイム大会では、明日3月13日(水)15:30(日本時間23:30)から公式トレーニングが、17:40(日本時間 翌1:40)からは予選が開催される予定となっている。

 

全リザルト

RAW AIR:総合成績

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
141.0m
Kraft, Stefan (AUT)
最短ジャンプ
78.5m
Nakamura, Naoki (JPN)
平均飛距離
122.9m
K点越えジャンプ
64.6%
ネーション数
12
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Norwegen
Kraft, Stefan
27.01.19
Sapporo
Österreich
10.03.19
Iraschko-Stolz, Daniela (AUT) Oslo