01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2019年RAW AIR(ローエア、ノルウェーツアー)の枠内で3月10日(日)、ワールドカップ男子オスロ大会個人戦がホルメンコーレンジャンプ競技場で行われ、ロバート・ヨハンソン(ノルウェー)がワールドカップ通算2勝目となる勝利を祝った。平昌五輪団体戦の金メダリストでもある28歳のヨハンソンは、息が詰まるような今日の試合で、オーストリアのシュテファン・クラフトを2位に、スロベニアのペーター・プレウツを3位に抑えて優勝した。プレウツは1年以上ものスランプを越えて再び表彰台に戻ってきた。
ホルメンコーレンスタジアムに集まった2万人を超える観客は、素晴らしい試合を目の当たりにした。開催国ノルウェーの英雄、ロバート・ヨハンソンは、目にも鮮やかなパフォーマンスでファンを沸かせた。
今日の勝者ヨハンソンは、「全てのスキージャンパーにとって、ホルメンコーレンジャンプ台で優勝するのは夢。ここで素晴らしいファンの皆さんや家族の前で優勝できたことは、僕にとってこれ以上ないほど大きな意味を持つ」と、感動もあらわに語った。
リレハンメル出身のヨハンソンは、今日の成績でRAW AIR総合首位の座を更に堅固なものとした。全15本のジャンプが行われるRAW AIRで、4本目が終わった今、2位の小林陵侑に30点以上の差をつけている。
「RAW AIR総合で上位にとどまれたら嬉しいけど、もちろんそれが、もの凄く厳しい闘いになることは分かっている。今は次のリレハンメル戦で飛べることをものすごく楽しみにしている」とヨハンソンは話した。
シュテファン・クラフトは、ヨハンソンに引けを取らない健闘を見せたが、最終的にはわずか3.7点差で2位となった。
「かなりの接戦だった。ロバート・ヨハンソンは、このジャンプ台で最高のジャンパーだったし、勝つべくして勝った。脱帽する。このようなトーナメントをスタートさせるのはいつでも嬉しい。これからRAW AIRの会場になるジャンプ台にまわるのを楽しみにしている。どのジャンプ台もとても好きだから」とクラフトは説明した。
好調のプレウツ兄弟
3位に入ったスロベニアのペーター・プレウツも、2018年ザコパネ戦以来、1年以上ぶりの表彰台入りを果たして喜んだ。
プレウツは、「1年以上もの間果たせなかった表彰台入りができて、とても嬉しい。ここ数週間で調子はずっと良くなっていた。今は、今季最終のプラニツァまでこの調子でいけるようにと願っている」と話した。
2015/16シーズンのワールドカップ(W杯)総合王者ペーター・プレウツは、今日は6位に入った弟のドーメンの活躍も喜ぶことができた。
小林陵侑の総合優勝確定
今日、もう一人渦中の人となったのは、5位につけた小林陵侑(22歳)だった。小林は、今日の成績で日本男子として史上初のW杯総合優勝を決めた。
今日の試合の後、今季あと5試合を残すところとなった今、総合得点で2位のカミル・シュトッホ(ポーランド)に500点差をつけている今季11勝の小林陵侑は、もう誰にも超えられない。
小林陵侑にとって、そしてヘッドコーチ宮平秀治にとって、素晴らしい結果となった。
再び好調のアッシェンヴァルト
オーストリアのフィリップ・アッシェンヴァルトは、またも目覚ましいパフォーマンスを見せた。チロル出身の23歳、アッシェンヴァルトは4位入賞となり、再び好成績を収めた。アッシェンヴァルトはこの冬、オーストリアチームで掘り当てられた人材となった。
ドイツ勢トップはアイゼンビッヒラー
今日、ドイツ勢のトップだったのは、10位のマルクス・アイゼンビッヒラーだった。カール・ガイガーは17位、コンスタンティン・シュミートは21位だった。
ロマン・コウデルカは7位に入り、チェコチームにやっと好成績をもたらすことができて喜んだ。
ライエ、リレハンメル戦で復帰予定
3月9日(土)の団体戦で大転倒したドイツのシュテファン・ライエは、早くも11日(月)に行われるリレハンメルの公式トレーニングと予選に復帰する予定だ。
「試してみて、上手くいくことを祈っている。ちょうど調子が良くなっていたところだったから、昨日転倒してしまったのは、ものすごく残念だった」とライエは説明した。「もしやってみて、意味がないと思ったら、RAW AIRを切り上げて帰国することになるはず」とヴィリンゲン出身のライエは話した。
RAW AIR男子のプログラムは、第2の舞台となるリレハンメルで3月11日(月)15:15(日本時間23:15)からの公式トレーニングと、17:30(日本時間 翌1:30)からの予選へと続く。
選手達は今晩、バスでオスロを発ち、3時間かかるリレハンメルに向かう。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。