01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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3日間にわたって行われたドイツ・ヴィリンゲンにおけるスキージャンプ祭典の最終日、傑出していた選手は日本の小林陵侑だった。ワールドカップ男子ヴィリンゲン大会の3試合目、個人第2戦が2月17日(日)に行われ、小林陵侑が2本とも各回最長のジャンプで、ドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーを2位に、ポーランドのピオトル・ジーラを3位に抑えて圧勝を決めた。
合計5万6千8百人もの観客がミューレンコップフ・ジャンプ台に集まり、「2019年ヴィリンゲン5(ファイブ)」は大盛況の大会となった。
開催国ドイツとしては、1本目では8位だったマルクス・アイゼンビッヒラーが、目覚ましい追い上げを見せて最終的に2位入賞を果たしたのが、大きなハイライトとなった。
しかし、今日の注目の的となったのは疑いもなく日本の小林陵侑だ。小林は危なげもなく、21.6点もの大差をつけて優勝した。
小林は今日の勝利で、ヴィリンゲン5シリーズの総合優勝も決め、賞金額2万5千ユーロの優勝小切手を手にした。22歳の小林陵侑はこれでワールドカップ(W杯)通算11勝目となり、この全11勝を今シーズン中に挙げている。
「風のコンディションはとても難しかった。でもお客さんの大声援に助けられて、必要な向かい風を送ってもらった気がする。ここヴィリンゲンでも優勝したし、この冬これまでの好調さもあるから、世界選手権でも優勝候補と見られているのは分かる。だからちょっとプレッシャーを感じてもいる。でも自分のジャンプだけに集中したいと思う」と、今シーズン注目の男、小林陵侑は試合後のインタビューで語った。
鮮やかな追い上げを見せたマルクス・アイゼンビッヒラーは、「ここヴィリンゲンの週末はすごかった。昨日はカール(ガイガー、独)が優勝して、今日は僕が2位入賞できた。昨日僕が2本目に進めなかったのは、いつだって有り得ることだし仕方なかった。ドイツでジャンプするのが大好き。応援の旗がいつも以上にやる気を起こしてくれる。世界選手権をものすごく楽しみにしている。僕らは本当に強いチームとして参戦することになる」と話した。
団体成績でみると、ドイツチームとポーランドチームが強かった。
ドイツチームは、アイゼンビッヒラー以外にも、リヒャルト・フライタークが4位、カール・ガイガーが6位に入り好成績を収めた。アンドレアス・ヴェリンガーが19位、コンスタンティン・シュミットとシュテファン・ライエが21位と22位に並んだ。
ポーランドからは、ピオトル・ジーラの他に、ダヴィド・クバツキーが5位、カミル・シュトッホが7位、ヤクブ・ヴォルニが16位に入った。
3位入賞を決めたジーラは、「ジャンプが上手くいったし、僕にとってすごく良い大会になった。まだ改善の余地はあるけれど、満足している。先にやるべきことが沢山あるから、まだ世界選手権のことは考えていない」と語った。
世界選手権の舞台となるオーストリアにとっては、今日は良い日とはならなかった。オーストリア勢トップだったのは10位のシュテファン・クラフト、ダニエル・フーバーは12位だった。グレゴア・シュリレンツァウアーは1本目のジャンプの前にジャンプスーツが規定違反とされて失格となり、苦い結果となった。
W杯総合成績を見ると、2018/19シーズンの総合優勝は小林陵侑で決まりと言ってしまっても良いぐらいだ。個人戦6試合を残すばかりとなった今、22歳の小林陵侑は1,620ポイントで、2位のカミル・シュトッホ(1,145ポイント)と3位のシュテファン・クラフト(オーストリア、1,017ポイント)に大差をつけて首位に立っている。
来週は、ノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会(オーストリア)の枠内で、スキージャンプ週間3会場目として有名なインスブルック・ベルクイーゼルのラージヒルを舞台に、スキージャンプ男子の2試合が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。