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W杯オーバーストドルフ大会:注目データ

作成: 29.01.2019 18:40 / sk

シュテファン・クラフト(オーストリア)の力みが取れた。先週末(1月26・27日)のワールドカップ(W杯)札幌大会で2勝を挙げたザルツブルク出身の25歳、クラフトは再び以前の強さを取り戻した。クラフトは2016/2017シーズンにW杯総合優勝を果たしたが、その後、先日のポーランド・ザコパネ戦でW杯優勝を遂げるまでに約2年もの間、勝てない期間を過ごした。そのザコパネ戦の1週間後の札幌大会を制覇して、全盛期のクラフトの身上であった力みのなさが戻ってきた。

満を持して復調のクラフト
ザコパネから札幌の3連勝を飾ったシュテファン・クラフトは、W杯個人総合で5位から2位にジャンプアップした。現在W杯総合をリードする小林陵侑との差は452ポイントだ。
クラフトはスキーフライングの世界記録保持者であり(2017年3月18日のヴィケルスン戦で253.5mを記録)、2017年オーバーストドルフ戦の両試合で優勝している。2017年2月4日と5日にオーバーストドルフのハイニ・クロップファー・フライングヒルで開催されたW杯スキーフライング戦でクラフトは2勝を挙げた。
今度のオーバーストドルフ・スキーフライング戦でのクラフトの見通しは申し分ないと言って良いだろう。

データ:シュテファン・クラフトの成績

 

初勝利を狙うカミル・シュトッホ
カミル・シュトッホ(ポーランド)は、今シーズンまだ1勝も挙げていない。
シュトッホの最近のW杯優勝は2018年3月のプラニツァ・スキーフライング戦だった。
もしシュトッホが今度2月1日(金)のオーバーストドルフ戦で優勝することができれば、今季初優勝となるだけでなく、スキーフライング戦3連勝も飾ることになる。
最近でスキーフライング3連勝を飾ったのは、2016年2月〜3月のペーター・プレウツ(スロベニア)だった。

データ:カミル・シュトッホの成績

 

小林陵侑はどう出るか?
今シーズンのこれまでに開催された全12試合のうち、9勝を挙げている小林陵侑だが、最近の4試合では白星から遠ざかっている。
1月27日(日)のW杯札幌第2戦での3位入賞が、この4試合中の最高成績だった。
小林陵侑のスキーフライング戦におけるこれまでの最高成績は13位(2018年3月13日のプラニツァ戦)となっている。
一番最近で日本人がスキーフライング戦で優勝したのは、2014年1月11日のクルム戦(オーストリア・バートミッテルンドルフ)で葛西紀明が勝った時だ。

データ:小林陵侑の成績

 

オーバーストドルフ・スキーフライング大会:注目データ
ワールドカップ2018/19シーズンに入って最初のスキーフライング3試合が、オーバーストドルフで開催される。

 

昨シーズンのスキーフライングW杯総合で優勝したのはアンドレアス・スティヤネン(ノルウェー)だった。総合2位は同点のロバート・ヨハンソン(ノルウェー)とカミル・シュトッホ(ポーランド)だった。

 

オーバーストドルフのハイニ・クロップファー・フライングヒルのヒルレコードは、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)が2018年1月19日に立てた238.5mとなっている。

 

リザルト:2018年スキーフライング世界選手権オーバーストドルフ大会 団体戦

リザルト:2018年スキーフライング世界選手権オーバーストドルフ大会 個人戦

 

プログラム:2019年スキーフライングワールドカップ・オーバーストドルフ大会

 

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